栽培時期
種まきは秋頃におこない、苗から育てる場合は11月下旬から12月上旬に苗を植えます。年が明けたら追肥を行いながら生長させていき、しばらくく経った6月頃に収穫です。
土作り
苦土石灰を少し多めに散布し、リン酸の分量が多い肥料を与えましょう。元肥を混ぜ込んだら、種まきの前に畝を立てます。タマネギ栽培では畝幅60cmから80cm、高さ10cmの平畝がおすすめです。
種まき
発芽するまでは水を欠かさずやることが重要です。タマネギの種は畑に直まきします。条間を20㎝とり、長い棒などを使ってまき溝を掘り、1㎝間隔でまきましょう。
種まき後は1cm程覆土して、雨などで流れないように軽く上から手で叩くように押さえてあげましょう。また、種が流れるのを防止するために、葉がついてくるまで不織布をべたがけしておくのもおすすめです。タマネギの発芽は手間がかかり難しいので、初めてタマネギを育てるという方は、市販の苗を購入して植え付けるのが良いでしょう。
植え付け
苗の太さは9mm以下の物を選びましょう。これよりも太い苗を植えると、花芽ができやすくなり、春になってから多くのネギ坊主が出て大きいタマネギを収穫できなくなってしまいます。栽培を通して、土を乾燥させないように注意しながら水やりを行いましょう。冬場は夕方に水をやると夜に凍ってしまい、成長に悪影響を与える可能性があるので、できるだけ午前中に灌水するようにしてください。
ネギ坊主とは?
タマネギは、子球を植える時期が遅いと低温に遭ってトウ立ちすることがあります。トウ立ちとは花芽が伸びてくることを指し、タマネギの場合は所謂ネギ坊主が花芽にあたります。ネギ坊主は見つけ次第小さいうちに摘み取ってしまいましょう。ネギ坊主を放置してしまうとタマネギの芯が固くなってしまいます。
追肥・土寄せ
肥料を多く与えると大きく育ちやすくはなりますが、一方で過剰に肥料を与えると収穫後に日持ちしにくくなるなど、多く与えれば良いわけではありません。肥料は適切な量を与えるようにしましょう。追肥と同時に、株元に土寄せをしてください。また、苗が伸び始めたからは水をやりすぎないように注意しましょう。
収穫
地上の葉の8割方が倒れて地面に並行になってきたら収穫適期です。葉の部分をしっかり持って引っ張るだけで収穫することができます。収穫後は畑で2日から3日干しましょう。収穫が遅れるとタマネギが柔らかくなって保存しにくくなるので、注意してください。また、傷んだタマネギが収穫したものに混じっていると、そこから痛みが伝播してくので、収穫の際に痛みがあるものは選別しておきましょう。
タマネギで涙が出るのはなぜ?
タマネギをみじん切りにするとき、必ずと言ってよいほど涙が出てきます。これは実はタマネギの中に含まれている硫化アリルという物質が原因になっています。詳しくは下の「料理をする人全員に読んでほしい!タマネギで涙が出てくる原因とその対策法」を読んでみてください!
料理をする人全員に読んでほしい!タマネギで涙が出てくる原因とその対策法 | AGRIs
和食から洋食、中華まで。タマネギは日本の食卓に欠かせない存在です。タマネギを切るときに目から出てくる涙、これには皆さん一度は悩まされたことがあるはずです。涙が出てくる原因は一体何なのでしょうか。
https://www.agri-smile.app/articles/tamanegi-tears
おわりに
今回はタマネギの栽培方法についてご紹介しました。AGRIsでは下の記事でタマネギの病気や害虫に関する記事も満載しているので、ぜひそちらも参考にしてタマネギ栽培に活かしてください。
タマネギの害虫対策!アザミウマ、ネギハモグリバエなどの防除方法まとめ | AGRIs
タマネギの栽培では、アザミウマやネギハモグリバエなど、様々な病害虫への対策が必要になってきます。タマネギの被害状況を見てどの害虫による被害なのかを判断し、適切な対処を行いましょう。
https://www.agri-smile.app/articles/tamanegi-vermin
タマネギを病気から守りたい!タマネギ栽培の9つの病気、症状とその対策方法まとめ | AGRIs
タマネギ栽培でも大きな脅威になるのが菌などを原因とする病気。軟腐病、べと病、萎黄病など、タマネギを栽培するうえで厄介になる9つの病気について、その症状、さらには対策方法を、病気ごとにまとめました。
https://www.agri-smile.app/articles/tamanegi-disease