さくらんぼの選びのポイント
さくらんぼの選び方は、店頭で購入するか通販で購入するかでポイントが異なります。特に通販でお取り寄せする場合、実際に品物を見て選べるわけではないので、さくらんぼならではのポイントをふまえて、慎重に選ぶ必要があります。
ここでは、さくらんぼを選ぶときに注目したいポイントを紹介するので、購入場所や目的に合わせてチェックしてみましょう!
産地
日本には、美味しいさくらんぼを育てている産地がたくさんあります。中でも、最高峰のさくらんぼとして名高い「佐藤錦」発祥の地である山形県は、生産量、栽培面積ともに全国1位の名産地。生産量シェアはなんと70%以上を占め、毎年多くの美味しいさくらんぼを市場に届けています。
山形県の他に、北海道や山梨県もさくらんぼの産地として有名で、この3つの地域だけで国産さくらんぼのうち約90%が生産されています。店頭でも通販でも、間違いなく美味しいさくらんぼを選ぶなら、まず産地に注目してみてください◎
時期
さくらんぼの旬は、一般的に春から夏にかけての数カ月間。しかし産地や品種によって出回る時期が異なるため、購入ずるタイミングによって最適なものを選びましょう◎
例えば、山形県のさくらんぼの時期は、6月上旬から7月初旬頃まで。佐藤錦をはじめとする人気品種が続々と収穫を迎えます。中でも最も早く収穫されるのが、早生品種の「紅さやか」で、露地ものは6月上旬頃から市場に出回りはじめます。一番人気の佐藤錦は、紅さやかより少し遅れて6月中旬頃から本格的に出回ります。
見た目
さくらんぼを店頭で購入する際は、以下のポイントに注目して選びましょう。
- 全体がムラなく色づいている
- 果皮にハリツヤがある
- 軸がみずみずしく鮮やかな緑色をしている
旬を迎えた多くのさくらんぼは、果皮の色づきが鮮やかでキレイな紅色をしています。この色づきにムラがなく、全体が均一に染まっているものほどよく熟し、食べ頃となっているサインです。ただし品種によっては、完熟しても色づきが淡いものや、黒っぽい色に染まるものもあるため注意が必要です。
またさくらんぼは鮮度が落ちやすく、日持ちしにくい果物です。さくらんぼの鮮度は果皮や軸に現れやすいため、店頭で選ぶ際は果皮の光沢や軸の状態に注目してみてくださいね。
ギフトにするなら?
母の日やお中元ギフトとしてさくらんぼを贈るなら、できるだけ高品質なものを選びたいですよね。さくらんぼの品質はサイズと等級によって判断することができ、贈答用ならサイズは3L~4L、等級は「秀」を選ぶのがおすすめです◎
3L~4Lサイズのさくらんぼは、果実の直径が28ミリ以上と大玉で見映えバツグン!また秀品はさくらんぼの中で最も等級が高く、形や色づき、熟度などの条件が揃っています。
山形さくらんぼ人気ブランド5選
日本一のさくらんぼ産地として知られ、佐藤錦など数多くの人気品種を誕生させてきた山形県。そんな山形県のさくらんぼには、どんな特徴があるのか気になりますよね。
ここでは、山形県を代表する人気ブランド品種の特徴について詳しく紹介します。味わいや食感、見た目などそれぞれ違った個性を持つ山形さくらんぼの魅力を、ぜひチェックしてくださいね◎
佐藤錦
佐藤錦は山形県で誕生した人気品種で、美しい見た目と食味の良さから「さくらんぼの王様」と呼ばれています。味わいは甘みが強く酸味は少なめで非常に上品です。果汁たっぷりの果肉はとろけるように柔らかく、頬張ると口いっぱいにさくらんぼの風味が広がります。
旬の時期は6月中旬から7月初旬にかけての短い間ですが、最近ではハウス栽培も盛んで早ければ5月頃から出回ることもあります。佐藤錦は日本一栽培されている品種でもあり、大人から子どもまで幅広い世代から人気を集めています◎
佐藤錦については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください!
紅秀峰
紅秀峰は「ポスト佐藤錦」ともいわれている、山形県の新たな主力品種の一つです。佐藤錦のデメリットである日持ちの悪さを克服した硬めの果肉が特徴で、しっかりとした歯ごたえを感じられます。
味わいは佐藤錦に比べ甘みと酸味のバランスが良く、濃厚です。果実も大粒なので食べ応えバツグンですよ◎旬の時期は6月下旬から7月上旬にかけて。完熟すると色が濃い紅色に染まるので、店頭で購入する際は少し黒みがかったものを選ぶと良いでしょう。
紅秀峰については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください◎
紅さやか
紅さやかはさくらんぼの中でも早生にあたる品種で、露地ものでも6月上旬には旬を迎えます。親に佐藤錦を持つため、早生種でありながら甘みが強く、食味は良好です。果実は紅秀峰ほどではありませんがやや大粒で、可愛らしいハート型をしています。
結実したての頃は果皮が紅色で少し酸味が強く、収穫後期になるにつれ黒っぽく濃い色へと染まり、糖度が増していきます。そのため美味しい紅さやかを選ぶなら、6月上旬から中旬頃を狙うのがおすすめですよ。
紅さやかについては、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください♪
ナポレオン
ナポレオンは、古くからヨーロッパの各地で栽培されていた品種で、詳しい来歴は分かっていませんが、日本に導入されたのは明治時代初期といわれています。現在は山形県を中心に栽培され、食用の他に交配や受粉樹としても広く活用されています。
味わいは、甘みと酸味のバランスが良く、非常に濃厚です。頬張ると口いっぱいに弾ける果汁は甘みが強く、芳醇なさくらんぼの風味が残り続けます。旬の時期は、紅秀峰とほぼ同じ6月下旬から7月上旬頃です。
ナポレオンについては、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください!
やまがた紅王
やまがた紅王は、「世界最大級のさくらんぼ」を生み出すべく開発された品種で、その大きさは直径25ミリ以上!その中でも特に大きいものは直径34ミリを超えることもあります。
糖度は20度と高めで、佐藤錦と同程度。酸味は少なく、上品で後引く甘さが持ち味となっています。また果肉はぎゅっと引き締まっており、シャクシャクとした心地よい歯ざわりを感じられます。6月下旬から7月上旬頃で、さくらんぼシーズンの後半から出回ります。
やまがた紅王については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください◎
さくらんぼを食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!
さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!