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りんごの品種の完全ガイド!国内・海外の生産高や人気のりんごの種類までご紹介

りんごの品種の完全ガイド!国内・海外の生産高や人気のりんごの種類までご紹介

子どもから大人まで人気の果物りんご。甘く爽やかな香りとシャキシャキした食感で、生食はもちろん、様々なレシピに活用できる汎用性も大きな魅力ですよね◎しかし、ひと口にりんごといっても、種類によって味や食感が異なることをご存じでしょうか。 今回は、そんなりんごの種類について紹介します!りんごには数多くの品種が存在し、赤、黄、青などの種類によってそれぞれ違った魅力を持っています。味わいや外観、旬の時期など種類ごとの特徴を詳しく解説するので、りんごに関する知識やアレンジの幅を広げたい人はぜひ参考にしてくださいね◎

りんごの種類や生産量は?

りんごは、日本だけでなく世界的に栽培されている果物で、国や地域によって種類や特徴が異なります。ここではまず、日本国内と世界のりんごの生産量や種類について詳しく見ていきましょう!

国内

日本国内の主なりんご産地と、それぞれの生産量は以下の通りです。

生産量(t) シェア(%)
青森県 40万9,800 58.4
長野県 12万7,600 18.2
岩手県 45,900 6.5
山形県 40,500 5.8
福島県 23,200 3.3

日本のりんご産地は、東北地方を中心に涼しい地域に集中しています。年間を通して気温が低く、昼夜の寒暖差が激しい気候で、美味しいりんごが育ちます◎

生産量は青森県が全国1位で、国産りんごのうち58.4%が青森県で生産されています。また生産量4位の山形県は、日本一生産量の多い「ふじ」の無袋栽培の発祥地でもあり、太陽の光をたっぷりと浴びて育ったことから「サンふじ」と名付けられ、世界的な人気を誇るりんごへと育て上げました。

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世界

世界のりんご産地と、それぞれの生産量は以下の通りです。

生産量(t) シェア(%)
中国 4,598万3,400 49.37
トルコ 449万3,264 4.82
アメリカ 446万7,206 4.8
ポーランド 406万7,400 4.37
インド 227万6,000 2.44

りんごの生産量世界1位は中国で、生産量はなんと4,598万トン以上!日本でもポピュラーな果物のりんごですが、意外にも世界ランキングでは上位に入っていません。

またりんごは日本だけで2,000種、世界では15,000種もの品種が存在し、それぞれ違った見た目や味わいをしています。日本で最も生産されている「ふじ」は、中国でも最も多く生産されているため、世界一知名度が高く人気のりんごといえます。海外では、ふじ以外に「ゴールデンデリシャス」や「グラニースミス」などが多く生産されています。

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※2024年4月~2024年8月のデータ

人気の国産りんご種類と特徴

りんごの種類は主に赤、黄、青の3つに分けられ、日本ではどれも盛んに栽培されています。しかし中には生産量が少なく、店頭にはあまり出回らない珍しい品種もあります。ここでは赤、黄、青のりんごについて、それぞれに属する品種と特徴を詳しく紹介します!

赤いりんご

赤色の果皮を持つりんごは、店頭で最も見かけることが多く、日本ではメジャーな存在ですよね◎この赤色も、品種によって鮮やかさや色づき方に違いがあり、慣れてくると外観だけで品種を見分けることができるようになりますよ。

ふじ・サンふじ

ふじとサンふじは同じ品種ですが、袋がけを行うふじと、袋がけを行わないサンふじで栽培方法がそれぞれ異なります。元は有袋栽培のふじが主流でしたが、より食味が優れていることから現在では無袋栽培のサンふじが大半を占めています。ふじとサンふじを合わせると、国産りんごの約5割を占め、日本一生産量の多い品種となっています。

旬の時期は、ふじが4月から7月頃で、サンふじが11月下旬から3月頃まで。ふじは完熟してもとりわけ強い甘みは感じませんが、色づきが鮮やかでツヤのある美しい外観をしています。対してサンふじは、色づきにムラがあり外観ではふじに劣るものの、甘みが強く濃厚で、ジューシーな果肉を楽しめます◎

  • 主な産地:青森県、長野県、山形県など

つがる

つがるは、りんごの一大産地である青森県で生まれた品種で、交配にはジョナゴールドと同じ「紅玉」と「ゴールデンデリシャス」が使用されています。つがるは8月頃から収穫できる早生種で、日本ではふじに次いで2番目に多く生産されています。

つがるの栽培方法は、ふじと同様に有袋栽培と無袋栽培の2種類あり、無袋栽培で育ったつがるは「サンつがる」と呼ばれています。親である紅玉を思わせるしっかりとした酸味を感じられますが、甘みも同等に強く、果肉の甘さやジューシーさを引き立てる役割を果たしています◎

  • 主な産地:青森県、長野県、岩手県など

陸奥

陸奥は、「ゴールデンデリシャス」と「印度」の交配によって誕生した品種で、昭和24年に品種登録されました。平均サイズ400gほどの大玉で果汁をたっぷりと含み、非常に食べ応えがあります。

また大ぶりなサイズ感に加え、果皮の色味もピンクがかった赤色で美しい外観をしています。よく出回るのは11月から12月頃までとなっており、この時期の陸奥は甘みが強く、程よい酸味も感じられて美味しいですよ◎

  • 主な産地:青森県、福島県、北海道など

紅玉

紅玉は、アメリカ原産のりんごで、日本には明治初期から導入されました。以前は「りんごといえば紅玉」というほど生産量が多く、大量に出回っていましたが、現在では新品種の登場により生産量・価格共に落ち着いています。旬の時期は10月上旬から11月上旬頃で、成熟すると名前の通り鮮やかな紅色に染まります。

大きさは200g程度とりんごの中では小ぶりで、甘みも十分感じられますがそれ以上に酸味が強く、爽やかな芳香が特徴的です。紅玉は生食でも美味しく頂けますが、どちらかというと製菓用としての需要が高く、アップルパイやタルトなど様々なスイーツレシピにピッタリです◎

  • 主な産地:青森県、山形県、長野県など

黄色いりんご

梨にも似た鮮やかな黄色い果皮を持つりんごは、赤いりんごに比べると見かけることが少なく、店頭に並んでいると目を引きますよね◎黄色いりんごは品種によって果皮の表面にある果点の大きさが異なり、赤いりんごより見分けやすくなっています。

シナノゴールド

シナノゴールドは、「ゴールデンデリシャス」と「千秋」の交配によって誕生し、発祥の地である長野県ではオリジナル品種「リンゴ3兄弟」の1つとされています。10月上旬頃に収穫を迎えますが保存性が高く、低温化で貯蔵されたものは2~3カ月後まで出荷されています。その中でも最も食べ頃の旬は10月中旬から12月頃となっています。

大きさは平均350gとやや大きく、果肉にはしっかりとした硬さがあります。強い甘みの中に程よい酸味も感じられるバランスの取れた味わいが特徴的で、頬張ると濃厚なりんごの風味が口いっぱいに広がります。

  • 主な産地:青森県、長野県、岩手県など

トキ

トキは、「王林」と「紅月」の交配によって誕生し、平成16年に品種登録されたばかりの比較的新しい品種です。その後の調査では、「王林」と「ふじ」の交配種である可能性も浮上しており、明確な出自は分かっていません。旬の時期は10月から11月頃で、成熟すると太陽に当たった部分のみうっすらと紅色に染まります。

果肉は非常に緻密で、果汁をたっぷりと含みジューシーです◎また糖度が高く平均14~15度にもなるうえ、酸味はほとんど感じられないため、上品でしっかりとした甘さを存分に楽しめますよ。

  • 主な産地:青森県、秋田県、長野県など

ぐんま名月

ぐんま名月は、その名の通り群馬県生まれの品種です。「あかぎ」と「ふじ」の交配して育成し、平成3年に品種登録されました。ぐんま名月は独特な色づきが特徴的で、黄色い果皮に赤色がほんのりとさします。

また香りが非常に良く、顔を近づけると甘く爽やかな芳香を感じられます。味わいは酸味の少ない上品な甘さで、サクッとした心地よい歯ごたえがあります。旬の時期は10月下旬から11月中旬頃で、現在は青森県産や長野県産が多く出回ります。

  • 主な産地:青森県、長野県、群馬県など

黄王

黄王は、「王林」と「はつあき」の交配による実生から選抜育成された品種で、開発から品種登録されるまでに約11年もの歳月がかけられています。収穫は8月下旬頃からはじまりますが、この時点ではまだ果皮が青く酸味が強いため、食べ頃は9月から10月中旬頃にかけてとなります。

果皮が黄色く熟した黄王は300~350gほどの大きさに成長し、甘み・酸味共に穏やかで優しい味わいを楽しめます◎食感もりんごの中では比較的柔らかく、舌触りは滑らかでさっぱりとしています。

  • 主な産地:岩手県、青森県など

青いりんご

清々しい黄緑色の果皮を持つりんごは、いわゆる「青りんご」と呼ばれ、赤いりんごや黄色いりんごに比べると種類が少なく見分けやすいでしょう◎未熟なイメージのある青い外観が特徴的ではありますが、市場に出回っているものはちゃんと成熟しています。

王林

王林は、日本で3番目に生産量の多い、青りんごの代表格といえる品種です。原産地は福島県で、「ゴールデン・デリシャス」と「印度」の交配種であるという説が有力です。現在では原産地である福島県を抑え、青森県や山形県を中心に栽培されており、旬の時期は11月中旬から2月頃までとなっています。

果皮は黄色がかった緑色で、果点がはっきりと見えます。王林は全体に蜜が入りやすく、強い甘みとジューシーな食感を楽しめますよ◎香りも強く芳醇で、酸味が強いという青りんごのイメージを覆す、甘い風味が最大の特徴です。

  • 主な産地:青森県、岩手県、山形県

祝は、青森県で明治時代から栽培されている歴史深い品種で、りんごの中では珍しい夏の時期から出回る極早生種です。ちょうどお中元やお盆の時期に旬を迎えるため、ギフトやお供えにもピッタリです◎

果皮は鮮やかな黄緑色で、青りんごらしい爽やかな酸味と、ほのかな甘みを感じられます。小さなお子さんにはやや酸っぱいかもしれないので、そんなときは塩を振って食べると甘く感じられますよ。

  • 主な産地:青森県、長野県など

夏緑

夏緑は、祝と同じ極早生種で、8月上旬頃から出回る品種です。大きさは150~200gと小ぶりで、ころんと可愛らしい形をしています。果皮はつやのある緑色で、王林や祝よりも着色が鮮やかです。

味わいは爽やかな甘みと適度な酸味のバランスが良く、さっぱりとしています。夏バテで食欲がないときにもおすすめで、果肉にしっかりと硬さがあるため、すりおろしたり、スムージーにしてもシャキッとして美味しいですよ◎

  • 主な産地:青森県など

りんごを食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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