アスパラ菜とは
まずは、アスパラ菜とはどんな野菜なのか詳しく見ていきましょう。
アスパラ菜の特徴
アスパラ菜は、中国野菜の「菜心(さいしん)」と「紅菜苔(こうさいたい)」を交配して育成された新しい品種で、アスパラガスとは全く違う野菜です。その名前が示す通り、アスパラ菜は食べた時の風味や葉茎の歯ごたえがアスパラガスに似ていますが、見た目は菜の花によく似ています。
アスパラ菜は、30cmごとに「千鳥植え」によって植えられます。この技法により、1つの種から約3ヶ月間収穫できるといわれています。また、「オータムポエム」という品種名で表示されることもあります。
食べ方も多岐にわたり、おひたしや炒め物、パスタ、煮物と様々な料理で楽しむことができます。その手軽さと美味しさから、特に若い主婦の間で人気が高まっています。
アスパラ菜とは異なるオータムポエムの特性
アスパラ菜は、中国野菜の「菜心(さいしん)」と「紅菜苔(こうさいたい)」を交配して開発された品種で、アスパラガスとは別の野菜です。アスパラ菜の名前は、風味や食感がアスパラガスに似ているために付けられました。
一方で、「オータムポエム」はアスパラ菜と同じくアスパラガスに似た風味を持つ野菜ですが、これら二つの野菜は全く別の品種であり、育て方や収穫の仕方なども異なります。アスパラ菜とオータムポエムの違いを理解することは、これらの野菜を最大限に活用する上で非常に重要です。
人気ランキング
※2024年8月のデータアスパラ菜の旬と選び方
ここからは、アスパラ菜の旬と選び方について紹介します。
アスパラ菜の旬の時期
アスパラ菜は年間を通じて栽培されていますが、特にその旬とされる時期は春から初夏にかけてです。この時期に収穫されるアスパラ菜は、ほのかな甘味と爽やかな風味が魅力となります。
また、寒さにも強いアスパラ菜は、温度管理が難しい冬場でも栽培が可能という特性を持っており、新鮮なアスパラ菜を一年中手に入れることが可能です。春と初夏の季節には、アスパラ菜を季節の味覚として楽しむことで、食卓の彩りを豊かにすることができます。
新鮮なアスパラ菜の選び方
アスパラ菜を選ぶ際には、その鮮度が重要です。新鮮なアスパラ菜は、色が鮮やかで、つやがあり、葉の部分もしっかりしています。茎はしっかりと硬く、折れにくいものが良質です。
また、アスパラ菜の特徴的な甘みは、収穫後すぐに最も強く感じられます。時間が経つにつれてその甘みは減少してしまいます。そのため、可能であれば収穫されたてのものを選ぶようにしましょう。
収穫後の保存方法も重要です。一度湯がいてからラップにくるんで冷蔵庫で保存すれば、鮮度を保つことができます。生のまま冷蔵庫に保管すると、水分が抜けて味が落ちてしまうので注意が必要です。
アスパラ菜の栄養と保存方法
ここからは、アスパラ菜の栄養と正しい保存方法について紹介します。
アスパラ菜に含まれる栄養素
アスパラ菜は、その名前からアスパラガスを想起させますが、成分や栄養価は異なります。アスパラ菜は、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンKを豊富に含むだけでなく、食物繊維も豊富に含んでいます。これらの栄養素は抗酸化作用があり、免疫力の向上や美肌効果に寄与します。また、食物繊維は腸内環境を整える効果も期待できます。さらに、アスパラ菜は低カロリーなのでダイエット中の方にもおすすめです。
アスパラ菜の正しい保存方法
アスパラ菜は新鮮な状態で食べることが最も美味しくいただけます。保存方法には注意が必要で、まず生のまま冷蔵庫に保管するのは避けましょう。生のまま保管すると水分が抜け、味が落ちてしまう恐れがあります。正しい保存方法は、アスパラ菜を一度湯がいてからラップに包み、冷蔵庫で保存することです。これにより、フレッシュさを保ったまま長持ちさせることができます。また、湯がいた後すぐ食べるのが最も美味しく、栄養価も高まります。
人気ランキング
※2024年8月のデータアスパラ菜の下処理と美味しい食べ方
ここからは、アスパラ菜の下処理や美味しい活用レシピを紹介します。
アスパラ菜の下処理方法
アスパラ菜の下処理はとても簡単です。まず、アスパラ菜を洗い、不要な葉や茎を取り除きます。その後、食べやすい長さに切ってください。特に注意する点は、新鮮なアスパラ菜は生でも食べられますが、一度湯がいた後に冷蔵保存するのがベストです。
生のまま冷蔵庫に保管すると、水分が抜けて味が落ちてしまうからです。下処理を行った後は、お好みの料理に活用してください。アスパラ菜のやさしい味わいと食感は、さまざまな料理にマッチします。
レシピ1:アスパラ菜と鰹節のポン酢和え
- 調理時間: 15分
- 費用目安: 500円
【材料 2人前の分量】
- アスパラ菜 100g
- 鰹節 5g
- ポン酢 大さじ2
- 塩 少々
- オリーブオイル 小さじ1
- にんにく(みじん切り) 1片分
- 赤唐辛子(輪切り) 1本分
【作り方】
- アスパラ菜は根元を切り落とし、食べやすい長さに切る。
- フライパンにオリーブオイルとみじん切りにしたにんにく、輪切りにした赤唐辛子を入れて中火で熱する。
- にんにくがきつね色になったら、アスパラ菜を加えてさっと炒め、塩で味を整える。
- アスパラ菜がしんなりしたら火から下ろし、鰹節を加えて和える。
- 器に盛り付け、ポン酢をかけて完成。
このレシピは、アスパラ菜のシャキシャキ感と鰹節のうま味が引き立つシンプルな和え物です。ポン酢の酸味がアクセントになり、食欲をそそる一品になっています。お好みで少しのごま油を加えても美味しく召し上がれます。どうぞお試しください。
レシピ2:アスパラ菜と花鰹の和風サラダ
- 調理時間: 15分
- 費用目安: 700円
【材料 2人前の分量】
- アスパラ菜 200g
- マヨネーズ 大さじ2
- 醤油 小さじ1
- チューブからし 小さじ1/2
- 花鰹 1パック
- ゴマ 大さじ1
- ご飯 400g
- 塩 小さじ1/4
- ごま油 大さじ1
- 酢 小さじ1
【作り方】
- アスパラ菜は根元を切り落とし、食べやすい長さに切る。
- フライパンにごま油を熱し、アスパラ菜を中火で炒める。
- アスパラ菜がしんなりしたら、塩を振り、さっと炒め合わせる。
- ボウルにマヨネーズ、醤油、チューブからし、酢を入れてよく混ぜる。
- 炒めたアスパラ菜をボウルに移し、ドレッシングと和える。
- 皿にご飯を盛り、その上に和えたアスパラ菜をのせる。
- 花鰹とゴマを上から散らし、完成。
このレシピは、アスパラ菜のシャキシャキ感と花鰹の旨味が楽しめる和風サラダです。ご飯と一緒にどうぞ。
レシピ3:アスパラ菜と唐辛子のアヒージョ
- 調理時間: 15分
- 費用目安: 800円
【材料 2人前の分量】
- アスパラ菜 200g
- 唐辛子(輪切り) 2本
- にんにく 2片
- オリーブオイル 大さじ4
- 塩 小さじ1/2
- バゲット 適量
【作り方】
- アスパラ菜は根元を切り落とし、食べやすい長さに切る。唐辛子は種を取り除く。
- にんにくは薄切りにする。バゲットはスライスしておく。
- 小鍋にオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火でじっくりと熱し、香りが出てきたら唐辛子を加える。
- アスパラ菜を加え、塩を振りながら中火で炒める。アスパラ菜がしんなりしたら火から下ろす。
- 熱々のアヒージョを器に盛り、スライスしたバゲットを添えて完成。
このレシピは、アスパラ菜のシャキシャキ感と唐辛子のピリッとした辛さが楽しめる一品です。にんにくの香りが食欲をそそり、オリーブオイルで炒めることで素材の味を引き立てます。バゲットにアヒージョをつけてお楽しみください。
レシピ4:アスパラ菜の天ぷら
- 調理時間: 20分
- 費用目安: 500円
【材料 2人前の分量】
- アスパラ菜 200g
- 天ぷら粉 100g
- 冷水 150ml
- サラダ油 適量
【作り方】
- アスパラ菜を水洗いし、キッチンペーパーで水分を拭き取ります。5cmの長さに切ります。
- サラダ油を鍋に入れ、170度に温めます。
- ボウルに天ぷら粉を入れ、冷水を加えて衣を作ります。
- 揚げ油の温度が上がったら、アスパラ菜を衣に付け、揚げ油にそっと落とします。
- 浮き上がってきたら、油を良く切って皿に盛り付けます。
このレシピは、シンプルながらもアスパラ菜の風味を楽しめる一品です。お好みで塩や天つゆを添えてお召し上がりください。
レシピ5:アスパラ菜とベーコンの和風パスタ
- 調理時間: 20分
- 費用目安: 800円
【材料 2人前の分量】
- アスパラ菜 100g
- ベーコン 4枚
- 酒 大さじ2
- 粗挽きコショウ 小さじ1/2
- しょうゆ 大さじ1
- パスタ 200g
- オリーブオイル 大さじ2
- にんにく 1片
- 塩 適量
【作り方】
- パスタを塩を加えた湯でアルデンテに茹でる。
- アスパラ菜は根元を切り落とし、食べやすい長さに切る。ベーコンは1cm幅に切る。
- フライパンにオリーブオイルとみじん切りにしたにんにくを入れ、香りが出るまで炒める。
- ベーコンを加えてさらに炒め、脂が出てきたらアスパラ菜を加える。
- アスパラ菜がしんなりしたら酒を加え、アルコールが飛ぶまで炒める。
- 茹で上がったパスタをフライパンに加え、しょうゆ、粗挽きコショウで味を調えながら和える。
- 器に盛り付けて完成。
このレシピは、シンプルながらもアスパラ菜のシャキシャキ感とベーコンの旨味が楽しめる一品です。お好みで追加の具材や調味料を加えてアレンジしてみてください。お楽しみいただけます!
まとめ
今回は、アスパラ菜の特徴から美味しい食べ方まで詳しく紹介しました。
アスパラ菜は、見た目は菜の花に似ていますが、食べた時の風味や、葉茎の歯ごたえがアスパラガスとよく似ていることから、アスパラ菜と呼ばれるようになりました。アスパラ菜は、ほかの葉もの野菜のように簡単に食べられるのが特徴で、アクが少なくほのかな甘味も含んでいることから、「おひたし」「炒め物」「パスタ」「煮物」など、なんにでも合うのが魅力です。
アスパラ菜は比較的簡単に栽培できるのも魅力で、プランターでも栽培が可能です。これからアスパラ菜の旬を迎える時期、新鮮なアスパラ菜を手に入れて、ご自宅で様々な料理に挑戦してみてはいかがでしょうか◎
アスパラガスを食べてJAはが野の挑戦を応援しよう!
いちご王国の首都、真岡市を含む栃木県の南東部を管轄する農協がJAはが野。
イチゴはもちろん、メロンや梨といったフルーツや、なす、ニラ、トマトなどの野菜の生産も盛ん!豊富に降り注ぐ太陽光ときれいな水、肥沃な大地、そして昼夜の寒暖差の大きな内陸型の気が農作物を鍛え、おいしく育みます。これらに加え、首都圏に近いことから、新鮮な果物や野菜をいち早く大消費地にお届けできることも特徴です。
そんなJAはが野では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中で注目されるようになった中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAはが野では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、はが野地区では「いちご」「玉ねぎ」「アスパラガス」の3品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!