朝日町のりんごの魅力を徹底解説!おすすめの品種や購入方法、体験する楽しみ方も

朝日町のりんごの魅力を徹底解説!おすすめの品種や購入方法、体験する楽しみ方も

「日本一美味しいりんご」の産地として知られる、山形県朝日町。最近ではメディアでも大きく取り上げられ、朝日町のりんごに対する注目度は年々高まっています。 今回は、そんな朝日町のりんごについて紹介します!栽培の特色や歴史、主な品種とそれぞれの特徴まで詳しく解説するので、日本一と絶賛される朝日町のりんごについて知りたい人はぜひ最後までチェックしてくださいね♪

朝日町のりんごの魅力

りんごといえば、日本では青森県や長野県などを中心に栽培されており、山形県朝日町から市場に出回っているりんごの割合は、全体のわずか1%ほど。それにも関わらず、朝日町のりんごは日本一美味しいと評判で、全国に多くのファンを獲得しています。

ここではまず、朝日町のりんご栽培の特色や歴史に触れながら、美味しいりんごが育つ理由について見ていきましょう!

雄大な自然の中で育った美味しいりんご

朝日町は山形県の中央部に位置し、「磐梯朝日国立公園」の主峰「大朝日岳」の東縁山麓地域にあります。原生林野が町土の76%を占め、南北21kmに渡って最上川が流れる朝日町の雄大な自然は、美味しいりんごを育てるのに欠かせない要素となっています。

大朝日岳をはじめとする高い山々に囲まれた朝日町の地形は、平地に比べ昼夜の寒暖差が大きく、この気候がりんごに甘みとジューシーさを与えます。また最上川の両岸に沿った河岸段丘は肥沃な天然土壌が備わっており、栄養豊富で大玉なりんごがよく育ちます。

朝日町りんごの歴史

朝日町におけるりんご栽培の歴史は、明治20年にまで遡ります。その頃、和合地区に住んでいた菅井喜兵衛と鈴木庄太郎によって開墾地に植えられた、2~3反歩分(2000~3000㎡)の苗木がはじまりとされています。

その後の明治44年頃、県の果樹試験場より取り寄せた「紅玉」の栽培をはじめますが、当時は肥培管理や病害虫対策などの技術が発達しておらず生育は困難を極めました。それでも根気強く栽培を続け、大正10年頃ついに朝日町で最初となるりんごの生育に成功し、紅玉の栽培にも携わっていた菅井勝治郎によって、栽培技術が広められます。

こうした先人たちの情熱と努力により、戦後には朝日町内の各地でりんご栽培が行われるようになり、現在では日本一美味しいりんごの産地と呼ばれるまでになりました。

朝日町は無袋ふじ発祥の地

朝日町は、りんごの中でも特に人気の高い「ふじ」に袋をかけず育てた「サンふじ」発祥の地でもあります。昭和45年当初、ふじの栽培は果実に袋をかける有袋栽培が主流でしたが、1個1個に袋をかけていく作業は生産者への負担が大きく、農家全体の課題となっていました。

そこで全国に先駆け、朝日町ではふじの無袋栽培を実施し、結果として有袋栽培のふじよりも甘みや香りが強く、良好な食味を持つりんごが育ちました。現在では無袋栽培の方が主流となり、朝日町で生まれたサンふじは全国的に人気を集めるりんごとなっています。

天狗印のりんごとして海外に輸出

朝日町で育った美味しいりんごは、「天狗印ブランド」として、国内だけでなく海外でも高く評価されています。天狗印りんごは、台湾やタイなどのアジア諸国を中心に輸出され、現在もその規模を拡大中です。

朝日町では、天狗印りんごの輸出を永続的に維持していくため、日々ブランド力の向上や品質管理に努めています。今後も国内だけに留まらず、世界的に人気となっていく天狗印りんごの進化に期待が高まりますね◎

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朝日町のりんごのおすすめの品種と販売時期は?

ここからは、朝日町で栽培されている主なりんごの品種について見ていきましょう!

朝日町では、ふじをはじめとする様々なりんごが育てられており、それぞれ違った特徴を持っています。どれも美味しいりんごに違いありませんが、甘さや食感の違いなどをおさえて、ぜひ自分好みの品種を見つけてみてください◎

ふじ

ふじは、無袋栽培と有袋栽培があり、2つを合わせると国産りんごの約5割を占める日本一生産量の多い品種です。無袋栽培で育ったふじは「サンふじ」として流通しており、有袋栽培より甘みが強くジューシーです。

旬の時期は、サンふじが11月下旬から3月頃で、ふじが4月から7月頃にかけて。サンふじは成熟すると蜜が入りやすく、濃厚な甘みを感じられます。一方、通常のふじは甘みでサンふじに劣るものの、適度な酸味を感じられるさっぱりとした味わいです。

千秋

千秋は、元々秋田県で生まれた品種ですが、現在は山形県や青森県を中心に栽培されています。サイズは250g程度とやや小さめですが、果肉が滑らかでパリッとした心地よい食感を楽しめます。

旬の時期は、9月下旬から10月上旬にかけてで、ちょうどりんご全体の最盛期にあたります。店頭で販売されている千秋を手に取ると、果皮にべたつきを感じることがありますが、これは完熟して十分に甘くなっているサインなので、安心して購入しましょう。

ジョナゴールド

ジョナゴールドは、昭和45年に日本に導入され、現在日本では4番目に多く生産されている品種です。淡くピンクがかった赤色の果皮を持ち、とても美しい外観をしています。果肉は緻密でシャキシャキとした食感があり、非常にジューシーです。

ジョナゴールドの収穫は10月上旬頃からはじまりますが、最も食べ頃の旬は10月下旬から12月頃です。完熟したジョナゴールドは、甘みと酸味のバランスが良く、濃厚な味わいを楽しめます。

王林

王林は、日本で3番目に生産量の多い、青りんごの代表格といえる品種です。黄色がかった鮮やかな緑色の果皮が特徴的で、糖度が高い証である果点がはっきりと見えます。青りんごの中でも特に甘みが強く、爽やかで芳醇な風味を感じられます。

旬の時期は11月中旬から2月頃で、完熟すると全体に蜜が入り、より一層甘みが増します。購入する際は、果皮にハリがあり、しっかりと重みを感じるものを選ぶのがおすすめです。

朝日町のりんごを体験してみよう!

朝日町では、より多くの人にりんごの魅力を知ってもらおうと、毎年様々なイベントを行っています。他の地域ではなかなか見ないユニークな催しもあるので、山形県へお越しの際はぜひ体験してくださいね◎

りんごまつり

毎年11月に開催される「りんごまつり」では、品評会にも出品された朝日町の美味しいりんごがズラリと並び、販売会が行われています。この機会に朝日町のりんごを現地で購入しようと、県内だけでなく県外からも多くの人が押し寄せ、毎年あっという間に完売してしまうのだとか!

またりんごまつりは、朝日町のものづくり技術が集まる年に一度のお祭り「産業まつり」と同時開催されているため、りんごだけでなく、山形県を代表する果物やワインなどの販売会も楽しむことができます◎午後からは、お子さんに人気のりんご釣りゲームも開催されており、家族みんなでイベントを満喫できますよ。

りんご温泉

朝日連峰や月山・葉山をのぞむ高台に作られた「りんご温泉」は、日帰りで気軽に楽しめる人気温泉スポット。東北でも珍しい強アルカリ泉質は身体の芯から温まり、お肌はつるつるに◎平成3年の開業以来、地元民を中心に愛されています。

お湯には朝日町で採れたりんごがぷかぷかと浮かび、爽やかな香りと癒しの光景を楽しむことができますよ。露天風呂のみ冬季休業となっているので、温泉と共に高台からの景色を楽しみたい人は、春から秋の間に足を運んでみてくださいね。

りんご狩り

朝日町では、りんご狩りも盛んに開催されています。時期は9月から11月頃にかけてが狙い目で、旬を迎えた採れたてのりんごを思う存分味わうことができますよ◎

町のりんご狩りスポットとして人気なのが「幸作りんご園」で、大人(中学生以上)1人 800円(税込)とリーズナブルな価格でりんご狩りを体験できます!プランはりんご3個のお土産付きなので、その場で食べるのが難しい小さなお子さん連れでも安心して楽しめますよ。

朝日町のりんごはどこで購入できる?

朝日町で育ったりんごを購入するなら、できれば新鮮で美味しいものを選びたいですよね◎スーパーなどで購入できる朝日町りんごも、もちろん美味しいですが、直売所や産地直送の通販サイトを利用すると、より新鮮なものをゲットできますよ。

朝日町を管轄する、JAさがえ西村山の公式通販サイトでは、旬の時期が近づくと品種ごとの販売予定が掲載されていることも多いので、お目当てのりんごを逃さずゲットしたい人はぜひチェックしてみてくださいね!

JAさがえ西村山オンラインサイトはこちら

りんごを食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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