メラトニンとは?
メラトニンと睡眠の関係
メラトニンは、私たちの体内時計を調節するホルモンです。特に、暗闇に反応して分泌され、その量が多くなると眠気を感じるようになることから「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、睡眠の質を高めることに重要な役割を果たしています。
また、メラトニンの分泌は年齢とともに減少するため、歳を重ねるとともに睡眠時間が短くなったり夜中に目覚めるようになったりするといわれています。
体内でのメラトニンの生成過程
脳の「松果体(しょうかたい)」と呼ばれる部分から分泌されますメラトニンは、体内でトリプトファンというアミノ酸から生成されます。トリプトファンはまず、脳内の神経伝達物質セロトニンに変換され、そのセロトニンがさらにメラトニンに変わります。メラトニンへの変換は夜になると活発になり、逆に明るくなると抑えられる傾向があることから、体内時計と密接に関わっているといえるのです。
メラトニンを増やす食べ物の紹介
メラトニンの生成に必要なトリプトファンが多い食品一覧
メラトニンは、その前駆物質であるセロトニンの生成に必要なアミノ酸トリプトファンを多く含む食品を摂ることで体内での産生を促すことができます。また、トリプトファンとともにセロトニンの生成に欠かせないのがビタミンB6です。つまり、メラトニンを増やすには、トリプトファンとビタミンB6を多く含む食品が有効であるということになります。
それぞれを多く含む食品は以下の通りです。
●トリプトファンを多く含む食品
鶏肉、バナナ、大豆製品、ナッツ類 など
●ビタミンB6を多く含む食品
赤身肉、鮭、まぐろ、バナナ など
また「さくらんぼ」にもメラトニンが含まれており、不眠症改善が期待できるとされています。こちらにより詳しい記事をご用意しましたので、ぜひご覧ください♪
これらの食べ物は日常の食事にも取り入れやすいため、積極的に摂取してく、健康的な睡眠に役立てましょう。
睡眠の質を高める食事の取り方
睡眠の質を高めるための食事は、そのタイミングと内容が重要です。まず、就寝3時間前には食事を終えるよう心掛けましょう。消化に時間がかかるため、就寝直前の食事は睡眠の質を下げる可能性があります。
食事内容は栄養バランスの良い食事を基本とし、トリプトファンやビタミンB6を多く含む食品を積極的に取り入れてみましょう。
睡眠の質を高める生活習慣
睡眠の質向上には生活習慣の改善も大切です。一日の終わりにリラックスする時間を設け、心地良い睡眠環境を整えることが求められます。
落ち着いた色合いや明るすぎない照明、ぬるめの温度での入浴、ストレッチなどの軽めの運動をおこなうことで夜の睡眠の質を上げる効果が期待できます。
まとめ
睡眠に関わるホルモンメラトニンは、体内でトリプトファンやビタミンB6を原料として生成されます。そのため、睡眠の質を高めるためにはこれらを含む食品の摂取が重要です。
食事のほか、生活習慣や睡眠環境も合わせて調整することで、良質な睡眠への一歩を踏み出しましょう。最後に、健康的な生活は一日や二日で作られるものではないことを忘れずに、自分のペースで改善していきましょう。
さくらんぼ を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!
さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中で注目されるようになった中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!