玉ねぎを赤ちゃんに食べさせる時期
玉ねぎを初めて食べさせる時期と注意点
離乳食初期の赤ちゃんに玉ねぎを食べさせるのは、5~6ヶ月頃からが一般的です。玉ねぎは加熱することで甘さが増し、赤ちゃんも受け入れやすい食材となります。しかし、初めて食べさせる際は、小さじ1程度の量を与え、食後の様子を見ることが重要です。
また、玉ねぎは特定の食物アレルギーの原因となることは少ないですが、初めて与える食材としては一つずつ導入し、他の食材と一緒に与えないようにしましょう。このように進めていくことで、赤ちゃんの食材への反応を確認しやすくなります。
玉ねぎアレルギーの存在と対策
玉ねぎは乳幼児の離乳食としてよく用いられますが、稀にアレルギーを引き起こすことがあります。症状としては、皮膚の赤みやかゆみ、口の周りの湿疹などです。
食物アレルギーの症状は初めて食べた食材に対して起こることが多いため、玉ねぎを初めて与える際は、他の離乳食を一緒に与えずに様子を見ることが大切です。また、初回の量は小さじ1程度とし、午前中に与えることでアレルギー反応が出た場合でも対応しやすくします。
アレルギーの疑いがある場合やアレルギーの症状が現れた場合はすぐに医療機関に連絡し、医師の指導に従ってください。
玉ねぎの選び方と下ごしらえ
まず、良質な玉ねぎの選び方ですが、皮が乾燥して光沢があるものを選びましょう。持ったときに重さを感じ、中身が詰まっているものが良いとされています。特に、皮が白くて薄い新玉ねぎは甘みがあり、離乳食に最適です。
次に、下ごしらえについてです。玉ねぎは1cm角に切ります。それを耐熱ボウルに入れ、水を加えてラップをします。600Wの電子レンジで1分加熱した後、一度取り出して全体を混ぜ、再度ラップをしてさらに1分加熱します。
離乳食を始めたばかりの時期は、これをさらに裏ごししてペースト状にし、湯冷ましを少しずつ加えて使用しましょう。離乳食の進みにあわせてみじん切りや粗みじんにすれば、さまざまな時期に対応可能です。
玉ねぎを使った離乳食レシピ【初期・中期・後期・完了期】
初期:玉ねぎのペースト
初期の離乳食におすすめなのが、「玉ねぎのペースト」。このペーストは、電子レンジを活用して10分程度で簡単に作ることができます。
- 調理時間約10分
食材リスト
- 下ごしらえ済みの玉ねぎ
- 湯冷まし
作り方
- 下ごしらえした玉ねぎを少量の水とともにミキサーやフードプロセッサーにかけ、滑らかなペースト状にします。
- 耐熱容器に入れて電子レンジに入れ、ふつふつとするまで加熱します。
- 食べやすい温度まで冷ましたら、必要に応じて湯冷しを加え柔らかさを調整してから食べさせましょう。
中期:玉ねぎのミルクスープ
中期の離乳食では、赤ちゃんが食べる食材のバリエーションが増えます。玉ねぎと他の食材をあわせ、飲み慣れたミルクで作るスープを紹介します。
- 調理時間:約15分
食材リスト
- 下ごしらえ済みの玉ねぎ
- にんじん
- 麩
作り方
- 下ごしらえ済みの玉ねぎを粗くみじん切りにします。
- 適量のにんじんをラップで包み、柔らかくなるまで電子レンジで加熱してから、粗くみじん切りにしますます。
- 麩はミルクに浸しておきます。
- 耐熱容器に1〜3を入れ、ふつふつとするまで電子レンジで加熱します。
- 適度に冷ましてから、赤ちゃんに食べさせましょう。
後期:玉ねぎたっぷりチキンライス
後期の離乳食では、玉ねぎと一緒にお肉を使ったボリュームのあるメニューにもチャレンジしてみましょう。後期以降のスプーン食べの練習にもぴったりの、チキンライスをご紹介します。
- 調理時間: 約15分
食材リスト
- 鶏むねひき肉
- 玉ねぎ
- にんじん
- トマトペースト
- バター
- おかゆ(5倍がゆ)
作り方
- 玉ねぎにんじんをみじん切りにします。
- 小鍋に少量のバターを溶かし、鶏むねひき肉と玉ねぎ、にんじんを炒めます。
- 2に火が通ったら、トマトペーストと水を加え、軽く煮込み、少量の塩で味付けします(味付けなしでも)。
- 3に5倍がゆを加え、全体が混ざったら火から下ろします。
- 食べやすい温度まで冷ましてから食べさせましょう。
後期:玉ねぎとじゃがいものおやき
離乳食後期〜完了期頃の手づかみ食べにも対応するおやきを紹介します。玉ねぎとじゃがいもの甘さは、赤ちゃんも大好きな味です。
- 調理時間: 約20分
食材リスト
- 玉ねぎ
- じゃがいも
- 片栗粉
- 粉チーズ
作り方
- 皮をむいたじゃがいもを柔らかく茹でてつぶしておきます。
- 玉ねぎはみじん切りにして耐熱容器に入れ、電子レンジで2分程度加熱しておきます。
- 1に2と片栗粉、粉チーズを混ぜ合わせ、丸く成形します。
- 焼き目がつくまでフライパンで焼き、冷ましてから食べさせましょう。
完了期:家族と同じ玉ねぎ料理を食べさせるときの注意点
完了期には、家族と同じ料理を食べることが多くなります。ただし、赤ちゃんに家族と同じ玉ねぎ料理を食べさせる際にはいくつか注意点があります。
- 塩分量:大人の食事は赤ちゃんには塩分が多い可能性があります。玉ねぎ料理を作る際は、赤ちゃんの分だけ別に取り分けてから調味料を加えるようにしましょう。
- 玉ねぎの量:玉ねぎは食物繊維が豊富なので、摂りすぎるとお腹を壊す可能性があります。赤ちゃんの一食当たりの玉ねぎの摂取量は約10g程度を目安にしてください。
- 固さ:まだ歯が生え揃っていない赤ちゃんにはやわらかく煮た玉ねぎを与えるように心掛けてください。
以上の点に気をつけて、家族と一緒に楽しい食事の時間を過ごしましょう。
玉ねぎの離乳食の日持ちについて
離乳食で使用する玉ねぎは、調理後すぐに使わない場合でも、適切な保存方法によって日持ちさせることが可能です。冷蔵保存の場合、冷ましてから清潔な保存容器に入れ、2日を目安に食べ切りましょう。
一方、冷凍保存の場合は下ごしらえした玉ねぎを小分けにラップに包んでから冷凍用保存袋に入れましょう。ペースト状にしたものであれば、離乳食用のフリージングトレーなどが便利です。離乳食用に冷凍保存した玉ねぎは、1週間を目安に食べ切ってください。
まとめ
玉ねぎは調理方法次第でうまみが増し、離乳食にとって有用な食材です。全ての期間で利用可能なため、彩りや味付けのバリエーションに富んだ離乳食メニューを考えることが可能となります。
玉ねぎを取り入れたバラエティ豊かな離乳食で、親子で食を楽しんでくださいね。
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