黄色いさくらんぼ品種とは?
黄色いさくらんぼの品種名は「月山錦(がっさんにしき)」といいます。元は中国の大連市で育成され日本に持ち込まれた品種で、月のような黄色い見た目から月山錦と名付けられました。
この命名と品種登録を行ったのは、山形県で果樹苗木の生産や販売をしている「天香園」で、現在も残っている月山錦の原木は、天香園で管理されているものだけとなっています。日本では山形県を中心に、北海道や山梨県でも栽培されていますが、生産者が少なく、1本の樹から採れる量も限られているため、数あるさくらんぼ品種の中でも希少です。
黄色いさくらんぼの魅力
ここからは、黄色いさくらんぼ月山錦の魅力について紹介します!
月山錦は見た目が美しいことはもちろん、味わいや食感も高く評価されています。では具体的に、月山錦の味わいにはどんな特徴があるのか、またどんな層の人に人気があるのか詳しく見ていきましょう◎
2024年さくらんぼ人気ランキング
※2024年4~6月のデータ唯一無二の珍しい色づき
黄色いさくらんぼは、現在確認されている限り月山錦のみとなっており、この色づきは唯一無二です。月山錦はその美しい見た目と希少性の高さから「幻のさくらんぼ」や「さくらんぼの女王」と呼ばれ、流通量は多くないものの全国にたくさんのファンを獲得しています。
さくらんぼは赤みが鮮やかなほど甘くて美味しいものが多いですが、月山錦は完熟しても黄色いままなので、旬のものを購入すれば「黄色いのに甘い」珍しいさくらんぼの体験ができますよ◎なお月山錦の旬は6月下旬から7月上旬頃にかけてとなっており、人気品種「紅秀峰」とほぼ同時期に出回りますが、収量は圧倒的に少なく短い期間しかゲットできません。
甘みが強くジューシーな味わい
黄色いことが何より特徴的な月山錦ですが、味、食感、香りにも優れており、見た目の美しさだけでなく食味も良好です◎
月山錦の味わいは、糖度が高く酸味は少なめで、しっかりとした甘さを感じられます。やや硬めで引き締まった果肉には、シャキシャキとした程よい歯ごたえがあり、果汁もたっぷりと含まれていて非常にジューシーです。頬張ると口いっぱいに甘いジュースとさくらんぼ特有の爽やかな風味が広がり、つい手が止まらなくなってしまう美味しさです。
希少性が高く贈り物にピッタリ
黄色く美しい見た目と食味の良さから、幅広い世代に人気となっている月山錦ですが、収量が少なく、なかなかゲットできないこともしばしば。しかしその分、希少性が高く「幻のさくらんぼ」と呼ばれていることから、大切な人への贈り物として最適です◎
通常なかなか手に入れることのできない商品を貰うと、嬉しいと感じる人が多いですよね。月山錦は、さくらんぼ品種の中でもあまり流通していない珍しいさくらんぼです。普段お世話になっている人や、家族の記念日などに贈れば喜ばれること間違いなしですよ!
月山錦を贈り物として購入するなら、産地である山形県、北海道、山梨県のJA公式通販サイトや、各農家のホームページを活用しましょう。時期が近づくと、月山錦の販売予定や目安価格が掲載されていることもあるので、逃さずゲットしたい人は6月以降、こまめにチェックしておくのがおすすめです。
月山錦については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください♪
黄色いさくらんぼの保存方法や日持ち
旬の月山錦をゲットした際は、新鮮なうちに食べきるのがベストです。月山錦は果肉がしっかりしている分、日持ちは良い方ですが、糖度が高く品質が劣化しやすい性質があります。貴重な月山錦の美味しさを存分に堪能するためにも、購入後はできるだけ早く食べたいところですが、時にはおもてなしなどで食べるのが数日先になってしまうこともありますよね。
そんなときは、温度変化に注意しながら上手に保存して、少しでも長く月山錦の美味しさをキープさせましょう。さくらんぼはデリケートで温度変化に弱く、収穫後は短い間しか新鮮さを保つことができません。特に月山錦は数日以上置くと、味わいが損なわれてしまう可能性があるため2~3日以内を目安に食べきるようにしてください◎
常温状態で購入した月山錦は、風通しの良い涼しい場所で常温保存し、クール便など冷蔵状態で購入した月山錦は、野菜室で冷蔵保存します。どちらの場合も、保存容器にペーパータオルを敷いたものに移し替え、果実同士がぶつからないよう工夫しましょう。
その他さくらんぼの保存方法については、下記のサイトをご覧ください♪
さくらんぼを食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!
さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!