玄米を炊く方法の種類と特徴
玄米は炊飯器をはじめ、鍋、土鍋、圧力鍋など様々な調理器具で炊くことができます。調理器具によってそれぞれ炊き方が異なり、仕上がりにも違いがあります。
ここでは、調理器具ごとの玄米の炊き方と仕上がりについて詳しく紹介します!それぞれの特徴を見て、どれで炊くのが自分に合っているかぜひチェックしてみてください◎
炊飯器で玄米を炊く方法
まずは、定番の炊飯器を使って玄米を炊く方法を見ていきましょう!炊飯器で玄米を炊く場合、長時間かけてしっかりと浸水させるのがポイントですが、玄米モードで炊く場合と通常モードで炊く場合とで浸水時間が異なるため注意してください。
【炊き方】
- 玄米を白米用の計量カップできっちり計ります
- ザルなどに移し、水でさっと洗います
- 玄米1:水1.5の量になるよう、水加減を調整します
- 通常モードで炊く場合、冷蔵庫に入れて一晩浸水させます
- 玄米モードで炊く場合、炊飯器の説明書通りの時間浸水させます
- 浸水が完了したら、スイッチを押して炊きあがるのを待ちます
- 炊きあがったらすぐに、しゃもじで切るようにほぐします
炊飯器の玄米モードには、浸水の工程があらかじめ含まれているため、長時間浸水させる必要はありません。また現在販売されているほとんどの炊飯器には、「蒸らし(10分ほど)」の工程が含まれているため、炊飯完了の音が鳴ったら、すぐにフタを開けてご飯をほぐしましょう。
炊飯器で玄米の炊き方については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください♪
鍋や土鍋で玄米を炊く方法
続いて、どこの家庭にもある鍋を使って玄米を炊く方法を見ていきましょう!鍋は炊飯器と違って、火加減を自分で調整する必要があるためやや難易度が上がります。土鍋でも同じ炊き方が応用できるので、より本格的な味わいやおこげを楽しみたい人は、ぜひ挑戦してみてください◎
【炊き方】
- 玄米を白米用の計量カップできっちり計ります
- ザルなどに移し、水でさっと洗います
- ボウルに玄米、玄米が浸る程度の水を入れて6時間から一晩浸水させます
- 浸水が完了したら、鍋に玄米と玄米の1.5倍の量の水を入れます
- フタをして中火にかけ、沸騰したら弱火に落として30〜35分炊きます
- その後中火で20秒ほど炊いたら火を止め、フタをしたまま15分蒸らします
- 蒸らし終わったら、しゃもじで切るようにほぐします
水加減は、炊飯器と同様に玄米1:水1.5の割合になるよう調整してください。また玄米と水を鍋に入れた後、平らにならしておくと全体的にむらなく炊きあがりますよ。
鍋での玄米の炊き方については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください◎
圧力鍋で玄米を炊く方法
最後に、圧力鍋を使って玄米を炊く方法を見ていきましょう!普段から圧力鍋を使っている人にとって難しい手順はないので、比較的簡単に美味しく玄米を炊くことができます。ただし圧力がかかる分、火加減の調整が重要になるため、炊きはじめはできるだけ目を離さないようにしましょう。
【炊き方】
- 玄米を白米用の計量カップできっちり計ります
- ザルなどに移し、水でさっと洗います
- ボウルに玄米、玄米が浸る程度の水を入れて6時間から一晩浸水させます
- 浸水が完了したら、圧力鍋に玄米と玄米の1.5倍の量の水を入れます
- きっちりとフタをして、圧力調整がある場合は高圧に設定します
- 強火にかけ、圧力がしっかりかかったら弱火に落として20分炊きます
- 炊き終わったら、火からはずしてそのまま10分ほど余熱で蒸らします
- 圧力が抜けてからフタを開け、しゃもじで切るようにほぐします
弱火で炊飯している最中、蒸気があまりたくさん出るようなら火が強すぎるため、適宜火加減を調整してください。またフタを開けるときは、圧力が完全に抜けているのを確認してから開けるよう注意しましょう。
圧力鍋で玄米の炊き方については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください!
玄米に合う器具や調味料の選び方
様々な調理器具で炊くことができる玄米ですが、美味しく炊くためには調理器具の選び方や、炊き方のコツをおさえることが重要です。
ここでは、玄米を炊くのに適している調理器具の特徴や、調味料を使ってより美味しく炊く裏技を紹介します!手軽に美味しく玄米食を楽しみたい人は、ぜひ参考にしてください◎
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※2024年1~8月のデータ器具の選び方
玄米は、普通の炊飯器や鍋などでも炊くことができますが、より美味しく自分好みに仕上げたいなら、「玄米炊飯器」を使って炊くのがおすすめです◎玄米炊飯器とは、普通の炊飯器より玄米を炊く機能が特に優れており、誰でも玄米を美味しく炊くことができる炊飯器です。
昨今では様々なメーカーから玄米炊飯器が発売されており、種類もたくさんありますが、以下のポイントに注目して選ぶと、より確実に美味しい玄米が炊けますよ。
- 高圧で炊ける
- 玄米を炊くモードが複数ある
- 浸水時間や炊飯時間が長めに設定されている
- 発芽玄米・酵素玄米を簡単に作れる機能を搭載している
玄米は、中心部までしっかりと火を通す必要があるため、高圧で炊ける炊飯器がより適しています。また玄米モードの種類が複数備わっている炊飯器なら、自分好みの仕上がりを実現しやすいでしょう。
浸水時間や炊飯時間は、玄米を美味しく炊くポイントに直結しているため、より長めに設定されているものを選ぶことで、美味しい玄米が炊ける可能性が高くなるといえます。健康を意識して玄米を取り入れたい人は、より栄養価が高いといわれている「発芽玄米」や「酵素玄米」を簡単に作れる機能を搭載しているものを選ぶと便利ですよ◎
調味料の選び方
玄米は白米と違い、ぬかの独特な香りやクセが残っているため、人によっては食べ辛いと感じるかもしれません。また表面が硬い種皮に覆われているため、食感がパサつきやすく苦手という人も……。
そんな玄米を家庭で美味しく炊く裏技として、塩や酒を加える方法があります!塩を加えることで玄米のクセが和らぎ、程よい塩気もプラスされてぐっと食べやすくなります◎また酒には、玄米の食感をふっくらモチモチに仕上げる効果があり、風味も増すため美味しく炊き上がりますよ。
玄米を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!
さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!