腐ったなすの見分け方
なすは、見た目や感触、においなどの変化から腐っているかどうか判断することができます。冷蔵庫に古いなすがある人は、カビや菌が他の食材に移ってしまわないよう、早めに確認しましょう!
色が変色している
なすは通常、黒みがかってツヤのある紫色をしていますが、腐ると茶色っぽく変色します。新鮮な状態と比べると、全体が日に当たって色褪せたような見た目になっているので、一目で判別できます。
なお皮の一部だけ変色している場合や、茶色い傷やかさぶたのようなものがある場合、傷みかけてはいるもののまだ食べられる可能性が高いため、果肉の状態やにおいをチェックしてみてください。カットしてみて、種の部分が黒ずんでいる程度ならまだ食べることができますよ◎
表面が柔らかくぬめりが出ている
なすに触れたとき、明らかに表面が柔らかく、ぬめりが出ている場合は確実に腐っているため、速やかに処分してください。
新鮮ななすはハリがあって、触ると程よい硬さを感じますが、傷んでくるにつれハリがなくなり、ぶよぶよした感触に変化していきます。さらに腐敗が進むと、水分が出て表面にぬめりが発生します。
生ごみのような異臭がしている
なすにはあまりにおいがなく、新鮮なうちはほぼ無臭ですが、腐ると酸っぱい生ごみのような異臭を発生させます。
腐敗が進むにつれ、より強烈なにおいになっていくため、もし冷蔵庫で保存しているなすからそのような異臭を感じた場合は、速やかに処分してください。
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※2024年8月のデータ腐ったなすを食べたらどうなる?
腐ったなすを食べると、食中毒を引き起こす恐れがあります。食中毒は腹痛や下痢、嘔吐などの症状が見られ、最悪の場合は死に至るケースもある恐ろしい病気です。
特に、腐ったなすを大量に食べてしまった場合や、胃腸が弱っているときに腐ったなすを食べてしまった場合は、重症化する可能性が高いため、少しでも異変を感じたらすぐに病院を受診してください。
なすを腐らせないようにするには?
水分を多く含み、乾燥に弱いなすは、放っておくとほんの2~3日で傷んでしまいます。なすを腐らせず最後まで美味しく食べるためには、正しく保存することと、賞味期限内に消費しきることが大切です。
ここでは、なすを長持ちさせる保存のコツと、賞味期限の目安について見ていきましょう!
なすの保存方法と賞味期限
なすを保存する際は、基本的に冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。なすは寒さに弱い性質で、5℃以下の温度で保存すると低温障害を起こす可能性があります。一般的に野菜室の温度は3~8℃程度に設定されており、なすを保存するのに適しています。
また、なすは乾燥すると中の水分が抜けて傷みやすくなってしまうため、1つ1つ丁寧にラップで包み、保存袋に入れて保存しましょう。このやり方なら、なすの美味しさをキープしながら1週間ほど日持ちさせることができますよ◎
長期保存には冷凍がおすすめ
数日中に食べきれない量のなすがある場合、冷凍して長期保存するのがおすすめです。なすは水分量が多いため、あまり冷凍には向かないと思われがちですが、冷凍することで果肉の細胞が壊れ、調味料の味が染み込みやすくなるというメリットがあります◎
なすを冷凍する手順は、以下の通りです。
- なすを洗い、しっかりと水気を拭き取ります
- ラップで包み、冷凍可能な保存袋に入れます
- 空気を抜きながら口を閉め、冷凍庫に入れます
このやり方で、1カ月ほど保存が可能です。冷凍なすは、完全に解凍すると水分が抜けて食感が悪くなってしまうので、600Wの電子レンジで1本あたり30秒ほど加熱し、半解凍の状態にして調理すると美味しく仕上がりますよ。
なすを冷凍する方法やコツについてより詳しく知りたい人は、こちらの記事も合わせてチェックしてみてください◎
なすを食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!
さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!