まずは美味しいなすを用意!選ぶポイントは?
なすの美味しさを存分に味わうにはまず、美味しいなすを選ぶことが大切です。
店頭に並んでいるなすは、どれも大ぶりでツヤがあり、見るからに美味しそうですよね。しかし本当に美味しいなすの特徴をおさえておくことで、たくさんのなすの中から特に美味しいなすを見分けることができますよ◎
色鮮やかでハリツヤがある
太陽の光をたっぷりと浴びて元気に育ったなすは、「なす紺」と呼ばれる紫がかった独特の色味が強く、鮮やかに色づいています。この色づきにムラがなく、全体が均一に染まっているものほど栄養がたっぷりと詰まった美味しいなすの証です◎
また皮にハリがあり、表面がツヤツヤと光っているものは鮮度が良く、新鮮な状態です。反対に、皮がしなっとしていてあまり光沢がないものは食べ頃を過ぎているので、選ぶ際は注意しましょう。
形がふっくらしていて重量感がある
なすの形は、品種によって細長いものや丸っこいものなど様々ですが、全体にふっくらとした厚みがあるものを選びましょう。細長い形をしたなすも、中腹からお尻にかけて丸みを帯びているはずなので、店頭で選ぶ際はぜひ注目してみてください◎
形がふっくらとしているのは、果肉の生育が良く元気に育った証です。また同じ品種どうしで同程度の丸みがあるなすを見つけた際は、手に取ったときによりずっしりと重みを感じる方を選ぶのがおすすめです。
トゲがピンと尖っている
なすの頭に付いているヒラヒラした部分を、ガクといいます。このガクにあるトゲは、なすの鮮度を測るのに重要なポイントで、鋭く尖っているほど新鮮です◎袋詰めされていないなすは、トゲに軽く触れてみて少し痛いと感じるくらいのものを選ぶと良いでしょう。
なすのトゲは鮮度が落ちてくると次第になくなっていくので、まずはトゲがあるかどうかチェックしてみてください。またヘタの切り口がみずみずしく、乾燥していないものは収穫から間もない可能性が高いですよ。
なすを美味しく食べるうえでのポイント
ここからは、なすをより美味しく食べるためのポイントについて紹介します。
せっかく美味しいなすをゲットしたなら、その魅力を最大限に生かしたいですよね。また食べるのが数日先になってしまう場合、美味しさをできる限りキープさせたいと考える人も多いはず。では、なすの美味しさをアップさせる下ごしらえと、保存のコツについて詳しく見ていきましょう!
なすの下ごしらえ
なすはアクのある野菜なので、調理する前には下ごしらえとしてアク抜きをしましょう!煮物や焼きなすにする場合は、切った後5~10分ほど水に浸します。これでなすのアクが抜けて食べやすくなり、さらに切り口の変色も防げるため見た目がキレイに仕上がります◎
また天ぷらなどの揚げ物にする場合は、キッチンペーパーを敷いたバットやお皿に切ったなすを置き、上から軽く塩を振ります。そのまま5分ほど置いたらペーパーで水気を拭き取り、アク抜き完了です。このやり方では、なすのアクと共に余分な水分も抜くことができるので、油はねを防止でき、仕上がりもサクふわな食感に◎
なすを上手に保存するコツ
なすはヘタの切り口から水分が蒸発しやすく、そのまま置いておくと果肉までしなびてしまうため、ヘタの部分を中心に全体をラップでしっかりと包みます。あとは冷蔵庫の野菜室で保管し、3~4日以内を目安に食べきりましょう。
なすの鮮度を保つうえで野菜室での保存は適切ですが、あまり長期間置くと乾燥したり低温障害を起こしてしまう恐れがあります。どうしても数日以上なすを保存したい場合は、できるだけ冷気が直接触れないよう、新聞紙で包むなど工夫しましょう。
なすの美味しさを存分に楽しめるおすすめレシピ
みずみずしくて美味しい新鮮ななすを、より美味しく食べるためのレシピをご紹介します。相性の良い油を使ったレシピやお手軽レシピ、一味違った味わいを楽しめるレシピを、ぜひ試してください。
レシピ①なすの豚肉巻き
まずは夕食のおかずにぴったりな、ボリューミーな一品をご紹介します。豚肉の油が染み込んだなすは、美味しさがワンランクアップ!甘辛の味付けでご飯も進みます。
ヘタを取り縦に4等分したなすを軸にして豚肉の薄切りを巻きつけ、小麦粉を全体にまぶします。フライパンに油を熱し、豚肉の巻き終わりの部分を下にして並べ、転がすように焼き付けていきます。全体に火が通ったら、余分な油をキッチンペーパーで拭き取り、めんつゆとみりんを加えて絡めながらひと焼きします。
豚肉はより薄い方が、なすに巻きやすくはがれにくいですよ。
レシピ②なすのオイスター焼きそば
食欲そそる、なすとひき肉を使ったオイスターソースベースの焼きそばをご紹介!なすそのものは淡白でクセのない味なので、中華の調味料とも好相性です。
ナスとひき肉はごま油で炒め、味付けはオイスターソースと鶏ガラスープの素を使います。いつものソース焼きそばとは一味違った味わいは、箸が止まらなくなる美味しさ。ぜひ試してみてください。
レシピ③レンジで作る蒸しなす
シンプルだけど、なすの美味しさがダイレクトに味わえる蒸しなす。手軽なうえに、タレを変えれば何通りものアレンジが可能です。
ピーラーで皮を剥いたなすをラップで包み、電子レンジ(500〜600W)で2〜3分加熱します。レンジから取り出したら縦に裂き、冷蔵庫で冷やし完成です。
かつお節やねぎ、めんつゆをかけていただきましょう。タレは酸味を加えたりピリ辛にしたりと、お好みでいろいろアレンジしてみてくださいね。
なすを食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!
さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!