酵素玄米とは?
まず、酵素玄米とは一体どんな食べ物なのか、詳しく紹介します。酵素玄米は芸能人やインフルエンサーを中心に広まり、最近では美容や健康を意識する女性からも人気を集めています。
そんな酵素玄米には、具体的にどんな効果があるのか気になりますよね。また一部では、酵素玄米を食べると危険という意見もあり、注意が必要ともいわれています。酵素玄米の原理にも触れながら、効果と危険性の両方をチェックしてみましょう。
酵素玄米の原理とメカニズム
酵素玄米とは、玄米に塩と小豆を入れて炊いたご飯を3~4日ほど保温して熟成させたもので、「寝かせ玄米」とも呼ばれています。
玄米は白米に比べ食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富で、さらに炊き上がった後3日以上寝かせることでGABAなどの栄養素がアップするといわれています。また酵素の働きにより玄米の硬い種皮が柔らかくなり、ビタミンやミネラルを吸収しやすくなります。
酵素玄米は非常に栄養価が高く理想的な主食といえますが、味わいや食感も普通の玄米より美味しく食べやすいのも大きな魅力です。活性化した酵素が小豆のタンパク質をアミノ酸に変化させ、甘みと旨みがプラスされます。さらに玄米特有のボソボソとした食感がモチモチに変わり、柔らかく消化もされやすくなります◎
酵素玄米の効果と危険性
豊富な栄養素を含む酵素玄米には、以下のような健康効果が期待できるといわれています。
- 美肌効果
- 便秘の解消
- デトックス効果
- アンチエイジング効果
- むくみの解消
- ストレスの低減
- 血糖値上昇の抑制
- がん予防
酵素玄米は、美肌効果やデトックス効果、アンチエイジング効果など、いつまでもキレイでいたい女性にとって嬉しい様々な効果が期待できます。また酵素玄米は肥満防止やがん予防にも効果的で、忙しい現代人の健康づくりに役立ちますよ◎
しかし一方で、酵素玄米は食べると健康に害を与える恐れがあるため、注意が必要との意見も。酵素玄米は炊き上がったご飯を3日以上保温し、熟成させて作るため食中毒のリスクが高まるとされています。また炊飯器のフタを開閉した際に雑菌が混入する可能性もあるため、季節によっては管理方法を工夫する必要があるかもしれません。
酵素玄米の作り方
ここからは、家庭で酵素玄米を作る方法を紹介します。酵素玄米は、炊くときの水加減や火加減、熟成するときの温度管理など一見、難しくてハードルが高いイメージかもしれませんが、炊飯器や圧力鍋で簡単に作ることができますよ◎
またインスタントポットを使えば、より簡単で確実に美味しい酵素玄米を作ることができるため初心者にもおすすめです。では、それぞれの調理器具で作る酵素玄米のレシピを詳しく見ていきましょう!
炊飯器で酵素玄米を作る方法
まずは、炊飯器で酵素玄米を作る方法を紹介します。材料と作り方は、以下の通りです。
【材料】
- 玄米 3合
- 小豆 30g
- 天然塩 5g
【作り方】
- 玄米と小豆をボールに入れて水洗いします
- 泡立て器などで5分ほどゆっくりと混ぜ、攪拌(かくはん)します
- 玄米と小豆を炊飯釜に移し、玄米のメモリまで水を入れます
- さらに塩を加えて全体を軽く混ぜ、フタを閉めて6時間以上浸水させます
- 浸水が完了したら通常モードのスイッチを押し、炊飯します
- 炊飯が完了したら底からひっくり返すように、しゃもじで優しく混ぜます
- フタを閉めて3~4日ほど保温状態で寝かせます
- 1日1回は必ずかき混ぜ、色が赤飯のように赤く変われば完成です
玄米は、白米と同様に最初の水を最もよく吸収するため、水洗い1回目の水は素早く捨てましょう。洗っては捨てての作業を最低3~4回ほど繰り返し、攪拌したときの水はそのまま浸水に使用します。
また保温期間中、乾燥が気になる場合はラップや濡れ布巾を表面に被せておくと、ふっくらもちもちに仕上がりますよ◎
圧力鍋で酵素玄米を作る方法
続いて、圧力鍋で酵素玄米を作る方法を紹介します。材料と作り方は、以下の通りです。
【材料】
- 玄米 3合
- 小豆 30g
- 天然塩 5g
- 水 玄米の1.3~1.5倍
【作り方】
- 玄米と小豆をボウルに入れて水洗いします
- 泡立て器などで5分ほどゆっくりと混ぜ、攪拌(かくはん)します
- 玄米と小豆が浸かるくらいの水を入れ、6時間以上浸水させます
- 浸水が完了したら玄米、小豆、塩、水を圧力鍋に入れて全体を軽く混ぜます
- 中火にかけ、圧力がかかったら弱火に落として20〜30分炊きます
- 火を止めて20分ほど蒸らし、しゃもじでかき混ぜてから炊飯器に移します
- 炊飯器に移したら、フタを閉めて3~4日ほど保温状態で寝かせます
- 1日1回は必ずかき混ぜ、色が赤飯のように赤く変われば完成です
弱火で炊飯している最中、蒸気があまりたくさん出るようなら火が強すぎるため、適宜火加減を調整してください。またフタを開けるときは、圧力が完全に抜けているのを確認してから開けるよう注意しましょう。
インスタントポットで酵素玄米を作る方法
最後に、インスタントポットで酵素玄米を作る方法を紹介します。材料と作り方は、以下の通りです。
【材料】
- 玄米 3合
- 小豆 30g
- 天然塩 5g
- 水 玄米の1.2倍
【作り方】
- 玄米と小豆をボウルに入れて水洗いします
- 泡立て器などで5分ほどゆっくりと混ぜ、攪拌(かくはん)します
- 内釜に玄米、小豆、水を入れてヨーグルトモードで8時間発酵します
- 発酵が完了したら水を切って新たに同量の水を加え、高圧で20分炊きます
- 炊飯が完了したら10分蒸らし、しゃもじで優しく混ぜます
- フタを閉めて3~4日ほど保温状態で寝かせます
- 1日1回は必ずかき混ぜ、色が赤飯のように赤く変われば完成です
インスタントポット1つあれば、炊飯器を占領することなく手軽に酵素玄米を作ることができます◎また炊飯前に発酵させることで、より柔らかく風味豊かに仕上がりますよ。
そのほか酵素玄米については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください♪
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さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!