漬物にピッタリなナスの選び方
漬物はナスを生のまま使用するため、選び方にもこだわりたいところ。
特に鮮度は重要なポイントで、古くて傷んだナスを生で食べると、お腹を壊してしまう恐れがあります。また意外と知られていませんが、ナスにはたくさんの品種があり、その中でも生食向きなものを選ぶと、ナスの漬物をより美味しく仕上げることができますよ◎
鮮度
スーパーなどの店頭で新鮮なナスを選ぶには、以下のポイントに注目しましょう!
- 光沢があり、みずみずしい
- 皮にハリがあり、傷や色ムラがない
- ヘタの切り口が新しく、しおれていない
- ガクがしっかりと尖っている
このような特徴があるなすは、収穫から時間が経っておらず新鮮です◎またナスの旬は夏から秋にかけてで、この時期のナスは水分が多く果肉がぎゅっと引き締まっているため、漬物に適しています。
品種
ナスの品種の中でも、特に生食に適しているのが「水ナス」です。水ナスは名前の通り水分をとても多く含み、皮も果肉も柔らかいため、漬物にするとその魅力をより堪能することができます。
また山形県の「民田茄子」も、漬物にピッタリな品種です。民田茄子は300年以上の歴史を誇る山形県の特産品で、小ぶりながら程よく引き締まった果肉とパリッとした皮の食感が楽しめます。地元で親しまれている民田茄子の味噌漬けやからし漬けは、ご飯のお供にうってつけな一品です。
ナスの下処理の仕方
ナスを漬物にする際は、まずヘタとガクをキレイに取り除いて下処理しましょう。ナスの下処理の手順は以下の通りです。
- ナスのヘタの部分を右にして横に置きます
- ヘタの付け根部分に包丁をあて、ナスを回して1周させます
- 垂れ下がったガクの部分を手で取り除きます
- 最後に残ったヘタを切り落とせば完了です
このやり方で、ナスのヘタとガクをキレイに取り除くことができます。手順2であまり深く包丁を入れてしまうと、ガクが残ったままヘタを切り落としてしまい、後の処理が大変になるので注意してくださいね。
またナスはアクが少ないため、特にアク抜きする必要はありませんが、気になる人はナスをカットした後、5分ほど水にさらしておくとアクが抜けますよ。ナスの下処理の仕方についてより詳しく知りたい人は、こちらの記事もぜひ合わせてチェックしてくださいね♪
簡単で美味しさ色々!ナスの漬物レシピ
ナスの漬物は、定番の浅漬けから少し変わった味付けまで色々楽しめます◎ここでは、パパッと簡単に作れるナスの漬物レシピを3つ紹介するので、副菜やお弁当のおかずなどにぜひ活用してみてください!
シンプル塩味
塩だけで漬けるため、ナス本来の甘みや旨みを強く感じられるレシピです。材料も少なく、短時間で完成するので、忙しい日のもう一品にピッタリです◎
【材料】
- ナス(小さめ) 3~4本
- 塩 小さじ1
- 水 200ml
- 赤唐辛子 1本
【作り方】
- ナスのヘタを取ってお尻に小さい切れ目を入れます
- ビニール袋にナスと塩を入れ、ナス全体に擦り込んで30分置きます
- 水と赤唐辛子を加えて軽く揉み、空気を抜いて口を閉じます
- 冷蔵庫に入れ、たまに指でナスを押しながら寝かせます
- ナスが柔らかくなったら袋から取り出し、器に盛り付けて完成です
さっぱりめんつゆ味
さっぱり、まろやかな味わいでご飯のお供にピッタリなレシピです。作り置きしておくと、いつでもサッと使えて便利ですよ◎
【材料】
- ナス 3~4本
- 酢 大さじ1
- めんつゆ(4倍濃縮) 小さじ2
- 塩 小さじ1
【作り方】
- ナスのヘタを取って1.5cm幅の輪切りにします
- ビニール袋にナス、酢、めんつゆ、塩を入れて揉み込みます
- 冷蔵庫に入れ、ナスから水分が出てかさが半分になるまで寝かせます
- 味見をして好みの具合になっていれば袋から取り出し、器に盛り付けて完成です
ピリ辛わさび味
わさびの爽やかな辛さで、食欲がないときでもさっぱりと食べられるレシピです。ご飯のお供にはもちろん、おつまみにもピッタリです◎
【材料】
- ナス(大きめ) 1~2本
- 塩 小さじ1
- ポン酢 大さじ1
- わさび(チューブ) 小さじ1/2~1
【作り方】
- ナスのヘタを取って7ミリ程度の斜め切りにします
- ボウルにナスと塩を入れ、軽くかき混ぜて5分ほど置く
- 水気をしぼり、ポン酢、わさびと一緒にビニール袋に入れます
- 調味料が馴染むように軽く揉み、空気を抜いて口を閉じます
- 冷蔵庫に入れ、30分ほど寝かせます
- ナスが柔らかくなったら袋から取り出し、器に盛り付けて完成です
ナスを食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!
さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!