りんごは皮ごと食べるのがおすすめ!その理由は?
「1日1個のりんごは医者いらず」といわれるほど、りんごには様々な栄養素が含まれており、継続して食べることで健康をサポートしてくれます。
そんなりんごを皮ごと食べると、具体的にどんなメリットがあるのか気になりますよね。ここでは、りんごの皮に含まれる主な栄養素や効能について紹介します。普段は捨ててしまうことも多いりんごの皮に隠された、嬉しいメリットをチェックしていきましょう!
りんごの皮に含まれる栄養素
りんごの皮には、ポリフェノールと食物繊維が豊富に含まれています。りんごの皮に含まれるポリフェノールは「りんごポリフェノール」と呼ばれ、強い抗酸化作用があることで知られています。
りんごポリフェノールは、活性酸素の働きを抑えて血流を改善したり、老化防止や肌の美白にも効果が期待できる栄養素です。またりんごの皮の赤色は、ポリフェノールの一種で眼精疲労の改善や視力回復に役立つアントシアニンの色素によるものです。
りんごの皮に含まれる食物繊維は、水溶性食物繊維の「ペクチン」で、腸内に溜まった便の排出を促し、便秘改善に役立ちます。ペクチンは他にも、食後の血糖値の上昇を抑える働きがあり、肥満や糖尿病の防止にも効果的な栄養素です。
りんごを皮ごと食べるメリット
りんごの皮はポリフェノールや食物繊維を豊富に含み、抗酸化作用や整腸作用など健康に役立つ様々な効能が得られます。またりんごを皮ごと食べると、皮なしで食べるよりもβ-カロテンやビタミンC、食物繊維などの栄養素も効率よく摂取することができます◎
ではりんごを皮ごと、皮なしで食べた場合の栄養素の摂取量を比較してみましょう!
皮ごと | 皮なし | |
---|---|---|
β-カロテン | 22μg | 12μg |
バナナ | 6mg | 4mg |
みかん | 1.9g | 1.4g |
表を見て分かるように、りんごに含まれる栄養素の多くは、皮ごと食べることでよりたくさん摂取することができます。その分、美容や健康への効果も高まり、積極的に食べることで美しく健康的な体を手に入れることができますよ。
りんごを皮ごと食べるときの洗い方・切り方
りんごは皮ごと食べることで効率よく栄養を摂取でき、皮なしで食べるよりも高い健康効果が得られますが、残留農薬や食べにくさなど心配な点もありますよね。
りんごを皮ごと食べる際は、水を張ったボウルの中で全体をこするように洗えばOK。特に国産のりんごは農薬の安全性や使用量に配慮されているため、これだけでほとんどの農薬が落ち、安心して食べることができますよ◎
またりんごの皮の舌触りや硬い食感が気になる人は、通常より薄くカットすると食べやすさがアップします。りんごを横向きに寝かせ、薄い輪切りにすると最も甘い中心部分まで無駄なく食べられて、皮のパリッとした食感も楽しめますよ。
りんごを皮ごと食べるおすすめレシピ
りんごの皮にはポリフェノールや食物繊維などの栄養素が多く含まれているので、ぜひ捨てずに活用しましょう!りんごを皮ごと美味しく食べられるレシピをご紹介します。
皮ごと煮りんご
アイスクリームやヨーグルトと一緒に食べたり、ケーキなどに活用したりできる煮りんご。皮ごと作ってりんごの栄養を丸ごと取り入れましょう。
作り方はりんごを皮ごと薄くスライスして、砂糖と一緒に煮るだけ。シナモンやレモン汁を加えても一味違った美味しさが楽しめますよ。冷やしても温かくしても美味しい煮りんごは、朝食やおやつにぴったりです。
皮ごとりんごサラダ
細切りりんごとお好みの野菜を、自家製ドレッシングで和えるさっぱり風味のサラダです。
縦にカットしたりんごの芯を取り除き、薄くスライスしてから細切りにします。キャベツや玉ねぎ、大根などお好みの野菜もりんごと同じように細切りにします。ボウルにオリーブオイル、レモン汁、塩こしょうを入れてドレッシングを作ったら、りんごと野菜を入れて混ぜ合わせましょう。
りんごを皮ごと使うことで色合いをプラスしてくれるほか、風味のアクセントにもなりますよ。
皮ごとりんごジャム
皮ごとつくるりんごジャムは、赤く色づきとてもきれいに仕上がります。
りんごを皮ごと適当な大きさにカットし、砂糖と混ぜ合わせたら水分が出てくるまで強火にかけます。水分が出てきたら弱火にして、焦げ付かないようにじっくり煮詰めていきましょう。
パンと一緒にいただくのはもちろん、パイのフィリングなどにも使えますよ。
りんごを食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!
さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!