さくらんぼの名産地はどこ?なぜ有名?美味しいさくらんぼを産む秘密に迫る!

さくらんぼの名産地はどこ?なぜ有名?美味しいさくらんぼを産む秘密に迫る!

プチッと弾ける食感と、甘酸っぱい味わいで人気のさくらんぼ。初夏の限られた時期にしか出回らず、他の果物に比べ少しリッチなイメージがありますよね。そんなさくらんぼを日常のプチ贅沢品として購入するなら、有名な産地のものを選びたいという人も多いはず。 そこで今回は、美味しいさくらんぼの産地について紹介します!美味しいさくらんぼはどのようにして育つのか、産地ごとの栽培の特長や主力品種も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね♪

日本一のさくらんぼ産地は?生産量推移

日本で最もさくらんぼの生産量が多いのは、山形県です。山形県では年間1万トン以上ものさくらんぼを出荷しており、全国シェアは約74%を誇ります。またさくらんぼの中でも最高峰といわれる品種「佐藤錦」発祥の地としても知られており、日本を代表するさくらんぼの名産地といえます。

次いで2位北海道、3位山梨県の順に並び、これら上位3つの産地で、日本のさくらんぼ生産量のうち約95%もの割合を占めています。

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美味しいさくらんぼが育つ条件とは?

日本一のさくらんぼ産地といえば山形県ですが、山形県ではなぜ美味しいさくらんぼがたくさん育つのか、気になりますよね。

ここでは山形県を例にして、美味しいさくらんぼが育つ条件について紹介します。風土や気候など、さくらんぼ栽培に適した環境とはどのようなものなのか詳しく見ていきましょう!

梅雨の降水量が少ない

露地栽培のさくらんぼは6月に収穫が開始され、7月頃まで続きます。つまり全国的に雨の多い、梅雨の時期に成熟期を迎えます。しかしさくらんぼは雨に弱く、大切な成熟期に大量の雨が降ってしまうと果実の品質が落ちてしまいます。

山形県は、高い山々に囲まれた盆地のため梅雨の時期でも降水量が少なく、さくらんぼ栽培に適した気候条件に恵まれています。

台風の被害を受けづらい

山形県の盆地は、台風の被害からもさくらんぼを守ってくれます。さくらんぼの木は根が浅いため強い風にあおられると倒木する恐れがあり、台風による強風は大敵です。

一度倒れてしまうと、さくらんぼの実はもちろん、木自体もダメージを受けてしまうため、翌年以降の実りに大きな影響を与えてしまいます。美味しいさくらんぼを実らせる元気な木を育てるためには、台風による被害を防ぐ盆地の地形が重要というわけです◎

夏と冬の温度格差が大きい

さくらんぼの食味を左右する重要な要素となるのが、夏と冬の温度格差です。さくらんぼの木は寒い冬を休眠して越すことにより、実を結ぶ性質を持っています。そのため冬は積雪するほど温度が下がる山形県の気候は、さくらんぼの休眠に最適な環境といえます。

そして冬の休眠を経て、春に実を結んださくらんぼは、夏の暑さの中で糖分と栄養を蓄えます。また夏の高温は翌年の生育にも大きく関わるため、しっかりとした暑さが必要になります。このように、さくらんぼは寒い冬にじっくりと休眠させ、暑い夏に成熟させることで甘く濃厚な食味になり、翌年以降もまた元気な実を付けてくれるんです。

あの地域がなぜ?さくらんぼの名産地の秘密に迫る!

ここからは、さくらんぼ産地ごとの栽培の特長や主力品種について紹介します!名産地といわれる地域では、どのようなこだわりや工夫を持って美味しいさくらんぼを育てているのか、気になりますよね。

生産量1位の山形県、2位の北海道、3位の山梨県それぞれの栽培方法や特色について見ていきましょう!

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【1位】山形県のさくらんぼ栽培の特長

山形県は明治8年頃からさくらんぼの栽培がはじまったとされる、歴史ある名産地です。元々雨に弱く、冷涼な気候を好むさくらんぼの栽培は困難で、当時日本で唯一結実に成功したのが山形県でした。

そんな山形県は今や日本を代表するさくらんぼの名産地となり、「佐藤錦」などの人気品種を多く誕生させました。絶え間ない開発努力と栽培技術の向上は現代の農家にも受け継がれており、近年ではより消費者ニーズに添った品種の開発にも取り組まれています。

【2位】北海道さくらんぼ栽培の特長

北海道は、山形県に次いで全国2位の生産量を誇る、さくらんぼの名産地。年間を通して涼しく、乾燥した気候はさくらんぼの栽培に最適といえます。また冬の厳しい寒さから病害虫の発生も少なく、元気で健やかなさくらんぼを多く育てることに成功しています。

そんな北海道では、広大な土地を生かし数多くの品種のさくらんぼが栽培されています。中でも主力となっているのは「南陽」で、山形県を上回る生産量を誇っています。

【3位】山梨県のさくらんぼ栽培の特長

「フルーツ王国」としても知られる山梨県は、生産量全国3位を誇る、さくらんぼの名産地でもあります。特に甲州市塩山の牛奥地区や下萩原地区ではさくらんぼの栽培が盛んに行われていて、6月に入ると各農園で開催されるさくらんぼ狩りが名物となっています。

そんな山梨県では、オリジナル品種の開発も盛んに行われており、中でも人気の「富士あかね」は、甘みと酸味のバランスに優れた濃厚な味わいを楽しめます。

まとめ

今回は、美味しいさくらんぼの産地について紹介しました!

日本一のさくらんぼ産地は山形県で、生産量は断トツ。もちろん量だけではなく、山形県のさくらんぼは見た目も味も一級品です◎また北海道や山梨県でもさくらんぼ栽培は盛んに行われており、オリジナル品種の開発や品種改良も積極的に実施されています。

各産地でとれた自慢のさくらんぼは、6月頃から本格的に市場へと出回り、夏の訪れを感じさせます。旬の時期には、名産地の美味しいさくらんぼをぜひ手に取って、その魅力を存分に味わってくださいね♪

【参考サイト】

山形県|山形ものがたり
甲州らいふ|甲州移住支援ポータルサイト

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