まずは美味しい栗を用意!選ぶポイントは?
栗の色や形など、食べなくても見た目だけでその栗が美味しいかどうかを判断することができます。栗の色やツヤ、形や重さで美味しい栗を見分けて購入してくださいね。
色が濃くてツヤがあるもの
硬い皮に守られている栗ですが、栗も生鮮食品のため鮮度が大切です。外側の皮が濃い茶色でツヤツヤとして光沢があるものは鮮度が高い証拠です。
重さを感じるもの
栗は鮮度が無くなると水分が減り重みが感じられなくなります。持ち上げてみると重みを感じなかったり、ツヤがない栗は鮮度が落ちているかもしれません。重みを感じるものは鮮度が高くて美味しいはずです。
ふっくらと丸く1粒が大きいもの
栗をよく見比べてみると、丸みのあるものや平たい形のものがあります。平たくなった栗は、イガの中で他の栗に挟まれていたもので果肉が少なくなります。ふっくらと丸く大きいものを選んでください。
小さな穴が開いていないか確認する
鬼皮(外側の皮)に小さな穴が開いていないか、黒ずんでいないかを確認しましょう。もし、穴や黒ずみがあると、栗の中に虫が潜んでいる可能性があります。
栗をおいしく食べるうえでのポイント!
硬い皮で守られているので美味しさが逃げにくいと思いがちですが、栗も生鮮食品ですので時間の経過とともに美味しさも損なわれていきます。
低温で保存することで甘みが増す
栗を冷凍庫で保存すると長持ちしますし甘みが増します。0度前後の低温で約1ヶ月栗を冷蔵した栗は熟成栗と言われ、さらに甘みが増し栗特有の粉っぽさが軽減され、しっとりした食感が味わえるようになります。市販の熟成栗の糖度は2~3倍の20~30度にもなるものもあるそうです。
収穫後3~4日置くと甘みが増す
収穫後すぐに食べるより、3~4日程度置いておくと栗のでんぷんが糖化して甘みが増すようになります。
皮は一晩水に浸けるとむきやすくなる
栗は美味しいのですが皮を剥くのが大変ですよね。硬い鬼皮は一晩水に浸すことでむきやすくなります。渋皮を剥いたあとは10分ほど水にさらしてアク抜きをしましょう。
ストップ、フードロス!栗の大量消費レシピ
栗拾いなどで大量に栗を手に入れた場合など、栗の皮を剥くのも大変。こんなときは、簡単アレンジレシピで大量に消費しましょう。
栗の下処理
- 穴の開いた栗は中に虫が入っている可能性があるので取り除き、さっと表面を洗う。
- 水かぬるま湯に浸ける。水であれば1時間以上。40度程度のぬるま湯の場合は15分程度。栗拾いなどの栗は半日から1日浸ける。
- 甘露煮などを作るなら、茹でる前に皮を剥く。栗のお尻部分を薄めに切り落とす。
- 栗の鬼皮と呼ばれる外側の硬い皮をむく。水に浸けておくと簡単に手で剥くことができる。
- 渋皮は剥きにくいのでコツが必要です。左手で栗をしっかり持って、お尻部分から頂上にむけて皮をむく。
- 剥き終わったら、たっぷりの水に浸けてアクを抜く。10分程度で大丈夫です。
- 鍋に塩を加えた水をたっぷり入れ、弱めの火加減で30~45分程度煮る。
- 竹串が入れば完成。
トースターで簡単♪焼き栗
▼材料
- 栗・・・500g
▼作り方
- 包丁の刃の根本の部分で栗に深い切り込みを入れます。
- アルミホイルを敷いた天板に1を重ならないようにのせて、オーブントースターで30分焼いて完成です。
栗と手羽先の煮物
▼材料 (3~4人分)
- 鶏手羽元・・・8~10本
- 酒・・・大さじ1
- 栗・・15個
- しょうが・・・1かけ(10g)
- 油・・・大さじ1
- A.砂糖・・大さじ2
- 酒・・・大さじ3
- 水・・1.5カップ(300ml)
- 醤油・・・大さじ2.5
- お好みで黒胡椒・・・少々
▼作り方
- 鶏手羽元に骨に沿って切り込みを入れ酒をまぶする。栗は皮をむき水に漬けざるに上げる。しょうがはせん切りにする。
- 鍋に油としょうがを入れ温め、手羽元を加え中火で炒める。続いて栗を炒める。Aを加えひと煮立ちさせる。
- アクを取り、醤油を加える。弱めの中火で15~20分、汁気がほとんどなくなるまで煮る。
- お好みで黒胡椒をふる。
栗の甘露煮
▼材料
- 栗・・・400g
- 水・・・400cc
- 砂糖・・・250g
- クチナシの実・・・1個
- 塩・・・少々
▼作り方
- 冷凍栗が浸るぐらい水とくちなしの実を入れ弱火で25分炊く(くちなしの実はお茶パックに入れて包丁の平でつぶす)。
- そのままの状態で冷ます。
- 栗だけを取り出し鍋に並べて水と砂糖を入れ弱火で25分炊く最後に塩で味を整える。
- そのまま冷まして瓶に詰める
まとめ
皮付きの栗を剥くのは一苦労ですが、採れたての栗を使った栗ご飯や栗の甘露煮、焼き栗は格別の味わいですよ。今回ご紹介したポイントを抑えれば、栗の皮もそう手ごわくないはずです。皮付きで焼き栗にしてしまえば、家族みんなで食べながら剥けるので大変な時は焼き栗がおすすめですよ!