つや姫と雪若丸とは?
まずはつや姫と雪若丸、それぞれのプロフィールを見ていきましょう!つや姫と雪若丸はどちらも山形県で生まれたお米で、現在では県を代表する特産品として人気を集めています。
そんなつや姫と雪若丸には、それぞれどんな特徴や魅力があるのでしょうか。そもそもこの2つがどんなお米なのか知ることで、比較したときの理解度がより深まりますよ◎
つや姫
つや姫は、平成10年から育成が進められ、およそ10年もの歳月をかけ誕生した山形県を代表するブランド米です。「近代日本の美味しいお米の始祖」である「亀ノ尾」のDNAが受け継がれ、非常に良好な食味性を持っています。
つや姫の食味の良さは、「お米の最高峰」と呼ばれる「コシヒカリ」をも上回り、芳醇な甘みと後引く旨みを存分に楽しめます。また粒揃いが良く食感もしっかりしているため、心地よい歯ごたえと粘りも感じられます。
雪若丸
雪若丸は、稲姿が男性的でたくましく、山形県内ではつや姫の次に生まれた銘柄であることから「つや姫の弟」と呼ばれています。粒は雪のように白くツヤがあり、外見もつや姫とよく似ています。
雪若丸の食味は非常に上品で、噛みしめるほどに旨みが後から追いかけて来ます。あっさりとした味わいに対し、食感はしっかりとしていて食べ応えバツグン。料理の味を引き立てる、白ご飯としての魅力が最大限に詰まったお米です。
つや姫と雪若丸はどちらがおすすめ?
ここからは、味わい、安全性、値段のポイントごとに、つや姫と雪若丸を比較していきましょう!
どちらも美味しいお米であることに間違いありませんが、味の好みや重視する点は人それぞれですよね◎双方のメリット・デメリットをおさえて、どちらがより自分に合ったお米なのかぜひ考えてみてください!
〈販売中〉お米人気ランキング
※2024年1~8月のデータ味わい
つや姫の味わいは、お米そのものを主役として楽しみたい人にピッタリです◎つや姫は甘みと旨みのバランスが良く深みがあり、お米自体の味をしっかりと感じられます。シンプルなおかずによく合い、冷めても美味しいためおにぎりやお弁当にも最適です。
一方、雪若丸の味わいは、料理の味をより一層引き立てたい人にピッタリです◎雪若丸は味わいがあっさりとしていて噛み応えがあり、様々な料理とよく合います。また炒飯やピラフなど、雪若丸自体をアレンジしてもパラッと仕上がり、美味しく食べられますよ。
安全性
つや姫は現在、「有機栽培米」と「特別栽培米」に限定し、化学肥料や農薬をほとんど使用せず栽培されています。そのため非常に安全性が高く、体に悪い成分を摂取するリスクが各段に抑えられています。
雪若丸も、農薬の使用料を7割削減して栽培するなど、安全性への取り組みが進められており、年々品質を高めています。雪若丸はつや姫よりも後に生まれた銘柄で、これからより安全性に配慮された栽培方法が構築されていくはずです。そのため今現在の時点では、雪若丸よりつや姫の方が安全性は高いと考えて良いでしょう。
値段
つや姫の値段相場は、5kgあたり2,100円程度。知名度が高く人気の銘柄であるだけに、通常のお米に比べるとやや高価です。つや姫は山形県のオリジナル品種ですが、全国的に多くのファンを獲得しており、どの地域でも店頭に並んでいることが多いです。
一方、雪若丸の値段相場は5kgあたり1,980円程度で、つや姫に比べるとややリーズナブル。まだ新しい銘柄のため、地域によっては店頭販売されていないこともありますが、大手通販サイトや各農家のホームページから購入できますよ◎
つや姫については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください!!
お米を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!
さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!