米作りのスケジュール
米作りは1年がかりで行われています。私たちが通常食べているお米は、うるち米とよばれる種類で、田植えは5月下旬から6月の間に行われます。年間スケジュールは、1月から5月までは田んぼの準備や苗作りを行います。5~6月の田植え後は、水の管理をしたり、追肥、雑草防除を行います。病害虫を防ぐために、薬剤など消毒も行います。9~10月になってやっと収穫です。収穫が終わったら、来年植えるお米のためにまた、田んぼの準備をします。
米の旬はいつ?
お米の旬は9~10月頃です。秋がお米の一番美味しい時期で、お米の旬と呼ばれています。新米は、ツヤや風味、粘りや香り、甘み全てにおいて優れ、収穫したてのお米はとにかく美味しいです。
新米はいつからいつまでのお米のこと?
秋に収穫された新米が12月31日までに精米されて包装されたお米を新米とされています。つまり、秋に収穫し、その年の12月31日までに精米・袋詰めされたお米が新米と呼ばれます。
地域ごとの新米の時期
新米が出回る時期は地域によって異なります。沖縄や九州の一部の地方は7月頃、九州から近畿、東海、北陸地方は8月頃、関東から東北、北海道にかけては9月頃に出回ります。また、お米の品種によっても収穫時期が異なり、収穫後の工程によっても出荷時期が変わります。
美味しいお米を購入するなら、お米の袋に記載されている産年と精米日を確認してください。産年と精米日が新しいほうが美味しいとされています。産年を見れば、そのお米がいつ収穫されたのかどうかが分かります。そして、精米日も新しいほうを選んでください。
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※2024年1~8月のデータ人気の品種と旬【産地別】
お米は全国各地で生産されていますが、中でも生産が多い5県の特徴やブランド米をご紹介します。
〇新潟県
新潟県はお米の生産量第1位の地域です。日本一の米どころ、新潟県は、雪解けの清流、米づくりに適した気候と風土、歴史があります。米づくりが盛んになったのは江戸時代。当初は低湿地の厳しい環境の中で稲作を行っていました。その後、新田開発が行われ本格的に米づくりが盛んになり始めました。
新潟県は日本海側に位置し、周囲を越後山脈に囲まれているため平均気温が24.5℃。お米の成長に最適な気温のため、新潟県のお米は格別です。また、昼夜の寒暖差が大きいことも美味しさの要因となっています。
代表格のお米はコシヒカリ。その他、早生品種のこしいぶきやコシヒカリ、2017年に誕生した新之助など様々な特徴を持つ銘柄米が生産されています。
〇北海道
北海道はお米の生産量第2位。道南では幕末ごろから米づくりがはじまりました。明治時代の移民政策により土地整備が行われ、不毛の大地と呼ばれた北海道で米づくりが盛んに行われるようになりました。
北海道の地で、米づくりに成功した品種は赤毛と呼ばれる道南産の地米でした。その後、1988年にきらら397が誕生し、2001年にななつぼし、2003年にふっくりんこ、2008年にゆめぴかりと、北海道のブランド米が出回っています。
〇秋田県
生産量第3位の秋田県は、日本海に流れ込む暖流の対馬海流の影響で、夏は稲の成長に適した温度と日照時間があります。冬は積雪が多く、米づくりに欠かせない豊富な水資源となっています。
秋田県の代表的なお米の品種はあきたこまちです。寒冷な気候の秋田県で栽培できるコシヒカリタイプをコンセプトに開発された品種です。1984年に市場に出回るようになってから、全国でもトップクラスの人気を誇ります。その他には、ひとめぼれ、ゆめおばこ、めんこいななど、様々な品種が生産されています。
〇山形県
生産量第4位の山形県は、平安時代から米づくりが行われていたといわれています。夏は暑く、冬は寒い気候が特徴です。山形県オリジナル品種の”はえぬき”をはじめ、つや姫・ひとめぼれ・コシヒカリ・雪若丸などを生産しています。
〇宮城県
米の生産量第5位の宮城県は、昼の日照時間が十分あり、夜は比較的涼しいという特徴があります。江戸時代におこなわれた新田開発のおかげで、江戸時代中期には江戸に流通していた米の3分の2は仙台のお米だったと言われています。
宮城県で主に生産されている品種は、ササニシキ、ひとめぼれ、だて正夢、金のいぶきなどです。中でもひとめぼれ、だて正夢は宮城県オリジナルブランドです。
まとめ
お米が収穫できる時期はちょうど味覚の秋です。秋と言えば、ご飯との相性抜群の秋刀魚や鮭が美味しい時期です。それに栗やキノコなど、混ぜご飯にしてもいいですよね。ぜひ、新米と一緒に味覚の秋を楽しんでくださいね。