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「ポリフェノールをとりすぎたらどうなる?」適量摂取のコツと過剰摂取時の対処法

「ポリフェノールをとりすぎたらどうなる?」適量摂取のコツと過剰摂取時の対処法

健康維持に欠かせない成分として、多くの人々から注目されている「ポリフェノール」。この成分は、抗酸化作用が強く、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があり、生活習慣病の予防に役立ちます。しかし、一方で摂取量には注意が必要で、過剰に摂取すると健康に影響を及ぼす可能性があります。本記事では、ポリフェノールの種類や効果、適切な摂取方法などについて解説します。これからポリフェノールを含む食品を摂りたいと考えている方、すでに摂取している方にも役立つ情報を提供しますので、ぜひ最後までご覧ください。

ポリフェノールの概要

ポリフェノールとは

ポリフェノールとは、植物に広く存在する化合物の一種。植物が日光や外敵から身を守るために生成する苦味成分や色素成分です。ポリフェノールには、体内に増えすぎると細胞の傷害に関わる「活性酸素」を除去したり働きを抑えたりする「抗酸化作用」を無害に変える作用があります。この抗酸化作用により、若々しい肌や血管の健康を保つなどの効果が期待できます。

ポリフェノールの種類とそれぞれの効果

ポリフェノールは化学構造の違いにより様々な種類があり、それぞれ異なる作用がありますが、主な効果は抗酸化作用によるものです。以下に主要なポリフェノールの種類と期待できる効果は以下の通りです。

  • アントシアニン:目の健康維持(ピント調節機能の改善)
  • カテキン:抗菌・殺菌・抗ウイルス、体脂肪低減、むし歯予防など
  • カカオポリフェノール:血圧低下、動脈硬化予防、美肌効果など
  • ルチン:毛細血管の強化、血流改善効果など
  • クルクミン:肝機能の改善、抗炎症作用
  • プロシアニジン:肥満や生活習慣病の予防、抗アレルギー作用など

ポリフェノールは日常的な食材や飲み物に含まれており、バランスよく摂取することでその効果を享受することができます。

ポリフェノールの摂取方法

ポリフェノールが多く含まれる食品

ポリフェノールは多くの食品に存在します。代表的なものとして挙げられるのが、リンゴやカカオ、赤ワイン、緑茶などです。リンゴには、フラボノイド類に分類される「プロシアニジン」、カカオには「カカオポリフェノール」が豊富に含まれています。また、目の健康維持に役立つ「アントシアニン」はブルーベリーや赤ワイン、緑茶には「カテキン」が含まれています。

以下に、ポリフェノールを豊富に含む食品をいくつか紹介します。

これらの食品を摂取することで、ポリフェノールを効率的に摂取することができます。

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ポリフェノールを多く含む食品の選び方

ポリフェノールを十分に摂取したい場合は、ポリフェノールの種類に加え含まれる食品を理解しておくことが重要です。各成分の効果を把握しつつ、食品を選びましょう。

  • ルチン:そば
  • アントシアニン:ブルーベリー、クランベリーなど
  • カテキン:緑茶
  • カカオポリフェノール:チョコレート、ココアなどなど
  • クルクミン:ウコン、カレー粉など
  • プロシアニジン:りんご

例えば、目の機能を維持したい場合はアントシアニン、高血圧を改善したい方や美肌効果を得たい方はカカオポリフェノールを含む食品の摂取がおすすめです。生活習慣病全般の予防を意識したい方は、プロシアニジンを含むりんごをチョイスすると良いでしょう。


ポリフェノールを効率よく摂取する方法

ポリフェノールは水に溶けやすい性質があるため、比較的短時間で作用します。一方で効果はあまり持続しないと考えられるため、毎日こまめに摂取することが重要です。食事の中でバランス良く摂取することを心掛けましょう。

また果物などは皮に近い部分にポリフェノールが多く含まれているため、皮ごと摂取することがおすすめです。

りんごの皮の栄養効果ついての記事は下記でもご紹介しているのでぜひ参考にしてみてください!

捨てるのはもったいない!りんごの皮に隠された驚きの栄養効果

ポリフェノールのを摂り過ぎるとどうなる?

基本的にポリフェノールは水溶性であるため、過剰摂取による健康への悪影響の心配はないと考えられます。しかしポリフェノールの一種「タンニン」は、鉄の吸収を妨げたり摂り過ぎることで便秘を引き起こしたりすることで知られる成分です。タンニンは、お茶やワインなどポリフェノールの摂取に効果的な食品にも含まれています。つまり、ポリフェノールの摂取を意識するあまり、タンニンを含む食品を摂取し過ぎると思わぬ体調不良を引き起こす可能性があるのです。

健康維持のためにポリフェノールを摂取する場合、同時に意識すべきなのが栄養バランスです。ポリフェノールの摂取ばかりを意識しすぎず、食事の栄養バランスを整えることを心がければ、ポリフェノールの過剰摂取を防げるでしょう。

なお、ポリフェノールには摂取基準が設けられていません。1日あたり1,000〜1,500mg程度が目安と言われていますが、明らかにされていないのが現状です。

ポリフェノールの適切な摂取と栄養バランスの良い食事によって、健康を維持することを意識しましょう。

まとめ

ポリフェノールは抗酸化作用が強く、活性酸素を除去し健康を保つ助けになります。ポリフェノールは食品から摂ることが可能で、特にカカオやりんごなどに多く含まれます。

しかし、過剰に摂取すると消化器系に不快な症状を引き起こすことがあります。そのため、適量を守り続けることが大切です。特にサプリメントで摂取する際には注意が必要で、適切な摂取量を守ることを心掛けましょう。

また、ポリフェノールは体内に長く留まらないため、毎日摂取することでその効果を最大限に引き出すことができます。その際、バランス良く様々な種類のポリフェノールを摂ることをおすすめします。

完全に自然な成分であるポリフェノールですが、その摂取方法には注意が必要です。適量を守り、バランス良く摂取することが大切です。

りんごを食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中で注目されるようになった中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

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バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

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鈴木 亜子

鈴木 亜子 Suzuki Ako

管理栄養士

大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病などさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で、療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、ウェルネス関連の記事執筆および監修に携わる。

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