「玉ねぎ収穫時期」徹底ガイド!季節ごとの特徴と保存方法を専門家が解説

「玉ねぎ収穫時期」徹底ガイド!季節ごとの特徴と保存方法を専門家が解説

日本の食卓に欠かせない玉ねぎ。料理の基本ともいえるこの野菜ですが、いつ収穫されているのか、どの季節が旬なのかご存知でしょうか。また、新鮮な状態で長く美味しく保存する方法についても、よく知らないという人が多いのではないでしょうか。 そこでこの記事では、玉ねぎの基本情報から旬の時期、保存方法まで詳しく解説します。これを読めば、あなたも玉ねぎのエキスパート!玉ねぎを使った美味しい料理の幅が広がることでしょう◎

玉ねぎとはどんな野菜?

玉ねぎは、料理の基本的な食材として、また、その栄養価の高さから健康食品としても利用される野菜です。味わいに深みを加えるだけでなく、抗酸化作用や血圧降下作用など、多くの健康効果をもたらします。

また、玉ねぎには様々な品種があります。一般的に多く出回っているのは「黄玉ねぎ」で、収穫後1ヶ月程度乾燥させたものが出荷されます。その他にも「赤玉ねぎ」、「白玉ねぎ」、「小玉ねぎ」などがあります。

春先に出回る「新玉ねぎ」は、黄玉ねぎや白玉ねぎを収穫してすぐに出荷したもので、皮が薄く水分量が多いのが特徴です。辛みが少なく、みずみずしい食感と甘みを楽しむことができます。

玉ねぎの種類と旬の時期

ここからは、玉ねぎの種類と旬の時期について見ていきましょう。

主な玉ねぎの種類とその特徴

玉ねぎは種まきから収穫までの成長期間によって種類が分けられ、それぞれ異なる特徴を持ちます。大きく分けると、「早生」、「中生」、「晩生」の3つが主要な種類となります。

「早生」は、3月から4月頃に短期間で収穫される新玉ねぎのことを指します。水分量が多く、甘みが強いため、生で食べるのに適しています。しかし、その反面、保存性はあまり高くありません。

「中生」は、4月中旬から5月ごろに収穫され、早生と晩生の中間の性質を持ちます。晩生には劣るものの、一定の保存性があります。また、加熱すると甘みが増すため、炒め物や肉じゃが、カレーなどの料理に最適です。

「晩生」は、5月中旬から6月中旬に収穫される一般的な玉ねぎのことを指します。貯蔵性に優れており、最大1年程度の保存が可能です。

また、先ほど紹介した「赤玉ねぎ」、「白玉ねぎ」、「小玉ねぎ」などの品種が存在します。玉ねぎは収穫時期だけでなく、品種によってもそれぞれ味や食感が異なるので、詳しくチェックしたい人はこちらの記事も合わせてぜひお読みください◎

【玉ねぎの種類一覧】早生から晩生まで!玉ねぎの色・品種別特徴と長期保存のコツ

新玉ねぎと玉ねぎの違い

新玉ねぎと収穫玉ねぎは、同じく春に収穫されますが、その後の処理方法に違いがあります。

新玉ねぎは、収穫後すぐに出荷されるもので、見た目は皮が薄く、中身が真っ白でみずみずしい特徴があります。主な品種は「白玉ねぎ」や「黄玉ねぎ」で、特に「黄玉ねぎ」は新玉ねぎとしても流通しています。新玉ねぎは水分を多く含んでおり、そのため生で食べるのに適しています。

一方、通年出回っている茶色い皮の玉ねぎは、春に収穫したものを乾燥させて保存性を高めたものです。これに使われる品種は主に「黄玉ねぎ」です。保存性が高いため、長期保存が可能で、食材として幅広い料理に活用できます。

つまり、「新」がつくか否かは、乾燥させずに出荷されるか否かの違いとなります。

季節ごとの玉ねぎの特徴

玉ねぎは年間を通じて楽しむことができますが、季節ごとに特徴が異なります。

春(3月〜5月)は「新玉ねぎ」のシーズンです。新玉ねぎは収穫後すぐに出荷されるため、水分が多く、甘みが強いのが特徴です。

次に夏(6月〜8月)です。この時期に収穫されるのは「収穫玉ねぎ」で、熟成させることで甘みが増し、辛味が少なくなります。

秋から冬(9月〜2月)にかけては、夏に収穫して熟成させた玉ねぎが市場に出回ります。この時期の玉ねぎは、辛味がほとんどなく、甘みが強くなります。

玉ねぎを選ぶポイント

新鮮な玉ねぎを選ぶポイントについて解説します。

まず、新鮮な玉ねぎの見分け方ですが、しっかりとした弾力があり皮がつやつやとしていて萎みが無いものを選びましょう。特に根元や上部が乾燥していないものが良質です。

次に、品種ごとの特徴を理解することも大切です。日本では主に「黄玉ねぎ」が出回っていますが、「赤玉ねぎ」や「白玉ねぎ」、「小玉ねぎ」といった品種も存在します。これらの品種はそれぞれ風味や甘み、辛味に違いがあり、料理によって使い分けると良いでしょう。

春先に出回る新玉ねぎは、辛味が少なく甘みとみずみずしさが特徴で、サラダなど生食に適しています。

玉ねぎの保存方法と活用術

ここからは、玉ねぎの保存方法と活用術について紹介します。

長期保存するためのコツ

玉ねぎは適切な保存方法を守れば比較的長期にわたり保存可能です。

まず、玉ねぎの保存に適した場所としては、風通しが良く湿度が低い場所を選びましょう。直射日光が当たると早く腐ってしまいますので、陽の当たらない場所が理想です。

次に、保存する玉ねぎはしっかりと乾燥させることが大切です。そのため、収穫後は一週間ほど風通しの良い日陰で乾燥させることをおすすめします。なお、乾燥させる際は、玉ねぎ同士が触れないように注意しましょう。

そして、保存容器に入れる際は、玉ねぎが触れないように新聞紙などで間隔をとることがポイントです。また、保存容器は通気性の良いものを選び、定期的に風を通すようにしましょう。

以上の工夫をすることで、玉ねぎは長期間新鮮な状態を保つことができます。

様々な方法での保存:冷蔵・冷凍・乾燥

玉ねぎの保存方法として、冷蔵・冷凍・乾燥の3つがあります。

まず、冷蔵保存についてです。新玉ねぎは水分が多く、常温保存には向いていません。1個ずつ新聞紙で包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存する方法が効果的です。

次に、冷凍保存です。皮を剥いて芯を取り除き、適切な大きさに切った玉ねぎをジップロックなどの保存袋に入れ、冷凍庫で保存します。これにより、必要な分だけ使うことが可能になります。

最後に、乾燥保存です。皮を剥いてスライスし、天日干しや電子レンジ等でしっかりと水分を取り除きます。容器に入れて密封し、冷暗所に保管することで長期保存が可能です。

保存した玉ねぎの活用方法

保存した玉ねぎは、各種料理に欠かせない食材です。特に、長期保存した玉ねぎは、その独特の甘さが増し、炒め物や煮物に使用すると風味を一層引き立てます。

また、スープやサラダにも利用でき、様々なメニューでその美味しさを発揮します。冷凍した玉ねぎは、急な料理の準備にも便利で、スライスやみじん切りにしてから冷凍することで、いつでも必要な分だけ取り出せるのが魅力です。乾燥玉ねぎは、スープの素やカレー、煮込み料理などにそのまま加えられます。

まとめ

今回は、玉ねぎの収穫時期、季節ごとの特徴を中心に詳しく解説しました。

玉ねぎは1年を通して利用できますが、新玉ねぎは早めに収穫されており、春の季節に特有の甘みを楽しむことができます。一方、通常の玉ねぎは夏から秋にかけて収穫され、長期保存が可能です。

そのため保存方法も重要で、冷蔵、冷凍、乾燥など、用途に応じた保存方法を選ぶことで、一年中新鮮な玉ねぎを楽しむことができます。これらの知識を持つことで、より玉ねぎを美味しく、便利に利用することができるでしょう◎

玉ねぎを食べてJAはが野の挑戦を応援しよう!

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【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

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