サンふじとふじの違いはどこ?育て方・味・見た目・旬の時期・産地などの違いから保存方法、おすすめの食べ方までご紹介!

サンふじとふじの違いはどこ?育て方・味・見た目・旬の時期・産地などの違いから保存方法、おすすめの食べ方までご紹介!

りんごの中でも特に人気の「ふじ」と「サンふじ」をご存じでしょうか。実はこの2つは元々同じ品種で、栽培方法の違いによって味わいや見た目などが異なります。 今回は、そんなふじとサンふじの違いについて紹介します!この2つはそれぞれどのように栽培されているのか、味わいや見た目にどんな違いがあるのか詳しく解説するので、ふじ・サンふじの特徴や魅力について知りたい人はぜひ最後までチェックしてくださいね♪

「ふじ」と「サンふじ」ってどこが違うの?

ふじとサンふじは同じ品種で、日本一生産量の多いりんごです。しかし栽培方法の違いによって、市場では「ふじ」として販売されるものと「サンふじ」として販売されるものとに分かれています。

では、ふじとサンふじには、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。ここではまず、ふじとサンふじの栽培方法や、特徴の違いについて詳しく見ていきましょう!

栽培方法の違い

ふじとサンふじは、生育過程で袋掛けを行うか行わないかによって区別されています。ふじは、雨風や病害虫から果実を守るため1個1個に袋掛けを行いますが、サンふじは袋掛けを行わず、太陽の光をたっぷりと当てて育てます。

この栽培方法の特色から、太陽を意味する「sun(サン)」を名前に付けられたのが「サンふじ」です。サンふじのように、無袋栽培で育てられたりんごは、「サン○○」として販売されることが多いようです。

味の違い

太陽の光をたっぷりと浴びたサンふじは、りんごの中でも糖度が高く平均15度前後にもなります。蜜入りのものは特に甘みが強く、濃厚な味わいです◎果汁たっぷりでジューシーな果肉は歯ごたえバツグンで、シャキシャキとした心地よい食感を楽しめます。

一方のふじは、サンふじに比べると甘さ控えめでさっぱりとした味わいです。果肉はサンふじ同様にジューシーで歯ごたえもありますが、肉質がやや粗く、舌触りの良さではサンふじよりやや劣ります。

見た目の違い

サンふじは表面にザラつきがあったり、色ムラがあったりと一見あまりキレイではないものも多く販売されています。元々ふじが有袋栽培されるのは風害や害虫の被害から果実を守り、色づきやツヤを良くするためなので、袋掛けされないサンふじは、見た目の美しさでやや劣る傾向にあります。

一方のふじは、生育過程で袋掛けされる分、果実が傷つき辛く、美しい見た目をしています。色づきもムラがなく、表面にはツヤツヤとした光沢があります。ふじは成熟前に日光を遮断することで色づきが良くなるため、有袋栽培のふじの方が、サンふじよりも色味が濃く、鮮やかです。

旬の違い

サンふじの旬は年末から3月頃にかけてとなっており、産地によって多少ズレはあるものの、あまり暖かい時期には出回りません。太陽の光を浴び、完熟ギリギリまで木の上でじっくりと生育されたサンふじは貯蔵性が低く、収穫されてから間もなく出荷されています。

一方、ふじの旬は4月から7月頃までとなっており、ちょうどサンふじと入れ替わるように出回りはじめます。ふじはサンふじよりも貯蔵性に優れているため、収穫されてから一定の貯蔵期間を経て出荷されています。

産地・生産量の違い

ふじという品種は元々青森県で誕生し、現在は青森県の他に山形県や長野県、岩手県などでも盛んに栽培されています。導入当初こそ有袋栽培が主流だったふじですが、現在は無袋栽培が大半を占めており、サンふじの方が多く流通しています。

サンふじを誕生させたのは山形県朝日町で、手間のかかるふじの有袋栽培を課題としていた現地の農家によって、昭和54年にはじめて無袋栽培が実施されました。袋を掛けず太陽の光をたっぷりと浴びて育ったサンふじは、有袋栽培のふじよりも食味が良く現在では無袋栽培が主流となりました。

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「ふじ」と「サンふじ」の保存方法と日持ち

ふじとサンふじを保存する際は、1個1個を丁寧に新聞紙で包み、ポリ袋に入れて野菜室で保管しましょう。冬場などの寒い時期なら冷暗所で保管できますが、暖かい場所に置いておくとみずみずしさが損なわれてしまうため注意が必要です。

またふじは貯蔵性に優れており、りんごの中でも比較的日持ちしますが、遅くとも購入から2カ月以内には食べきるようにしましょう。蜜入りのサンふじは、品質が劣化しやすく長期保存に向かないため、なるべく早く食べるのがおすすめです。

ふじとサンふじのおすすめの食べ方

ふじとサンふじは、味わいや見た目に違いがあるものの、どちらも美味しいりんごです。もし手に入れた際は、シンプルに皮を剥いてカットし、まずはそのままの味を楽しんでみてください◎

特にサンふじは甘みが強く濃厚で、手を加えなくても十分なコクとジューシーさを堪能できますよ。またふじは、甘みやジューシーさではサンふじに劣るものの、果物らしい爽やかな酸味を感じられ、生食はもちろんジャムや焼き菓子に加工しても美味しく食べられます。

りんごを食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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