さくらんぼのリキュールとブランデー、その魅力と違い
(1)さくらんぼのリキュールとは?
さくらんぼのリキュールは、さくらんぼを原料とした甘いお酒で、フルーツの甘さと香りが特徴的です。一般的には、さくらんぼを砂糖漬けにした後、アルコールに漬け込むことで製造されます。アルコール度数は低めで、飲みやすさが魅力となっています。さらに、リキュールならではの甘さとフルーツの酸味が絶妙に絡み合い、その風味はカクテルのベースとしてもよく用いられます。一方でブランデーはリキュールとは異なり、果実を原料としながらも糖分を発酵・蒸留することでアルコール度数を高め、深い風味とコクが特徴となっています。次節では、これらの違いについて詳しく解説します。
(2)さくらんぼのブランデーとは?
さくらんぼのブランデー、一般的には「チェリーブランデー」と呼ばれ、その名の通りさくらんぼを原料にしたブランデーの一種です。ブランデーは原料の果実を発酵させ、さらに蒸留することでつくられます。なかでもチェリーブランデーは、さくらんぼの豊かな風味と甘み、そして程よい酸味が特徴的で、そのまま飲むのはもちろん、カクテルの材料としても広く利用されています。また、チェリーブランデーの中には実際にさくらんぼが入っているものもあり、見た目にも美しく楽しめます。このように、さくらんぼのブランデーはその独特な風味と多様性から、多くのバーテンダーとお酒好きに愛されています。
(3)リキュールとブランデー、それぞれの特徴と違い
リキュールとブランデー、これら二つの酒はどちらもさくらんぼを用いて製造されますが、その特徴と製法は大きく異なります。
リキュールは、果実やハーブ、スパイスなどをアルコールに浸けてエキスを抽出し、糖分を加えて製造され、口当たりが甘くフルーティな特徴があります。また、アルコール度数は一般的に20-30度と比較的低めです。
一方、ブランデーはワインや果実酒を蒸留して作られ、アルコール度数は40度以上と高めです。また、熟成させることでリキュールよりも深みのある味わいになります。特に、さくらんぼのブランデーは果実の風味が濃厚で、そのまま飲んだりカクテルのベースとしても人気です。
リキュールとブランデー、同じさくらんぼから作られるものの特徴と違いを理解すれば、それぞれの魅力を最大限に活かした飲み方ができます。
人気のさくらんぼリキュールとブランデーの紹介
ここでは、さくらんぼのリキュールやブランデーをいくつかご紹介してゆこうと思います◎
2024年さくらんぼ人気ランキング
※2024年4~6月のデータ(1)さくらんぼリキュールのおすすめブランドとその特徴
さくらんぼリキュールは、その甘酸っぱい風味から多くの人々に愛されています。ここでは、特におすすめのブランドとその特徴をご紹介します。
《ルクソール・チェリー》
フレッシュなさくらんぼを使用し、甘さと酸味のバランスが絶妙なリキュールです。口当たりが柔らかく、後味にさくらんぼの風味が残ります。
《デ・キュヤパス・チェリー》
アルコール度数が少し高めですが、その分さくらんぼの風味も強く感じられます。カクテルのベースとしても使いやすいです。
《モンモランシー・チェリー 》
このリキュールは特有のさくらんぼの苦味を抑えているため、飲みやすさが特徴です。
個々のブランドは独自の製法やさくらんぼの種類、熟成度などで風味が異なりますから、いろいろ試してみるのも楽しいでしょう。どのブランドもその風味豊かさからカクテル作りに最適です。
(2)さくらんぼブランデーのおすすめブランドとその特徴
さくらんぼブランデーといえば、「Heering Cherry Liqueur」が有名です。デンマーク生まれのこのブランデーは、天然のさくらんぼを使用し、エキゾチックな風味と深い赤色が特徴。多くのバーで使用される定番商品で、さまざまなカクテルのベースとしても利用されます。
また、「Luxardo Maraschino」も人気のブランド。イタリアの老舗リキュールメーカーが作るこちらのブランデーは、Marasca種のさくらんぼを使用。甘さと酸味のバランスが絶妙で、フルーティーな風味が楽しめます。
どちらも自宅のバーコーナーに加えておくと、手軽に本格的なカクテルを楽しむことができます。
さくらんぼリキュールとブランデーを使ったカクテルレシピ
(1)さくらんぼリキュールを使ったカクテルレシピ
さくらんぼリキュールはそのままでも美味しいですが、カクテルにも最適です。ここでは、さくらんぼリキュールを使った簡単なカクテルレシピをご紹介します。
《チェリーブラスター》
- 材料:さくらんぼリキュール 30ml、ウォッカ 30ml
- 作り方:クラッシュドアイスをグラスに詰めた後、材料を順に注ぎます。最後に軽くかきまぜてください。
《チェリーフィズ》
- 材料:さくらんぼリキュール 20ml、レモンジュース 10ml、炭酸水 適量
- 作り方:全ての材料をシェイクし、氷を入れたグラスに注ぎます。最後に炭酸水を追加してください。
(2)さくらんぼブランデーを使ったカクテルレシピ
さくらんぼブランデーは、その豊かな味わいと香りで、様々なカクテルに使えます。一例として、シンプルな「ブランデーソーダ」をご紹介します。
《ブランデーソーダ》
- 材料:さくらんぼブランデー:30ml ソーダ水:適量 氷:適量
- 作り方:グラスに氷を入れ、さくらんぼブランデーを注ぎます。その上からソーダ水を注ぎ、軽くかき混ぜます。
シンプルながらも、さくらんぼブランデーの風味が引き立つ一杯です。その他にも、クラシックカクテルの「サイドカー」にさくらんぼブランデーを取り入れるなど、アレンジの幅は広いですよ。
自宅で楽しむ!さくらんぼリキュールとブランデーの自家製作法
自宅で手軽にさくらんぼリキュールやブランデーを楽しんでみませんか?
お手軽に作れるさくらんぼリキュールと時間をかけて熟成させるさくらんぼブランデー。どちらも個性的な味わいが楽しめます。是非試してみてください。
さくらんぼリキュールの作り方
- 新鮮なさくらんぼを選び、洗ってヘタを取ります。
- ガラス瓶にさくらんぼとブランデーを入れ、密封します。
- 陰干しで2週間ほど置き、毎日上下を逆転させます。
- 2週間後、さくらんぼを濾して完成です。
さくらんぼブランデーの作り方
- さくらんぼの実を選び、石を取り除きます。
- ガラス瓶にさくらんぼとブランデーを入れ、密封します。
- 冷暗所に3ヶ月以上保管します。
また「さくらんぼ酒」の詳しいレシピについては、こちらの記事のレシピもぜひご覧ください♪
まとめ
さくらんぼのリキュールとブランデーは、そのフルーティーな風味と華やかな色味から、バーのカウンターでも自宅のリビングでも楽しめる人気のお酒です。それぞれに魅力があり、リキュールは甘さと華やかさが特徴で、ブランデーは濃厚で深い味わいが楽しめます。
さらに、これらを活用したカクテルは、その日の気分や料理に合わせてアレンジが可能です。ベースとなるお酒により、味わいもガラリと変わるので、一度試してみてはいかがでしょうか?
最後に、自宅で手軽に楽しむための自家製作法も紹介しました。新鮮なさくらんぼを使って、自分だけのオリジナルリキュールやブランデーを作ってみるのも一興です。
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さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
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【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
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