タマネギと涙
様々な料理で活躍するタマネギ。そのタマネギをみじん切りにするとき、必ずと言ってよいほど目から出てくる涙。今回はタマネギを切るときに涙が出てくる原因と、それを和らげる方法をご紹介します。
タマネギによって涙が出てくる理由
タマネギを切ると涙が出てくる原因は、タマネギの中に含まれている硫化アリルという物質です。この硫化アリルはタマネギがもつ特有の匂いの正体でもあり、切った時に中にある物質が反応しあって発生します。硫化アリルを鼻や目に入ると、体が反応して粘膜を守るために涙が出されるのです。
硫化アリルとは?
タマネギの細胞が切られると、酵素の働きによってメチオニンなどのアミノ酸が分解されて発生します。タマネギの他、ニラやニンニクが持つ独特の匂いの正体です。タマネギを料理する人を苦しめる存在である一方で、食欲の増進の他、ビタミンB1の吸収促進や血液をさらさらにするなどの様々な効能を持っています。
タマネギの涙をどうすれば防げる?
水に浸す
涙が出ないようにするための方法の一つに細かく切る前のタマネギを水に浸すというのがあります。これによって、硫化アリル発生の原因となる物質をあらかじめ水に溶かしてしまうことができます。ただ、この方法を使うと、上で触れたような硫化アリルの効能も得られなくなってしまいます。
鋭利な包丁を使う
よく切れる包丁を使うと、あまり液体を飛ばさずに切ることができるので比較的涙を出さずに切ることができます。
あらかじめ冷やしておく
よく切れる包丁を使うと、あまり液体を飛ばさずに切ることができるので比較的涙を出さずに切ることができます。
換気扇を良く回す
当たり前かもしれませんが、換気扇を止めた状態、または離れたところでタマネギを切っている人も多いのではないでしょうか。 換気扇を良く回すのも対策の一つです。気化した硫化アリルを強制的に吸い出してしまいます。