つや姫とはえぬきってどんなお米?
まずはつや姫とはえぬき、それぞれのプロフィールを見ていきましょう!つや姫とはえぬきはどちらも山形県で生まれたお米で、現在では県を代表する特産品として人気を集めています。
そんなつや姫とはえぬきには、それぞれどんな特徴や魅力があるのでしょうか。そもそもこの2つがどんなお米なのか知ることで、比較したときの理解度がより深まりますよ◎
つや姫
つや姫は、平成10年から育成が進められ、およそ10年もの歳月をかけ誕生した山形県を代表するブランド米です。「近代日本の美味しいお米の始祖」である「亀ノ尾」のDNAが受け継がれ、非常に良好な食味性を持っています。
つや姫の食味の良さは、「お米の最高峰」と呼ばれる「コシヒカリ」をも上回り、芳醇な甘みと後引く旨みを存分に楽しめます。また粒揃いが良く食感もしっかりしているため、心地よい歯ごたえと粘りも感じられます。
はえぬき
はえぬきは、「あきたこまち」と「庄内29号」をかけ合わせて開発されたお米で、平成3年にデビューしました。品質が非常に良く、人気のブランド米ではありますが、山形県の風土に合わせて品種改良されているため、他の県ではほとんど栽培されていません。
はえぬきの味わいは、甘みと旨みのバランスに優れ、しっかりと歯ごたえもあります。その食味の良さは高く評価されており、お米の味を評価する食味ランキングでは、最高ランクの特Aを23年連続で受賞しています。
つや姫とはえぬきの違いは?
ここからは、味わい、見た目、値段のポイントごとに、つや姫とはえぬきを比較していきましょう!
どちらも高品質なお米であることに間違いありませんが、味の好みや重視する点は人それぞれですよね◎双方のメリット・デメリットをおさえて、どちらがより自分に合ったお米なのかぜひ考えてみてください!
味わい
つや姫の味わいは、お米そのものを主役として楽しみたい人にピッタリです◎つや姫は甘みと旨みのバランスが良く深みがあり、お米自体の味をしっかりと感じられます。シンプルなおかずによく合い、冷めても美味しいためおにぎりやお弁当にも最適です。
一方、はえぬきの味わいは、料理の味をより一層引き立てたい人にピッタリです◎魚料理などの和食と合わせたり、歯ごたえのある食感を生かして炒飯やピラフにアレンジしても美味しく頂けますよ。
安全性
つや姫は現在、「有機栽培米」と「特別栽培米」に限定し、化学肥料や農薬をほとんど使用せず栽培されています。そのため非常に安全性が高く、体に悪い成分を摂取するリスクが各段に抑えられています。
一方、はえぬきは開発当初から安心安全なお米を目指して栽培されており、現在では株式会社オプティムが取り組む「スマートアグリフードプロジェクト」の一環で栽培された「スマート米」にもなっています。スマート米は、先進のIT技術を活用し、農薬の使用量を最小限に抑えたお米です。
値段
つや姫の値段相場は、5kgあたり2,100円程度。知名度が高く人気の銘柄であるだけに、通常のお米に比べるとやや高価です。つや姫は山形県のオリジナル品種ですが、全国的に多くのファンを獲得しており、どの地域でも店頭に並んでいることが多いです。
一方、はえぬきは同じ5kgで比較してもつや姫より500~600円ほど安く購入できる場合が多く、ブランド米の中では比較的リーズナブルです。理由としては、はえぬきはほとんど山形県でしか栽培されておらず、知名度が低いためと考えられます。高品質で美味しいお米なのに値段も安く購入できるのは、はえぬきならではのメリットといえます。
つや姫については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください◎
まとめ
さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!