【米ぬかとは】一粒の米から何ができる?米ぬかの作り方と効果的な活用法

【米ぬかとは】一粒の米から何ができる?米ぬかの作り方と効果的な活用法

健康や美容に良いと評判の「米ぬか」。しかし、米ぬかとは具体的に何なのか、どのように活用するのかまでは知らない方も多いのではないでしょうか。 今回は、そんな米ぬかについて紹介します。生成過程や効果、その活用法など詳しく解説しているので、この記事を通じて米ぬかの魅力を知り、日々の生活に役立てていただければ幸いです◎

米ぬかとは何か:白米と玄米の違い

まずは、米ぬかとは一体何なのか、その正体について解説します。

米ぬかの成分と特徴

米ぬかとは、精白した穀物から出る果皮、種皮、胚芽などの部分で、お米では玄米から白米に精米する際に出る粉のことを指します。特に玄米を精米した際に出る米ぬかには、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。白米に比べ栄養価が高い点は、玄米が健康食といわれる理由でもあります。

米ぬかは、一般的にあまり馴染みのない食材かもしれませんが、使い方次第で様々な食べ方や飲み方ができます。

白米と玄米の違い

白米と玄米、これら二つの米の違いを理解することで、なぜ白米から米ぬかが生成されるのかを理解することができます。お米を収穫し、もみがらを取り除いた状態が「玄米」です。この玄米を更に精白すると、胚乳だけになったものが「白米」となります。

玄米から白米に精米する過程で、ぬか層と呼ばれる部分が取り除かれます。このぬか層が「米ぬか」、一般的には「米ぬか」と呼ばれるものです。このぬか層には、お米の栄養の大半が含まれており、特に食物繊維・ビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。白米と玄米の大きな違いは、このぬか層の有無ともいえます。

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米ぬかができる過程

ここからは、米ぬかができる過程について見ていきましょう。

精米からの米ぬかの生成プロセス

精米とは、収穫したお米からもみがらを取り除いた状態のものを指し、これを更に精白すると「白米」が得られます。この過程で生じる副産物が「米ぬか」です。

この米ぬかからはさらに米油を搾り取ることができ、その結果として油分を除去した「脱脂米ぬか」が得られます。お米の栄養の大部分がこのぬか層に含まれており、特に食物繊維・ビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。

家庭での米ぬかの作り方

家庭で米ぬかを活用する際、一般的には「ぬか床」の形で利用されます。ぬか床は、米ぬかを主成分とし、塩・水・昆布・かつお節・唐辛子などを混ぜ合わせて作る発酵食品です。

  1. まず、1kgの米ぬかに対して、1Lの水と130gの塩を加えて混ぜます。
  2. その後、5㎝四方を3枚ほどの昆布、2本の唐辛子、8gほどのかつお節を加えて混ぜます。
  3. 最後に、5匹ほどの煮干しと少々の干し椎茸を加えて全体をよく混ぜ合わせます。

このぬか床は、野菜を漬けてぬか漬けにしたり、発酵させた料理に使用したりすることができます。

米ぬかの効果とその活用法

ここからは、米ぬかの効果とその活用法を紹介します。

米ぬかの栄養成分とその効果

米ぬかは、精白米を作る過程で剥がれ落ちる外皮部分です。その微細な粉には、驚くほどの栄養素が濃縮されています。特に、食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富です。以下の表に主な栄養成分を示します。

効果
食物繊維 腸内環境を整え、便秘解消に効果的
ビタミン 美肌・抗酸化作用や免疫力向上など
ミネラル 血圧調整、骨や歯の健康維持に貢献

これらの栄養成分は、健康的な体を保つために欠かせないものです。

米ぬかの活用法:ぬか漬けの作り方

米ぬかの活用法として最も一般的なのが「ぬか漬け」です。ここでは、その基本的な作り方をご紹介します。

  1. まず、ぬか床(ぬかどこ)を作ります。米ぬか500gに対し、塩100g、唐辛子5本、昆布一切れを加え、よく混ぜます。
  2. その後、ぬか床に漬けたい野菜を添え、両手で野菜をぬか床に埋めるように漬けます。
  3. この状態で1日〜3日程度室温で置いておくと、発酵が進み美味しいぬか漬けができます。

発酵の進み具合は、ぬか床の香りや野菜の硬さで確認できます。ただし、暑い季節は発酵が早まるため注意が必要です。

米ぬかは栄養豊富で、発酵により更にその栄養が活性化します。手軽に作れるぬか漬けで、米ぬかの力をぜひ味わってみてください。

飲める米ぬか:新たな利用例

米ぬかは、その豊富な栄養成分から「天然のサプリメント」とも称されます。その利用法は、伝統的なぬか漬けだけでなく、近年では「飲める米ぬか」として注目されています。

飲める米ぬかとは、精白した米ぬかを微粉末状に加工したもので、そのまま水やお茶に混ぜて飲むことができます。この形ならば、料理に混ぜるなど、様々な用途で活用することが可能です。さらに、味や香りが米の香ばしさを残し、米ぬか特有の臭みが少ないため、飲みやすくなっています。

米ぬかを活用する上でのポイント

米ぬかを効果的に活用するためには、米ぬかの選び方と臭み解消法が重要となります。

  • 米ぬか選びのポイント:米ぬかは、栄養価が高く、食品としても化粧品としても使用できるため、安全性が重要となります。そのため、放射能検査や農薬検査をクリアした安心できる国産のものを選ぶことをお勧めします。
  • 米ぬかの臭み解消法:米ぬかには特有の臭みがありますが、これを解消する方法としては、よく洗って乾燥させる方法があります。また、カビ防止のためにも定期的な入れ替えが必要です。

以上の点を意識することで、より効果的に米ぬかを活用することができます。

まとめ

米ぬかは、米を精米する際にできる副産物で、栄養豊富で多様な活用法があります。特に、ぬか漬けの作り方や飲める米ぬかとして新たな利用例も見つかっています。

また、玄米と白米の違いや米ぬかが生じる過程、そしてその栄養効果を理解することは、健康的な食生活を送る上で非常に重要です。家庭でも手軽に取り扱える米ぬかの力を存分に活用し、健康的な生活を楽しみましょう◎

お米を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中で注目されるようになった中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

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【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

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