玉ねぎのカリウム含有量と腎臓病への影響
まずは、玉ねぎのカリウム含有量と腎臓病との関係影響について見ていきましょう。
玉ねぎのカリウム含有量
玉ねぎ100gあたりに含まれるカリウムは150mgです。これは、日本人の1日の推奨摂取量(男性:2500mg、女性:2000mg)の6~7%程度にあたります。
腎臓病患者の玉ねぎ摂取のポイント
腎臓に疾患を抱える病患者の方にとって食事療法は欠かせません。いくつかポイントはありますが、そのうちの一つがカリウムです。腎機能が低下すると体内にカリウムが蓄積しやすくなります。その結果、血液中のカリウム濃度が上昇しすぎて、不整脈を引き起こし心臓が止まってしまうリスクが高まるのです。
カリウムは野菜や果物に多く含まれるミネラルで、玉ねぎにも含まれています。玉ねぎはビタミンB6やビタミンC、食物繊維が豊富で健康に良いとされていますが、カリウムの含有量は比較的低めです。もちろん食べ過ぎれば元も子もありませんが、玉ねぎはカリウム制限がある方でも安心して食べられる野菜であるといえます。
また、玉ねぎの辛味・香り成分であるアリシンは食欲増進やビタミンB1の吸収を助ける作用もあるため、適量を心がけて摂取してくださいね。
腎臓病患者の方にとって、食事内容は重要な管理ポイントとなります。特にカリウムは適量を超えると腎臓に負担をかけ、健康に影響を及ぼす可能性があります。
そこで注目するのが玉ねぎです。玉ねぎはビタミンB6やビタミンC、食物繊維が豊富で健康に良いとされています。しかし、カリウム量は100gあたり150mgと比較的低めです。これは腎臓病患者にとって利点です。ただし、大量に食べるとカリウムが蓄積されるため注意が必要です。
通常の摂取量に留め、バランスよく摂取することで、腎臓病の管理に役立つ食事になります。また、玉ねぎの辛味・香り成分であるアリシンは食欲増進やビタミンB1の吸収を助ける効果もあります。
カリウムを含む食品の摂取方法
カリウムは、体内の電解質バランスを保つために重要なミネラルですが、摂取しすぎると腎臓に負担をかけてしまう恐れがあるため、適量の摂取を目指しましょう。
- 生で食べる:新鮮な野菜や果物はカリウムが豊富ですが、調理法でカリウム含有量を減らすことも可能です。例えば、皮をむいて薄くスライスし、水に浸けておくとカリウムが抽出されます。
- スープに入れて食べる:煮物やスープにすると、カリウムがだし汁に溶け出します。その際、だし汁を捨てることでカリウムの摂取量を抑えることができます。
- 加工度の少ない食べ物を選ぶ:加工食品はカリウム添加剤が使用されていることが多く、自然な食材よりもカリウムが高い傾向にあります。なるべく自然な状態の食材を選びましょう。
適切なカリウム管理は腎臓病の進行を防ぐために重要です。詳細な摂取方法や調理法については専門の栄養士などに相談することをおすすめします。
玉ねぎを使ったおすすめレシピ:クリーミーバジルチキンスープ
こちらのレシピは、バジルの香りが引き立つクリーミーなチキンスープで、寒い季節にぴったりの温かい料理です。
食材リスト
材料 | 2人前の分量 |
---|---|
玉ねぎ | 1個(中サイズ) |
鶏ガラスープの素 | 400ml |
バジル | 10g |
鶏むね肉 | 200g |
オリーブオイル | 大さじ1 |
にんにく | 1片 |
塩コショウ | 適量 |
レモン | 1/2 |
生クリーム | 100ml |
パルメザンチーズ | 少々 |
作り方
- 鶏むね肉の準備: 鶏むね肉に塩・コショウをして、オリーブオイルをひいたフライパンで両面を焼く。中火で約10分間調理し、取り出しておく。
- 玉ねぎの炒め: 同じフライパンにみじん切りにした玉ねぎと細かく切ったにんにくを加え、透明になるまで炒める。
- スープの作成: 鶏ガラスープをフライパンに加え、焼いた鶏むね肉を戻し入れる。中火で15分ほど煮込む。
- バジルとクリームの追加: 火から下ろし、手でちぎったバジルと生クリームを加え、よく混ぜる。
- 仕上げ: 器に盛り、レモンの絞り汁を加える。お好みでパルメザンチーズを振りかける。
まとめ
今回は、玉ねぎのカリウム含有量と、腎臓病への影響などについて紹介しました。
玉ねぎのカリウム含有量は100gあたり150mgと、比較的カリウム含有量は少なめです。よほど食べ過ぎなければ腎臓病を抱える方でも安心して食べることができます。また、玉ねぎにはビタミンや食物繊維などの豊富な栄養素が含まれており、積極的に食べることで様々な健康効果も期待できます。
美味しくて健康にも良い玉ねぎを取り入れて、バランスよく健康的な食生活を心掛けましょう◎
また、玉ねぎの栄養素を効率よく摂取できるレシピを下記の記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください♪
参考文献
玉ねぎ を食べてJAはが野の挑戦を応援しよう!
いちご王国の首都、真岡市を含む栃木県の南東部を管轄する農協がJAはが野。
イチゴはもちろん、メロンや梨といったフルーツや、なす、ニラ、トマトなどの野菜の生産も盛ん!豊富に降り注ぐ太陽光ときれいな水、肥沃な大地、そして昼夜の寒暖差の大きな内陸型の気が農作物を鍛え、おいしく育みます。これらに加え、首都圏に近いことから、新鮮な果物や野菜をいち早く大消費地にお届けできることも特徴です。
そんなJAはが野では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中で注目されるようになった中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAはが野では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、はが野地区では「いちご」「玉ねぎ」「アスパラガス」の3品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!