玄米と白米の違い

白米とは、稲の実からもみ殻、ぬか、胚芽を取り除き、キレイに精米されたお米です。一方、玄米は稲の実からもみ殻だけを取り除いたお米で、ぬかや胚芽が残っている分、白米より多くの栄養素が含まれています。
玄米に含まれる食物繊維は白米の約6倍、ビタミンEは約5倍、マグネシウムは約7倍も含まれており、様々な健康効果が期待できます◎また玄米に含まれるGABA(ギャバ)というアミノ酸成分には、ストレスを軽減させる働きがあり、質の良い睡眠が取れるようになるともいわれています。
しかし玄米には、ぬか特有のパサパサとした食感やクセがあり、白米よりも味が劣ります。炊飯器で手軽に美味しく炊ける白米に比べ、時間も手間もかかり、なかなか美味しく炊くことができない玄米は、忙しい現代人にとって取り入れるのが難しい一面もあります。
玄米と白米の違いについては、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください♪
玄米炊飯器の選び方

普通の炊飯器では、美味しく炊くのが難しい玄米ですが、「玄米炊飯器」なら比較的簡単に、美味しく炊くことができます◎玄米炊飯器とは、普通の炊飯器より玄米を炊く機能が特に優れており、誰でも玄米を美味しく炊くことができる炊飯器で、昨今では様々なメーカーから発売されています。
そんな玄米炊飯器は種類も豊富で、どれを選べば良いのか迷ってしまうことも多いはず。そこで、ここでは玄米炊飯器を選ぶときのポイントについて紹介します。「玄米炊飯器が欲しいけど、どれを買えば良いか分からない」という人はぜひチェックしてください◎
炊飯できる量
玄米を美味しく炊くためには強い火力が必要で、玄米炊飯器は通常の炊飯器より高圧力なものが多いです。また白米に比べ多くの水を使用するため吹きこぼれやすく、用量よりも少ない量のご飯しか炊くことができません。
例えば5.5号炊きの炊飯器で炊ける玄米の量は、3号程度となります。玄米を主食として取り入れる場合、一度に炊飯できる量は非常に重要なポイントですよね。そのため玄米炊飯器を購入する際は、世帯人数に合わせて適切な用量を選ぶことが重要です。目安として、一人暮らしなら3合炊き、3~5人家族なら5.5合炊きの玄米炊飯器を選ぶのがおすすめですよ◎
加熱方法
玄米炊飯器には、大きく分けてマイコン式、IH式、圧力IH式の3つの加熱方法があります。玄米炊飯器の購入に失敗しないためには、仕上がりの好みや予算に合わせて最適なものを選ぶことが大切です◎3つの特徴をそれぞれまとめたので、以下を参考にしてくださいね!
- マイコン式…炊飯器の底に配置された電熱ヒーターから釜へ熱を伝える仕組みで、シンプルな設計。手入れしやすく、価格もリーズナブル。小さめサイズのものが多く、少量なら美味しく炊けるが多く炊くと仕上がりにムラが出やすい。
- IH式…電磁力により内釜全体を加熱する仕組みで、フタや側面までしっかり熱を帯びるため炊きムラが少なくふっくらと仕上がる。マイコン式に比べると高価で消費電力も大きい。
- 圧力IH式…圧力鍋と同様に高圧力蒸気によって加熱する仕組みで、火力が強くお米のうまみを引き出しやすい。圧力環境によって、玄米だけでなく多彩なメニューを調理できる。3つのタイプの中では最も高価。
玄米を朝食やお弁当用に少量だけ炊きたい人、一人暮らしの人はマイコン式がピッタリです。価格よりもクオリティの高さを求める人や、玄米を使った様々な料理に挑戦したい人には、IH式や圧力IH式がおすすめですよ◎
玄米を炊くモードの種類
玄米炊飯器には、2種類以上の「玄米モード」が搭載されているものも多く、「もちもち」や「しっかり」など、好みの食感に炊き上げることができます◎玄米モードの種類が充実しているかどうかは、自分好みの美味しい玄米ご飯を炊くうえでとても重要なポイントなので、ぜひ注目して選んでくださいね◎
また玄米炊飯器の中には、「発芽玄米」や「酵素玄米」を手軽に作れる機能が搭載されているものもあります。玄米を炊くだけでなく、発芽させたり発酵させたりすることで栄養価がさらにアップし、食感も柔らかくモチモチになります。そんな発芽玄米や酵素玄米を手軽に作れる機能が、あらかじめ炊飯器に付いていたら非常に便利ですよね!
玄米を炊飯器で美味しく炊く方法

炊飯器で玄米を美味しく炊くには、コツがあります。中でも最も重要なのが、浸水時間と水加減です。通常モードで炊く場合と、玄米モードで炊く場合とで玄米の浸水時間は異なるので、家庭の炊飯器を使用する際は必ず確認しましょう!炊飯器で玄米を美味しく炊くコツは、以下の通りです。
- 丁寧に計量すること
- 通常モードで炊く場合、6時間から一晩かけて浸水させること
- 玄米モードで炊く場合、説明書の時間に従って浸水させること
- 水加減は玄米1:水1.5の割合で調整すること
- 炊き上がったらすぐにご飯をほぐすこと
玄米は白米と違って硬い外皮で覆われているため、長時間かけて浸水させ、水分を十分に吸わせる必要があります。玄米モードには、あらかじめ浸水機能が付いているはずなので、説明書通りの時間で浸水させてください。
また炊飯時の水加減も、白米より少し多めにしましょう。こうすることで、固い玄米もふっくらと柔らかな食感に炊き上がります。もし玄米特有の風味が気になる人は、塩をひとつまみ加えて炊くと、ぬかのクセが和らぎ、食べやすくなりますよ。
玄米を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!
さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!