新米を美味しく炊くコツ
まずは、新米を美味しく炊くために必要なコツについて見ていきましょう!
新米を美味しく炊くためには、計量から水加減まで注意すべきポイントがたくさんあります。実際に新米を炊く前に、あらかじめそれらのポイントについて知っておくと、失敗のリスクを各段に減らすことができますよ◎
計量
新米を炊く際、まず注意すべきポイントが計量です。計量を雑にしてしまうと、水加減が狂ってしまい、美味しく炊くことができません。
新米を計量するときは、炊飯器に付属している計量カップを使用し、正確に計ります。また菜箸などを使ってすり切り、1合分の量をピッタリと合わせることも大切です。すり切るときは下にバットなどを敷いて、こぼれたお米も無駄にならないよう配慮しましょう。
研ぎ方
新米は、普通のお米より粒が柔らかくデリケートなので、優しく丁寧に扱うことが大切です。特に研ぐときは注意が必要で、お米に傷が入ると、炊き上がったときの風味や食感が悪くなってしまうこともあります。
また新米は普通のお米より水分を吸収しやすいため、研ぐときに使用する最初の水は、素早く捨てましょう。その後も洗いすぎに注意しながら短時間でさっと洗い、水を3回ほど取り替えたら研ぎ終えて大丈夫です。
お米の研ぎ方については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください♪
浸水
炊飯する前に、お米に水分を吸収させるために行う浸水。この浸水にかける時間も、新米と普通のお米とでは異なります。普通のお米は、通常30分程度かけて浸水させますが、先ほど紹介したように新米は水分を吸収しやすいため、少し短めの20分程度にしましょう。
また冬場など気温が低く乾燥している時期には、1時間ほどかけて浸水させると良いでしょう。あまり長時間かけて浸水させると、新米に含まれる栄養や旨味成分が水に抜け出てしまう可能性があるため、やり過ぎには十分注意しましょう。
水加減
新米は普通のお米に比べ水分量が多いため、いつもと同じ水加減で炊くと、どうしてもべちゃべちゃしがちです。そのため、いつもよりやや少なめの水加減で炊くと、ちょうど良い食感に仕上がりますよ◎
新米と普通のお米の水分量の差は3~5%ほどといわれているので、普通のお米一合(150g)に対しお水200ccのところ、お水を190ccほどに調整するのがおすすめです。この分量を目安に、仕上がりの好みに合わせて自分で水加減を工夫してみるのも良いでしょう!
新米の炊き方手順
ここまでに紹介した新米を美味しく炊くコツをふまえ、次は実際に新米を炊く手順について見ていきましょう!普通のお米より水分量が多くデリケートな新米ですが、コツをおさえれば誰でも美味しく炊き上げることができますよ◎
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※2024年1~8月のデータ【炊き方】
- 計量カップに山盛りの新米を入れます
- 菜箸などを使って平らにならします
- 新米をボウルに移し、たっぷりの水を加えます
- 軽く2~3回かき混ぜたら水を捨て、指先を立てて20回ほど優しくかき混ぜます
- 4の作業を2回繰り返し、水が半透明になったら20分ほど浸水させます
- 浸水が完了したら炊飯器の内釜に新米を移します
- 水は炊く分量より1~2mm分少なめに調整します
- 炊飯器にセットし、通常モードで炊飯します
- 炊き上がったらすぐに、底からほぐして混ぜます
- ふっくらと空気が入るよう、お茶碗によそいます
先ほど紹介した新米の水加減は、自分で計量しても良いですし、炊飯器の内釜に付いているメモリを基準に、炊く分量より1~2mm分下の位置になるよう調整してもOKです。また最近の炊飯器には、炊き上がりまでに「蒸らし」の工程が含まれているため、炊飯完了の音が鳴ったらすぐにフタを開けて、ご飯をほぐしましょう。
今回紹介したのは、炊飯器を使った新米の炊き方ですが、土鍋で炊くとより本格的な味わいを再現でき、香ばしいおこげも楽しめます。炊飯器より少し手間はかかりますが、興味がある人はぜひチャレンジしてみてくださいね!
また新米の炊き方については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください◎
新米を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!
さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!