
りんごとは?りんごの魅力は?

りんごとは、バラ科りんご属の果物です。令和元年度の調査によると国内におけるりんごの出荷量は63万2800トンで、果物の中ではみかんに次ぐ第2位の出荷量を誇っています。多くの人々に愛され、日常生活に取り入れられている果物といえるでしょう。
りんごは甘酸っぱくて美味しい果物ですが、魅力はそれだけではありません。栄養価の高さもりんごの魅力のひとつです。りんごにはカリウムや食物繊維、ビタミンC、ポリフェノールなどが含まれています。「1日1個のりんごは医者を遠ざける」といわれているほど栄養豊富な果物なのです。
りんごの主な産地は?

りんごの主な産地は、青森県、長野県、岩手県です。国内のりんご生産量の約8割が、この3県で栽培されています。
りんごは、涼しくて雨が少なく、昼夜の寒暖差が激しい気候を好む果物です。青森県、長野県、岩手県の年間平均気温は10度前後と冷涼で降水量も少なく、りんごの栽培には適した気候といえるでしょう。
日本のりんご栽培の歴史

日本でりんごが栽培され始めたのは、明治時代だといわれています。
明治4年、開拓次官だった黒田清隆がアメリカからりんごの苗木を購入し、栽培を始めました。明治7年には国からりんごの苗木が全国に配布され、りんごの試作が始まったそうです。
明治8年には現在の主要産地である青森県に苗木が植えられ、明治13年に果実が実りました。青森りんごの歴史は、ここから始まったそうです。
りんごの代表品種と旬の時期

冒頭でもお伝えしましたが、国内で栽培されているりんごは約2000種類もあるそうです。その中でも代表的な品種や旬の時期を解説します。
ふじ、サンふじ
りんごの代表的な品種1つ目は、ふじ、サンふじです。ほぼ一年中出回りますが、旬の時期は11月から12月頃です。
国内で最も多く栽培されており、まさにりんごを代表する品種といえるでしょう。ふじとサンふじの違いは、栽培方法です。ふじは袋をかけて育てる有袋栽培、サンふじは袋をかけない無袋栽培で育てられています。
太陽をしっかり浴びて育つサンふじのほうが蜜が入りやすく、糖度も高くなりやすいそうです。ふじは、サンふじに比べ甘さは劣りますが袋をかけるので傷つきにくく、見た目がきれいなりんごに育ちます。保存がきくのも特徴です。
王林(おうりん)
りんごの代表的な品種2つ目は、王林(おうりん)です。旬の時期は11月から3月頃です。
青りんごの一種である王林は、酸味が少なくしっかりとした甘さがあるのが特徴。固めの果肉には荷重がたっぷりで、ジューシーな味わいが楽しめます。
つがる
りんごの代表的な品種3つ目は、つがるです。旬の時期は8月から10月頃です。
青森県で生まれたつかる。ふじに次いで国内で第2位の生産量を誇る品種です。酸味と甘みのバランスが良く、シャキシャキとした食感が楽しめます。
ジョナゴールド
りんごの代表的な品種4つ目は、ジョナゴールドです。旬の時期は10月下旬から12月頃ですが、旬の時期に収穫したものを貯蔵し、春先まで流通するようです。
アメリカで誕生したジョナゴールド。完熟すると脂肪酸が分泌され、果皮にツヤが出るという特徴があります。果肉は甘みだけでなくしっかりとした酸味があり、さわやかな味わいが楽しめるでしょう。
美味しいりんごの特徴は?見分け方・選び方のコツ

ずっしりと重い
果汁が豊富に含まれているりんごは、手に持つとずっしりとした重みを感じられます。
ジューシーなりんごを選びたいなら、同じ大きさのりんごでもなるべく重たいものを選ぶと良いでしょう。
軸が太い
りんごの軸が太ければ、木からしっかり栄養を取って育ったという証拠です。しっかりと甘いりんごを選びたいなら、軸にも注目して選びましょう。
お尻が黄色い
りんごのお尻の部分が、ほんのり黄色に色づいてきたら完熟のサインです。甘くて美味しいりんごである可能性が高いといえます。
お尻が黄緑色なのは未熟な証拠です。選ぶときには注意しましょう。
まとめ

果物の中でも屈指の生産量を誇るりんご。栄養豊富で甘酸っぱい味わいが、多くの人々に愛されています。
りんごには約2000種類の品種がありますが、代表的なものはふじ、王林、つがる、ジョナゴールドなどです。旬の時期や味わいの特徴もそれぞれ異なります。ぜひ、色々なりんごを食べ比べてみてくださいね。
【参考サイト】