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【管理栄養士監修】玉ねぎと花粉症の意外な関係性!鼻づまりに効果あり?

【管理栄養士監修】玉ねぎと花粉症の意外な関係性!鼻づまりに効果あり?

春の訪れと共に悩みの種となる「花粉症」。その症状の緩和に役立つことで知られる食材「玉ねぎ」と花粉症の関連性について解説します。玉ねぎには「アリシン」という成分が含まれており、これが体の抗酸化作用を高め、免疫力を強化する働きを持つことが知られています。 その結果、花粉症の症状が軽減する可能性があると考えられます。しかし一方で、玉ねぎ自体がアレルギーの原因となることもあるため、その点についても併せて考察していきます。 この記事では、玉ねぎと花粉症の意外な関連性について詳しく掘り下げていきます。

玉ねぎの成分とその効果

まずは、玉ねぎに含まれる代表的な成分とその効果について紹介します。

玉ねぎに含まれるアリシン

アリシンは、玉ねぎをはじめ、にんにくやねぎなどネギ科の植物の細胞が傷つけられ、壊れると放出される物質です。このアリシンが分解されると「ジアリルジスルフィド(二硫化アリル)」という物質に変化します。

二硫化アリルは、特有の刺激臭を持ち、にんにくの香りを構成する成分の一つです。なお、玉ねぎを切った時に目を刺激して涙を出させるのは「syn-プロパンチアール-S-オキシド」と呼ばれる物質です。

アリシンが持つ健康効果とは

アリシンとは、玉ねぎやにんにくなどに含まれる成分で、強力な抗酸化作用を持つことが知られています。体内で増えすぎた活性酸素を除去し、老化防止や免疫機能の維持・向上が見込まれます。

また、アリシンには血液をサラサラにして血流を促す働きがあることから、動脈硬化の予防も期待できるでしょう。さらに、花粉症の症状緩和にもアリシンが有効とされています。

その効果については、次の見出しで詳しく解説します。

玉ねぎと花粉症の関係性

ここからは、玉ねぎと花粉症の関係性について解説します。

玉ねぎが花粉症にもたらす影響

花粉症に大きく関与しているのが玉ねぎに含まれる成分「アリシン」です。花粉症を始めとするさまざまなアレルギー反応は、活性酸素の増加により活性化するといわれています。

抗酸化物質であるアリシンは、体内に増えすぎた活性酸素を除去する作用があります。アリシンのこのような作用から、玉ねぎは花粉症に効果があると考えられます。

なお、玉ねぎの外皮にはケルセチンと呼ばれる抗酸化物質が含まれています。玉ねぎの皮を活用することで、より花粉症への効果が期待できる可能性があるでしょう。

玉ねぎの摂取方法と花粉症への効果

玉ねぎは、花粉症などで起こる鼻づまりの症状に効果があるとされています。

特に注目されるのが「玉ねぎ呼吸法」です。生の玉ねぎをカットし、匂いを嗅ぐように鼻で深呼吸することで、鼻詰まりが改善します。あくまでも一時的な解消法ですが、玉ねぎのアリシンによる効果でつらい鼻の詰まりをスッキリとさせることが可能です。

玉ねぎアレルギーとその症状

玉ねぎでアレルギー症状が出現することはあまり一般的ではないと考える方も多いでしょう。しかし、玉ねぎもアレルギーの原因となる可能性があります。

玉ねぎアレルギーの原因や症状は、他の食物アレルギーと同様です。、口の中や喉元のかゆみ、腹痛、吐き気、下痢などの症状が現れ、重篤な場合にはアナフィラキシーショックという命に関わる症状を引き起こす可能性もあります。

玉ねぎアレルギーと思われる症状が出た場合は、速やかに受診することが大切です。まずは医師の診断を受け、血液検査や食物負荷試験などを行えば、玉ねぎでアレルギー症状が出たかどうかが分るでしょう。

まとめ

本記事では、玉ねぎと花粉症の関係やアレルギーについて詳しく説明しました。玉ねぎに含まれるアリシンにはさまざまな健康効果が期待できるほか、鼻づまりへの効果が期待できます。

また玉ねぎアレルギーが存在することも事実ですが、原因や症状は一般的な食物アレルギーと同様で、全ての方にアレルギーが起こるというものではありません。

これらの情報をふまえ、さまざまな利用方法で玉ねぎを健康に役立ててください◎

玉ねぎ を食べてJAはが野の挑戦を応援しよう!

いちご王国の首都、真岡市を含む栃木県の南東部を管轄する農協がJAはが野。

イチゴはもちろん、メロンや梨といったフルーツや、なす、ニラ、トマトなどの野菜の生産も盛ん!豊富に降り注ぐ太陽光ときれいな水、肥沃な大地、そして昼夜の寒暖差の大きな内陸型の気が農作物を鍛え、おいしく育みます。これらに加え、首都圏に近いことから、新鮮な果物や野菜をいち早く大消費地にお届けできることも特徴です。

そんなJAはが野では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中で注目されるようになった中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAはが野では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、はが野地区では「いちご」「玉ねぎ」「アスパラガス」の3品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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鈴木 亜子

鈴木 亜子 Suzuki Ako

管理栄養士

大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病などさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で、療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、ウェルネス関連の記事執筆および監修に携わる。

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