蜜入りりんごの秘密!品種から見分け方、保存方法まで徹底解説

蜜入りりんごの秘密!品種から見分け方、保存方法まで徹底解説

りんごを選ぶ際、「蜜入り」に注目する人も多いのではないでしょうか。しかし、そもそもりんごの蜜とは何なのか、蜜入りとそうでないものとでは何が違うのか気になりますよね。 そこで今回は、蜜入りりんごの特徴や代表的な品種について紹介します。これを読めば、本当に美味しいりんごの選び方が分かりますよ◎

りんごの蜜とは?

「蜜入り」という言葉は、りんごの美味しさの基準として用いられ、スーパーなどの店頭でもあえて表記されていることが多いです。

では、りんごの蜜とは一体どんなものなのでしょうか。ここでは、りんごの蜜の正体について詳しく解説します。

りんごの蜜って甘いの?

りんごの蜜とは、完熟が頂点を過ぎ、細胞の外に溢れ出した「ソルビトール」という甘未成分のことです。ソルビトールはりんごの葉で作られ、次第に果実へと流れ込んでいき、やがて糖に変化します。りんごが完熟期を迎えると、果実の細胞内が糖で満たされ、ソルビトールの入る余地がなくなり、細胞の外側に蓄積されます。

このような状態になったりんごを「蜜入りりんご」といい、甘さが限界点に達していることを指します。つまり、りんごの蜜そのものが甘いというわけではなく、蜜入りりんごは果実自体の糖度が高く、甘いということになります。

蜜入りりんごが販売される時期

りんごは1年を通して店頭に並び、いつでも気軽に購入できますが、蜜入りりんごは完熟していてあまり日持ちしないため、限られた時期にしか販売されません。蜜入りりんごが出回るのは、りんごが旬を迎える11月下旬から12月下旬頃にかけて。この時期にはスーパーにも「蜜入り」と表記されたりんごが数多く並んでいます。

またりんごは、品種によって蜜が入りやすいものとそうでないものとがあり、旬の時期も異なります。お目当ての品種がある人は、旬の蜜入りりんごを逃さずゲットするためにも、事前に出回る時期をチェックしておくのがおすすめです◎

蜜入りりんごの品種

りんごには、蜜が入りやすいものとそうでないものとがあります。品種ごとにそれぞれ違った魅力があるため、蜜入りでないりんご=美味しくないというわけではありませんが、旬の時期にはせっかくなので甘い蜜入りりんごを味わってみたいですよね◎

ここでは、りんごの中でも特に蜜が入りやすい代表品種を3つ紹介します。それぞれの旬や味の特徴も詳しく紹介するので、見かけた際はぜひ手に取ってみてくださいね。

サンふじ

サンふじは、日本で最も多く生産されている品種「ふじ」に袋掛けを行わず、無袋栽培で育てられています。太陽の光をたっぷりと浴びている分、従来のふじよりも甘みが強くジューシーな味わいで、蜜が入りやすいのが特徴です。

サンふじ発祥の地は山形県朝日町で、現在も山形県では蜜入りのサンふじが多く生産されています。サンふじの旬は11月から12月頃にかけてとなっており、特に収穫期前半の11月上旬から中旬にかけては蜜入りのものが多く、芳醇な甘みを感じられますよ◎

高徳

高徳は、青森県で誕生した品種で、りんごの中ではやや小玉ですが蜜が入りやすく、濃厚な甘みと爽やかな酸味を感じられます。また果肉は硬く引き締まっており、サクッとした歯ごたえがあります。

糖度や品質など一定の基準を満たした高徳は「こみつ」として販売され、多いもので蜜の割合が80%ほどになることもあります。高徳およびこみつの旬は11月から1月頃にかけてですが、最も食べ頃なのは11月です。

ぐんま名月

ぐんま名月は、その名の通り群馬県で誕生した品種です。親に「ふじ」と「あかぎ」を持ち、果皮は鮮やかな黄緑色にほんのりと赤みがさしています。300~350gほどの大玉で蜜が入りやすく、香りと歯触りの良さが持ち味となっています。

元々群馬県で誕生したぐんま名月ですが、北海道の七飯町では「ななみつき」の名前で商標登録されており、ブランドりんごとして人気を集めています。旬の時期は10月下旬から11月中旬にかけてで、出回り前半のものほど蜜が入っていることが多いです。

蜜入りりんごの選び方

蜜入りりんごは、品種で選ぶこともできますが、これだけでは確実に蜜が入っているかどうか判断できないこともあります。そんなときは以下のポイントに注目して、美味しい蜜入りりんごを選びましょう◎

  • おしりにふっくらと丸みがある
  • おしりの果皮が黄色またはオレンジに染まっている
  • 光にかざすとおしりの部分が透き通って見える

蜜入りりんごを見分けるポイントは、おしりの部分に集中しています。蜜はりんごの中心部分からおしりにかけて蓄積されるため、おしりの形や色づきなどから判断することができますよ。おしりの形が尖り気味だったり、色が青かったりするものは未熟な可能性が高く、十分な甘みを感じられないことが多いです。

蜜入りりんごの保存方法と期間

りんごの旬は秋から冬にかけての涼しい時期で、本来は常温で保存するのが最適ですが、蜜入りの場合は冬場でも冷蔵保存しましょう。冷蔵庫で保存することでりんごの硬さが保たれ、蜜の日持ちを長引かせることができます◎

また蜜入りりんごを保存する際は、乾燥を防ぐため保存袋などに入れて密閉しましょう。なお蜜入りりんごは完熟状態のため、通常のりんごに比べ日持ちは短め。冷蔵保存でも、最大1カ月以内には食べきるよう注意してくださいね。

りんごから採れるはちみつとは?

りんごは、4月下旬から5月中旬にかけて小さな花を咲かせます。その花から採れるはちみつは希少性が高く、知る人ぞ知るりんご産地の特産品として注目を集めています。

りんごはちみつは、上品なりんごの花の香りとフルーティーな甘酸っぱさがあり、ヨーグルトやトースト、紅茶などによく合います◎採取できる期間が短く貴重なため、やや高価ですが、自分へのご褒美や大切な人へのプレゼントにおすすめです。

りんごを食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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