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【驚きの色】黒いさくらんぼの品種や特徴・栄養価・値段を徹底解説!

【驚きの色】黒いさくらんぼの品種や特徴・栄養価・値段を徹底解説!

さくらんぼといえば、元気いっぱいの赤い果実が特徴的ですよね。しかし中には、一見ダークな印象を受ける、黒いさくらんぼがあるのをご存じでしょうか。黒いさくらんぼにはいくつか品種があり、それぞれ違った特徴や魅力を持っています。 今回は、そんな黒いさくらんぼについて、品種ごとの味わいや見た目、値段などを徹底解説します!黒いさくらんぼならではの魅力や活用方法も合わせて紹介するので、「黒いさくらんぼの正体」について知りたい人はぜひ最後までチェックしてくださいね◎

黒いさくらんぼの品種とは?

黒いさくらんぼは通常のさくらんぼとは違い、果皮の色味が黒っぽく、怪しい輝きを持っています。そんなどこか悪魔的な魅力を持つ黒いさくらんぼにはいくつか種類があり、特に代表的なのは「紅さやか」、「黒桜」、「サミット」という3つの品種です。

ここではまず、この3つの品種について産地や旬の時期などの基本情報をそれぞれチェックしていきましょう!

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紅さやか

紅さやかは、さくらんぼの一大産地である山形県の主力品種の一つで、6月上旬に収穫期を迎える早生種です。旬の時期は6月上旬から中旬にかけての短い間ですが、生産量が比較的多く、全国のスーパーや八百屋さんで購入することができます◎

紅さやかの栽培は、1979年(昭和54年)に山形県立園芸試験場で「佐藤錦」と「セネカ」の交配から開始されました。交配による実生の中から選抜育成され、1990年(平成2年)に「山園277」という名称で出願、1991年(平成3年)に「紅さやか」という現在の名称で正式に品種登録されました。

「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦を親に持ち、その優れた遺伝子を受け継いでいるため、早生種でありながら甘みが強く、食味良好です。

紅さやかについては、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください◎

紅さやかってどんなさくらんぼ?特徴や味・旬の時期を徹底解説!~おすすめの食べ方やレシピも紹介~

黒桜

黒桜は、紅さやかと同じく山形県を中心に栽培されているさくらんぼですが、生産量がかなり少なく、希少性の高い品種です。黒く輝く美しい見た目と上品な甘さから「黒いダイヤモンド」と呼ばれ、さくらんぼ好きの間で密かに注目されています。

旬の時期は6月中旬頃ですが、天候や気温によって1週間ほど前後することもあります。出回る期間も1週間程度とかなり限られており、産地である山形県でも店頭に並ぶことはほとんどありません。確実にゲットするなら、黒桜を栽培している農家直送の通販サイトを利用するのがおすすめです。

サミット

サミットは、元々カナダで育成されていた品種で、「ヴァン(Van)」と「サム(Sam)」の交配によって誕生しました。日本では北海道と青森県で栽培されており、令和2年産特産果樹生産動態等調査によると、全国で栽培面積の記録があるのは青森県の8.5haと北海道4.2haだけとなっています。

旬の時期は6月下旬から7月上旬にかけてで、さくらんぼの中では晩生種にあたります。しかし限られた産地でしか栽培されておらず数に限りがあるため、黒桜同様に旬を迎えても店頭に並ぶことはほとんどありません。

黒いさくらんぼの特徴や違いは?

ここからは、黒いさくらんぼそれぞれの特徴や違いについて紹介します。

黒いさくらんぼは、どれも同じに感じるかもしれませんが、実は味わいや大きさ、触感などが異なり、好みも大きく分かれるはずです。通常の赤いさくらんぼとも比較しながら、黒いさくらんぼそれぞれの魅力を深堀りしていきましょう!

2024年さくらんぼ人気ランキング

※2024年4~6月のデータ

味わいや食感

黒いさくらんぼの味わいや食感の特徴は、品種によって大きく異なります。それぞれどんな特徴があるのか、一覧でチェックしてみましょう!

品種 味わい 食感
紅さやか 甘みと酸味のバランスが良く濃厚 硬すぎず柔らかすぎず、程よい食感
黒桜 酸味が少なく上品な甘み やや柔らかめでジューシー
サミット 甘みも酸味もそれほど強くなくさっぱりしている 柔らかい

紅さやかは、強い甘みの中に程よい酸味も感じられ、バランスの取れた濃厚な味わいが特徴です。生食はもちろん、調理しても美味しく食べられます。

黒桜は、酸味をほとんど感じない、まろやかで上品な味わいです。佐藤錦を思わせる良質な食味を持っているので、ゲットした際はぜひ生でそのまま味わってみてください。

サミットは、熟すと柔らかくなり甘みも増しますが、他の品種に比べると主張が弱く、さっぱりとした味わい。他の食材との相性が良いので、調理におすすめです。

大きさや見た目

黒いさくらんぼは、大きさや見た目にもそれぞれ違いがあります。紅さやかは、出始めの頃は鮮やかな紅色をしていますが、収穫後期になるにつれ、黒っぽくなっていきます。紅さやかの場合、果皮の色味が濃く黒いほど甘みが強く美味しいといわれています。

黒桜は、アメリカンチェリーを思わせる黒く光沢のある美しい見た目をしており、まさに「黒いダイヤモンド」という印象を受けます。大きさははっきりと分かっていませんが、形もころんと丸く整っており、箱詰めされるとまるで宝石のような佇まいです。

サミットは、日本一大きなさくらんぼといわれるほど大粒で、重さは10~13gにもなります。形は頭が少し凹んだハート型をしており、赤みがかった黒色の果皮が特徴的です。果肉や果汁はキレイな赤色をしており、ジャムなどの加工品にピッタリです。

値段や購入方法

黒いさくらんぼの中で、最も生産量が多く手に入れやすいのは紅さやかです。紅さやかは山形県を中心に栽培されており、数あるさくらんぼ品種の中でも6番目に生産量の多い品種です。値段は、200gのパック詰めで860円ほどとなっています。

黒桜は、生産量が少なく出回る期間もわずかとなっているため、紅さやかに比べると値段はやや高めです。200gで1,080円、500gでは4,300円となっており、ちょっとした高級品です。農家によっては、1kg単位で販売しているところもあるので、量によってどれくらいの値段になるか、詳しくは各農家のホームページをチェックしてみてくださいね。

サミットは、その大きさが最大の魅力となっており、サイズによって値段が前後します。中サイズでは1kgあたり4,500円、大サイズでは5,000円程度が目安となります。「せっかくなら大きいものを購入したい!」という人は、6月後半頃から販売予定を確認しておくと良いでしょう。

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黒いさくらんぼのおすすめアレンジレシピ

さくらんぼはデリケートであまり日持ちしないため、生食ではどうしても食べきれないこともありますよね。もし黒いさくらんぼをたくさんゲットした際は、アレンジレシピを活用して最後まで美味しく食べきりましょう!

黒いさくらんぼは、通常の赤いさくらんぼに比べアントシアニンの含有量が多く、青紫色の色素が濃い性質を持っています。アントシアニンは眼精疲労を緩和し、目の健康を守る栄養素としても有名です。そんな黒いさくらんぼの色素や栄養を生かすなら、シンプルな調理法のレシピを活用するのがおすすめ◎

例えば定番のジャムやコンポートは、さくらんぼの色や風味を存分に生かすことができますし、あえて果肉を潰さず形を残すと、ごろっとした食感も楽しめます!調理も簡単で、瓶詰めにして冷蔵保存すれば1カ月ほど日持ちさせられますよ。

また暑い時期に嬉しいスムージーは、黒いさくらんぼの色味をダイレクトに目で楽しむことができ、ヨーグルトや豆乳をベースに作れば味わいもさっぱりとして、食欲がないときの栄養補給に最適です!

そのほかのアレンジレシピは、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください♪

さくらんぼの保存方法は?長持ちさせるコツやおすすめアレンジレシピも紹介

【さくらんぼ 保存】さくらんぼを長期保存して美味しく食べる方法とレシピ

サクランボを食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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