鍋を使った玄米の炊き方
まずは、鍋を使った玄米の基本的な炊き方を紹介します。鍋は炊飯器と違い、自分で水加減や火加減を調整する必要があるため、難しそうなイメージですよね。しかしポイントをおさえておけば特別難しいということはなく、美味しい玄米を炊くことができます◎では具体的な炊き方の手順を見ていきましょう!
炊き方
- 玄米を白米用の計量カップできっちり計ります
- ザルなどに移し、水でさっと洗います
- ボウルに玄米、玄米が浸る程度の水を入れて6時間から一晩浸水させます
- 浸水が完了したら、鍋に玄米と玄米の1.5倍の量の水を入れます
- フタをして中火にかけ、沸騰したら弱火に落として30〜35分炊きます
- その後中火で20秒ほど炊いたら火を止め、フタをしたまま15分蒸らします
- 蒸らし終わったら、しゃもじで切るようにほぐします
玄米を鍋で炊くときは、炊飯器のように浸水機能が付いていないため、あらかじめ6時間から一晩ほどかけて浸水させ、じっくりと水分を吸収させる必要があります。しかしそれを除けば、むしろ炊飯器より調理時間は短めで、香ばしいおこげも楽しむことができます。
火加減についても、沸騰のタイミングさえ見逃さなければ、失敗するリスクはほとんどありませんし、炊飯中は基本的に放っておいて問題ないので、炊飯器に比べそこまで手間がかかるということもありません。
鍋で玄米を美味しく炊くコツ
鍋でも簡単に炊くことができる玄米ですが、せっかくならいつでも納得の美味しさを実現したいですよね!
ここからは、鍋で玄米を美味しく炊くコツを紹介します。水加減の目安からより美味しく炊く裏技まで、玄米の魅力を最大限に引き出すためのコツをぜひ活用してください◎
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※2024年1~8月のデータ浸水と水加減
鍋で玄米を美味しく炊くうえで重要となるポイントが、浸水と水加減です。玄米は白米と違って硬い外皮で覆われているため、水を吸収しにくい性質を持っています。そのため浸水には白米の6倍以上も時間がかかります。就寝前や仕事に出かける前などに浸水させておくと、ちょうど食事の準備をはじめるときにすぐ炊飯できるためおすすめですよ◎
また鍋を使って炊く場合、炊飯器の内釜のようにメモリが付いていないため、水加減が難しいと感じる人も多いでしょう。玄米は白米より少し多めの水で炊くことで、ふっくら柔らかく仕上がるので、玄米と水を1:1.5の割合で炊くのがおすすめです。例えば玄米1合(180ml)なら、1.5倍の270mlの水を加えて炊くと良いでしょう。
より美味しく炊く裏技
玄米は、浸水時間や水加減を意識するだけでも十分美味しく炊けますが、一手間加えるとさらに美味しく仕上がります◎玄米を美味しくするのに役立つ、主な調味料やアイテムには以下のようなものがあります。
- 塩
- 酒
- 備長炭
- オリーブオイル
玄米を炊くとき、塩をひとつまみ加えると、ぬか特有のクセが和らぎ、食べやすさがアップしますよ。また味に程よい塩気も加わり、玄米の甘みを引き立ててくれます。
酒や備長炭も同様に、ぬかのクセを和らげる効果があります。酒は料理酒でもOKですが、日本酒を使用すると酒のふくよかな香りが加わり、風味が増します。また備長炭を入れて炊くと遠赤外線効果が働き、玄米の芯まで熱が伝わって炊きムラがおこりにくくなりますよ。
オリーブオイルは、米粒を油でコーティングすることで、玄米特有のパサパサ感を防ぎ、ツヤと香りを良くしてくれます。
鍋で玄米を炊くメリット
最後に、鍋で玄米を炊くメリットについて見ていきましょう!炊飯器ではなく、あえて鍋を使って玄米を炊くと、どんな良いことがあるのでしょうか。
- 自分好みの食感に仕上がる
- おこげも楽しめる
- 調理の幅が広がる
- そのまま冷蔵保存できる
鍋は炊飯器と違って、自分で水加減や火加減を調整する必要がありますが、その分仕上がりの好みに合わせて自由に調理できるというメリットもあります。水加減を少なめにしてパラッとした食感に炊き上げたり、弱火でじっくり加熱しておこわ風に炊き上げたりと、玄米ご飯だけでも色んなレパートリーを増やせますよ。
また鍋ならではの楽しみとして、香ばしいおこげも味わうことができます。玄米のおこげはザクザクとした食感で食べ応えバツグンですよ。さらに鍋に余った玄米ご飯は、出汁を加えてスープやリゾットにアレンジしたり、そのまま冷蔵庫で保存したり何かと便利◎
鍋を使って炊くことで、玄米調理の幅が広がり、保存するときの手間も抑えられるのは大きなメリットですね!
そのほか玄米の炊き方については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください♪
玄米を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!
さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
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現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!