ログイン

会員登録

玉ねぎの辛味が和らぐ!正しい水さらし時間とその方法

玉ねぎの辛味が和らぐ!正しい水さらし時間とその方法

玉ねぎを食べると感じる辛味の正体は、「硫化アリル」という成分です。これは、にんにくやにらにも含まれる成分で、辛味や刺激臭の主な原因となります。また、玉ねぎを切った際に目にしみるのも、この硫化アリルが原因です。 しかし、硫化アリルには、血液の流れを良くしたり、消化を助けるといった健康に寄与する効果もあります。また、玉ねぎを煮たり炒めたりすると甘みが出るのも、この硫化アリルが加熱によって甘味成分へと変化するためです。 玉ねぎを生で食べたい場合は、水にさらす方法で抑えることが可能です。しかし、水にさらす時間や栄養素の変化など、気になる点も多いはず。この記事では、玉ねぎを水にさらず際のコツや注意点について詳しく紹介します!

玉ねぎを水さらす効果とその理由

まずは、玉ねぎを水にさらすことで得られる効果とその理由などについて見ていきましょう!

水にさらすことによって和らぐ玉ねぎの辛味

玉ねぎの独特な辛味が苦手という方も多いことでしょう。その辛味は、玉ねぎを切ったときに、壊れた細胞から放出される成分が空気中の酸素と反応して生成されます。しかし、その辛味を和らげる方法として「水さらし」があります。

水さらしとは、切った玉ねぎを水に漬けておくことで、辛味成分が水に溶け出すのを利用する方法です。具体的には玉ねぎをスライスあるいはみじん切りにした後、冷たい水に10分から30分程度さらしておくだけ。

これによって、口に残る辛味を大幅に軽減することが可能です。また、水さらし後はキッチンペーパーなどで水気をよく取り除くと、さらに美味しくいただけます。

水さらしによる栄養素の変化

玉ねぎを水さらしすると、辛味が和らぐだけでなく、水溶性のビタミンB群やカリウムなどの栄養素も水に溶け出してしまいます。辛味の原因となる硫化アリルにも、血液をサラサラにしたり、ビタミンB1の吸収と活性化を促したりと、健康維持に重要な役割を果たします。そのため、辛味を抜く必要のない調理法では、極力水さらしせず使用するのがおすすめです。

しかし、辛味を抑える効果を優先したい場合や、料理の食感を良くしたい場合には、適度な時間の水さらしが有効です。例えば、サラダや和え物などの生食に利用する際は5分程度、炒め物や煮物などの加熱調理に利用する際は10分程度が適しています。

注意点としては、長時間水にさらすと玉ねぎ特有の風味も失われるため、適切な時間を守ることが大切です。

玉ねぎを正しく水にさらす方法

ここからは、玉ねぎを正しく水にさらす方法について見ていきましょう!

準備するもの

まず、玉ねぎの水さらしに必要なものを紹介します。以下は準備するものの一覧です。

準備するもの 数量
玉ねぎ 1個
適量
包丁 1本
ボウル 1個
ボウル 適量

使用する玉ねぎは新鮮なものを選び、大きさは料理に合わせて選んでください。次に「水」ですが、冷水を用意することで、玉ねぎの辛さをより効果的に抜くことができます。また、玉ねぎを切るための「包丁」と、切った玉ねぎを入れるための「ボウル」、そして、水を切るための「ざる」や「キッチンペーパー」も用意しておきましょう。

玉ねぎを水にさらす

玉ねぎの水さらし方法はシンプルで、以下のステップに従って行います。

  1. まず、玉ねぎの皮を剥きます。
  2. 玉ねぎを縦半分に切ります。
  3. 根元を下にして置き、包丁の先を根元にVの字に入れて切り落とします。これで玉ねぎが安定し、切りやすくなります。
  4. 平らな面を下にして置き、繊維に直角に端から薄く切ります。繊維に対して垂直に切ることで、辛味が外に出やすくなります。
  5. 切った玉ねぎをボウルに入れ、かぶるくらいの水を注ぎます。ここで5〜10分程度、水にさらします。
  6. そして最後に、ザルにあけ、キッチンペーパーで水分を拭き取ります。

以上が玉ねぎの水さらし方法です。辛味を抑えるためには、切り方と適切な時間で水にさらすことが大切です。是非お試しください。

玉ねぎを水にさらす時間の決め方

玉ねぎの水さらし時間は、一般的に5〜10分を目安とします。この時間帯であれば、辛味を和らげつつも、玉ねぎ特有の風味を保つことが可能です。水にさらすことで、玉ねぎの辛味成分であるプロピルシスチンが水中に抽出され、辛味が和らぎます。しかし、長時間水に晒すと風味も一緒に失われてしまうため注意が必要です。

玉ねぎの水さらし時間は、使用する料理や好みの辛さにより調整します。例えば、生で食べるサラダに使用する場合、辛味を抑えるために15分以上水にさらすと良いでしょう。一方、ステーキトッピングやスープなど、シャキシャキ感やある程度の辛味を活かしたい場合は、5-10分程度の水さらし時間が適しています。

また、水さらし後はキッチンペーパーで水分をしっかり拭き取り、余分な水分を除去しましょう。これにより、料理が水っぽくなるのを防ぎます。

水にさらした玉ねぎの活用レシピ紹介

ここからは、水にさらして辛味を抜いた玉ねぎを使ったおすすめレシピを紹介します!

サラダ

玉ねぎをサラダに使用する際には水にさらすと、辛味が和らぎ、爽やかな風味が引き立ちます。水にさらす時間は5~10分が目安です。さらし方は非常にシンプルです。

  1. まず、玉ねぎを皮を剥き、半分に切ります。
  2. その後根元をV字に切り落とし、平らな面を下にして繊維に直角に薄くスライスします。
  3. スライスした玉ねぎをボウルに入れ、かぶる程度の水を注ぎます。
  4. 5~10分経過後、ざるに上げてキッチンペーパーで水分を拭き取ります。
  5. これでサラダにトッピングする水さらし玉ねぎの完成です。ただし、長時間さらすと風味が無くなるため注意が必要です。

ステーキのトッピング

ステーキのトッピングとして、水さらしした玉ねぎを用いると、料理全体の風味が一層引き立ちます。

  1. 玉ねぎはみじん切りにします。その後、水にさらしましょう。ここでは、ステーキのトッピングにするため、玉ねぎの辛味を和らげつつ、程よいシャキシャキ感を残すために、水さらし時間は10分程度とします。
  2. 次に、フライパンにバターを溶かし、水をしっかり切った玉ねぎを炒めます。ここでポイントは、玉ねぎが透明になるまで炒めること。これにより、玉ねぎ本来の甘みが引き立ちます。
  3. 出来上がったステーキの上に、炒めた玉ねぎをトッピングします。これで、風味豊かなステーキの完成です。

スープ

スープは、水さらし玉ねぎの力を活かせる最適な料理の一つです。特に、生の玉ねぎの辛味が苦手な方におすすめです。

  1. 玉ねぎを薄切りにし、水に5〜10分さらします。
  2. お好みのスープ(例:コンソメ、トマトなど)に加えて煮込みます。

これにより、玉ねぎ独特の辛味が和らぎ、優しい甘味が引き立つ一方で、スープ全体の風味を引き立てます。

水さらし玉ねぎを使用することで、食材の持つ自然な美味しさを最大限に引き立てることができます。特に冷たい日には、水さらしした玉ねぎで作るスープは格別です。

まとめ:玉ねぎの水さらしを活用して美味しく健康的な料理を

今回は、玉ねぎの水さらしについて詳しく解説しました。

玉ねぎの辛味を和らげる水さらしは、料理の風味を向上させるだけでなく、食材の栄養価も保つことができます。玉ねぎを水にさらす時間や方法に注意を払い、それぞれの料理に最適なさらし方を選びましょう。

水さらしした玉ねぎは、サラダやステーキのトッピング、スープなど、様々な料理に活用することができます。この知識を活用し、美味しくて健康的な料理作りを楽しみましょう!


玉ねぎの辛みを取る方法については、下記の記事もございますのでぜひご覧ください♪

「オニオンスライス」上手に出来る?玉ねぎのスライスのコツ
玉ねぎを辛くないサラダに変える切り方と調理法!適切なスライスのコツも紹介

玉ねぎを食べてJAはが野の挑戦を応援しよう!

いちご王国の首都、真岡市を含む栃木県の南東部を管轄する農協がJAはが野。
イチゴはもちろん、メロンや梨といったフルーツや、なす、ニラ、トマトなどの野菜の生産も盛ん!豊富に降り注ぐ太陽光ときれいな水、肥沃な大地、そして昼夜の寒暖差の大きな内陸型の気が農作物を鍛え、おいしく育みます。これらに加え、首都圏に近いことから、新鮮な果物や野菜をいち早く大消費地にお届けできることも特徴です。

そんなJAはが野では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAはが野では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、はが野地区では「いちご」「玉ねぎ」「アスパラガス」の3品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

SHARE

Xシェアボタン facebookシェアボタン lineシェアボタン ポケットシェアボタン はてなブックマークシェアボタン noteシェアボタン

関連する記事

食べ方に関する記事

タマネギに関する記事

人気の記事