店頭で美味しいさくらんぼを選ぶ方法は?
まずは店頭で見分ける、美味しいさくらんぼの特徴について紹介します。
スーパーなどに並んでいるさくらんぼはどれも美味しそうですが、よく観察してみると色味や光沢の強さに違いがあります。それらのポイントを踏まえて、どんなさくらんぼを選べば良いのか具体的に見ていきましょう!
ポイント①鮮やかな紅色に色づいているもの
さくらんぼの多くは、熟すと果皮が鮮やかな紅色に染まります。中には黒っぽい赤色や黄色に染まる品種も存在しますが、スーパーなどで見かける機会はあまりないでしょう。
店頭でさくらんぼを選ぶ際は、まず果皮の色づきに注目し、より鮮やかで全体的にムラなく染まっているものを選びましょう◎果皮の鮮やかな紅色は、太陽の光をたっぷりと浴びて健康的に育った証なので、甘みが強くジューシーな可能性が高いです。
ポイント②果皮にハリやツヤがあるもの
さくらんぼの果皮は、味わいだけでなく鮮度を計るうえでも大切なポイントになります。さくらんぼはデリケートな果物で、収穫後は短い間しか新鮮さを保つことができません。またさくらんぼは追熟しないため、採れたてに近いほど美味しいということになります。
新鮮なさくらんぼは果皮がピンと張っていて、ツヤツヤとした光沢があります。反対に、果皮にシワが多く、光沢が弱いものは収穫から時間が経っていることが多いため、避けた方が良いでしょう。
ポイント③軸はきれいな緑色で太いもの
さくらんぼを選ぶうえで、もう一つ注目したい重要なポイントが、軸の状態です。さくらんぼは鮮度が命の果物ですが、軸は特に鮮度が現れやすく、初心者でも見分けやすいので、ぜひしっかりと観察してみてください。
新鮮なさくらんぼほど軸がしっかりと太く、鮮やかな緑色をしています。反対に軸が茶色っぽく弱々しいものは、果皮の色づきやハリツヤが悪くなくても、実は鮮度が落ちはじめている可能性が高いため避けましょう。
美味しいさくらんぼは産地で選ぶのもおすすめ
美味しいさくらんぼを選ぶうえで、見た目は大きな判断材料になりますが、合わせて産地にも注目するのがおすすめです◎
日本には美味しいさくらんぼの産地が多数あり、パックに「○○産」と記載されているのを見かけることも多いはず。その中でも、特に名産地として有名な地域で採れたさくらんぼを選べば、より確実に美味しいさくらんぼをゲットできますよ!
2024年さくらんぼ人気ランキング
※2024年4~6月のデータ山形県
山形県は、生産量日本一を誇るさくらんぼの名産地です。栽培の歴史は明治初期にまで遡り、培った技術や美味しいさくらんぼへの想いは現代の生産者たちにも受け継がれています。
山形県の地形は周囲を高い山々に囲まれた盆地で、梅雨に雨が少なく寒暖差の大きい気候がさくらんぼの生育に適しています。そのため山形県では佐藤錦をはじめとする数多くの美味しいさくらんぼが育てられており、老若男女問わず全国に多くのファンを獲得しています。
北海道
北海道は、山形県に次いで生産量2位を誇るさくらんぼの名産地です。年間を通して涼しく乾燥した気候と広大な土地を生かし、毎年多くの美味しいさくらんぼを収穫しています。
冬に厳しい寒さを迎える北海道ですが、その分さくらんぼの大敵となる病害虫の被害が少なく、寒さに強い「南陽」などの品種は特に生育が盛んです。南陽に関しては山形県産よりも色づきが良く、贈答用としても人気を集めています。
山梨県
山梨県は、生産量3位を誇るさくらんぼの名産地です。「フルーツ王国」とも呼ばれる山梨県では、さくらんぼの他に桃やぶどうなど様々な美味しい果物が栽培されています。
山梨県の中でも、特に牛奥地区や下萩原地区ではさくらんぼ栽培が盛んで、初夏から夏にかけて開催されるさくらんぼ狩りが名物となっています。またオリジナル品種の開発にも力を入れており、2015年に品種登録されたばかりの「富士あかね」は、甘みと酸味のバランスに優れた濃厚な味わいですでに人気が高まっています。
人気の 品種 はどれ?おすすめのさくらんぼ品種5選
ここからは、美味しいさくらんぼを選ぶうえで役立つ、おすすめ品種5選とその特徴について紹介します。
さくらんぼにはたくさんの品種が存在し、それぞれ違った魅力を持っています。甘みの強さや果肉の柔らかさなど、自分の好みに合った美味しいさくらんぼを見つけてみましょう!
佐藤錦
佐藤錦は、さくらんぼの中でも最高峰といわれる「さくらんぼの王様」です。生まれは山形県で、「ナポレオン」と「黄玉」の交配によって誕生しました。佐藤錦という名前は、生みの親である山形県の農家「佐藤栄助氏」の苗字と、「砂糖のように甘い」にちなんで名付けられたといわれています。
名前の由来通り、佐藤錦は糖度が高く酸味の少ない上品な味わいで、頬張ると口いっぱいに甘い果汁が広がります。旬の時期は6月中旬から7月上旬頃にかけて。ハウスものは4月頃から出回ることもありますが、本格的に出回りはじめるのは6月以降となります。
紅秀峰
紅秀峰は、「佐藤錦」と「天香錦」の交配によって誕生した品種で、「ポスト佐藤錦」といわれている品種です。元々、実が柔らかく日持ちし辛いという佐藤錦の欠点を補う目的で開発され、見事その課題をクリアしています。
紅秀峰の果肉は硬くぎゅっと引き締まっており、しっかりとした歯ごたえがあります。味わいは甘みが強く、佐藤錦よりも濃厚です。旬の時期は6月下旬から7月中旬頃にかけてで、食べ頃を迎えた紅秀峰は深い紅色に染まります。
紅さやか
紅さやかは、「佐藤錦」と「セネカ」の交配によって誕生した品種で、果皮だけでなく果肉まで赤く色付いているのが大きな特徴です。果実はやや大粒で、可愛らしいハート型をしています。
糖度は15度前後と高く、強い甘みの中に程よい酸味も感じられ、バランスの良い味わいです。紅さやかはさくらんぼ中でも早生品種で、6月上旬に旬を迎えます。しかし紅さやかの旬は短く、市場に出回るのは6月中旬頃までとなっています。
高砂
高砂は、元々アメリカのオハイオ州で誕生した品種で、アメリカでは「ロックポート・ビガロー」と呼ばれています。日本には明治5年頃から導入され、「日本で最古のさくらんぼ」とも呼ばれています。
果肉は乳白色で柔らかく、さくらんぼ本来の爽やかな酸味を強く感じます。甘さよりも、果物らしい甘酸っぱさを重視したい人におすすめです。旬の時期は6月上旬から下旬にかけてで、熟すと果皮全体が濃い紅色に染まります。
南陽
南陽は、「ナポレオン」の自然交雑実生から育成された品種で、生まれは山形県ですが現在は北海道を中心に栽培されています。果皮は地色が黄色く、太陽の光を浴びた部分を中心に赤く色付いていきます。
果肉は緻密で果汁をたっぷりと含み、甘くジューシーな味わいが特徴です。旬の時期は6月下旬から7月下旬頃にかけてで、成熟すると8~10gほどの大粒に育ちます。南陽は赤みが濃いほど糖度が高くなる傾向にあるため、より紅色に近いものを選ぶのがおすすめです。
まとめ
今回は、さくらんぼの選び方について紹介しました!
さくらんぼを店頭で選ぶ際は、果皮の色づきや光沢、軸の状態に注目しましょう。また見た目だけでなく産地にも注目して選ぶと、より美味しいさくらんぼをゲットできる可能性が高まりますよ◎
品種ごとの特徴や各産地のこだわりなども踏まえて、自分好みの美味しいさくらんぼを選んでみてくださいね♪