玉ねぎのアリシンの驚きの効果!疲助回復だけじゃないその他の成分と注意点

玉ねぎのアリシンの驚きの効果!疲助回復だけじゃないその他の成分と注意点

玉ねぎといえば、独特の香りと辛味が特徴の野菜で、日本の食卓に欠かせない存在です。炒め物やスープにすると甘みが増し、料理にコクと深みを与えます。もちろん生で食べることも可能で、薄くスライスしたものをサラダに加えると、ツンと爽やかな辛味を楽しめます。 この玉ねぎの辛味の元となっている成分が「アリシン」です。アリシンには様々な健康効果があり、疲労回復や病気の予防に役立つとされています。 今回は、そんな玉ねぎの辛味成分であるアリシンについて、効果や適切な摂り方を紹介します。毎日の食事から健康維持を目指したい人はぜひ参考にしてくださいね◎

玉ねぎの辛味成分「アリシン」

「アリシン」とは、玉ねぎが持つ辛味や特有の香りの源となる成分です。化学的には「硫化アリル」という物質の一種で、玉ねぎを切ったり、噛んだりしたときに硫化アリルが酵素と反応して生成されます。

実はこのアリシン、ただの辛味成分ではありません。アリシンには健康に対する多くの効果が研究されています。特に注目されているのが、ビタミンB₁の吸収を高める効果です。これは疲労回復に非常に有用で、さらに血液をサラサラにする働きもあります。これらの効果から、疲労回復や動脈硬化予防に効果的であると期待されています。

また玉ねぎの健康効果については、こちらの記事でもご紹介しておりますので、ぜひご覧ください♪

玉ねぎは体にいい?必見!玉ねぎの驚きの健康効果とダイエットへの効用
動脈硬化予防にも!玉ねぎの健康効果とおすすめレシピ8選

疲労回復に効果的な玉ねぎの摂取方法

疲労回復に効果的な玉ねぎの摂取方法として、まずは生の状態で食べることがおすすめです。玉ねぎに含まれるアリシンは、加熱することで分解されてしまうためです。そのため、サラダや刻んで調味料として利用する方法が理想的です。

しかし、生の玉ねぎの辛味が苦手な方は、軽く炒めてから摂取する方法もあります。ここで注意しなければならないのは、炒めすぎないことです。あくまで軽く炒めて、アリシンが分解されすぎないようにしましょう。

疲労回復を目指すなら、玉ねぎを毎日の食事に取り入れてみてください。ただし、一度に大量に食べるのではなく、こまめに少量ずつ摂取するのが良いでしょう。

食べ過ぎると起こる玉ねぎの危険性

体に良いとされる玉ねぎですが、食べ過ぎると逆効果をもたらすことがあります。玉ねぎに含まれる成分「アリシン」は殺菌作用が強く、過剰摂取すると胃や腸が刺激を受け、下痢や腹痛、吐き気や頭痛を引き起こす可能性があります。

また、食べ過ぎて口臭が気になることも。原因はやはりアリシンで、同成分はにんにくやニラ、ネギ類にも含まれています。口臭対策としては、細菌を洗浄・消臭するポリフェノールを含む「りんご」や「緑茶」を食事と一緒に摂取したり、「牛乳」を飲んだりすることでアリシンによる臭いを軽減できる可能性があります。

生玉ねぎの食べ過ぎの基準は1日50g程度。具体的には中くらいの玉ねぎ1/4程度で、子供の場合は半分の25gとされています。個人差がありますので、体調や体質に合わせて摂取しましょう。

玉ねぎの臭いについての記事は、こちらもぜひご覧ください♪

なぜ臭い?玉ねぎの臭いの原因と解消法を科学的に解明

まとめ

玉ねぎは、その豊富な成分から多くの健康効果をもたらします。特に注目される成分は「アリシン」で、疲労回復や動脈硬化の予防に効果的とされています。また、玉ねぎを摂取する際には、その成分が健康を害する可能性もあるため注意が必要です。

適切な摂取方法と注意点を理解し、玉ねぎを美味しく健康的に取り入れましょう◎

玉ねぎを食べてJAはが野の挑戦を応援しよう!

いちご王国の首都、真岡市を含む栃木県の南東部を管轄する農協がJAはが野。
イチゴはもちろん、メロンや梨といったフルーツや、なす、ニラ、トマトなどの野菜の生産も盛ん!豊富に降り注ぐ太陽光ときれいな水、肥沃な大地、そして昼夜の寒暖差の大きな内陸型の気が農作物を鍛え、おいしく育みます。これらに加え、首都圏に近いことから、新鮮な果物や野菜をいち早く大消費地にお届けできることも特徴です。

そんなJAはが野では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中で注目されるようになった中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAはが野では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、はが野地区では「いちご」「玉ねぎ」「アスパラガス」の3品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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鈴木 亜子

鈴木 亜子 Suzuki Ako

管理栄養士

管理栄養士。大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病どさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、健康に関わる分野の記事執筆などを行う。

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