さくらんぼとは？さくらんぼの魅力は？
さくらんぼとは、主に「セイヨウミザクラ」 や「スミミザクラ」の木になる果物で、ハリのある果皮に豊富な果汁、甘さと酸味のバランスに優れた上品な味わいが特徴です。
赤く輝く美しい見た目は「赤い宝石」とも呼ばれ、女性を中心に高い人気を誇ります。また贈答品としての需要も高く、国内では限られた産地でしか栽培されない希少性もあいまって、市場価格はややお高めです。
さくらんぼの主な産地は？
日本におけるさくらんぼの主な産地は、山形県です。山形県では年間1万トン以上ものさくらんぼを出荷しており、全国シェアは約74％を誇ります。
県内でも特にさくらんぼの栽培が盛んなのは東根市、寒河江市、天童市で、これらの産地で収穫されたさくらんぼは品質が高く、味も見た目も一級品です。
日本のさくらんぼ栽培の歴史
日本にさくらんぼが伝わったのは、明治7年頃といわれています。元々さくらんぼはヨーロッパなど冷涼な気候を持つ地域で育った果物で、日本での栽培は当初困難を極めました。
そんな中、周囲を高い山々で囲まれた盆地の地形と、梅雨でも雨の少ない乾燥した気候を持つ山形県では結実に成功し、その後も日本の気候に適した品種改良が行われてきました。その中で生まれた「佐藤錦」は、現在さくらんぼの最高峰と呼ばれる人気品種となりました。
さくらんぼの代表品種と旬の時期
ここからは、日本で栽培されているさくらんぼの代表品種について紹介します。実はさくらんぼには数多くの品種が存在していて、特徴や旬の時期がそれぞれ異なります。
同じさくらんぼでも、比べてみると品種ごとに全く違った個性があり、面白いですよ◎では数あるさくらんぼ品種の中でも特に人気の4品種について、その特徴を詳しく見ていきましょう！
佐藤錦
佐藤錦は、さくらんぼの最高峰ともいえる品種で、酸味や雑味の少ない上品な味わいが特徴です。さくらんぼの中でも糖度が高く、頬張ると口いっぱいに芳醇な甘みが広がります。
また佐藤錦は見た目も美しく、果皮にはしっかりとしたハリとツヤがあり、鮮やかな紅色をしています。旬の時期は6月中旬から7月上旬にかけての短い間で、全体の約85％が山形県で栽培されています。
紅秀峰
紅秀峰は、「佐藤錦」と「天香錦」の交配から生まれた品種で、佐藤錦と同様に甘みが強く、酸味はあまり感じません。元は果肉が柔らかく日持ちし辛いという佐藤錦の欠点を補うために開発され、さくらんぼ農家の間では「ポスト佐藤錦」と呼ばれています。
生産量は現在、佐藤錦に次いで2位となっており、山形県を中心に栽培されています。旬の時期は6月下旬から7月中旬頃まで。果肉がしっかりしている分、比較的日持ちしやすいのも魅力です。
南陽
南陽は、「ナポレオン」の自然交雑実生から育成された品種で、うっすらと黄色がかったツヤのある果皮と、肉厚でジューシーな食べ応えが特徴です。
元々山形県で誕生した南陽ですが、北海道の方が色付きが良かったため、現在では北海道の余市町を中心に栽培されています。旬の時期は6月下旬から7月下旬頃にかけてで、熟すと日光を強く浴びた部分から次第に美しい紅色へと染まります。
ナポレオン
ナポレオンは、17世紀頃からヨーロッパで栽培されていた歴史深い品種です。さくらんぼの中でも比較的大粒に育ちやすく、甘みと酸味のバランスに優れた濃厚な味わいが特徴です。
旬の時期は6月下旬から7月上旬頃で、日本での主な産地は山形県です。食べ頃を迎えたナポレオンは全体が深い紅色に色付き、強い光沢を放ちます。
美味しいさくらんぼの特徴は？見分け方・選び方のコツ
スーパーなどでさくらんぼを購入するとき、せっかくなら美味しいものを選びたいですよね。甘みが強く美味しいさくらんぼには、以下のような特徴があります。店頭でも判別できるので、さくらんぼを選ぶときはぜひ参考にしてくださいね◎
・実の粒が大きい
・実にツヤがあり着色が濃い
・枝が太く緑色をしている
美味しいさくらんぼを店頭で見分けるには、まず実の大きさや色ツヤに注目しましょう。新鮮なさくらんぼは水分をたっぷりと含み、皮がパリッと張っています。色付きは濃く、鮮やかなものが食べ頃です。またさくらんぼの枝にも注目してみましょう。枝は太くしっかりしている方が、木の養分を十分に吸収した元気なさくらんぼです。
まとめ
今回は、さくらんぼの特徴について紹介しました！
さくらんぼには数多くの品種が存在し、それぞれ特徴や旬の時期が異なります。またさくらんぼの主な産地は山形県で、生産量・品質共に国内トップです。山形県産の美味しいさくらんぼを味わいたい人は、お取り寄せサイトなどを活用するのがおすすめですよ◎
初夏に旬を迎え、夏の訪れを告げる果物、さくらんぼ。旬の時期には、甘酸っぱくジューシーなさくらんぼを、思う存分堪能してくださいね♪
