コシヒカリとつや姫とは?
まずはコシヒカリとつや姫、それぞれのプロフィールを見ていきましょう!コシヒカリとつや姫は、どちらも日本を代表する美味しいお米の銘柄ですが、原産地や味・食感などの特徴が異なります。
実際に食べ比べてみると、口に入れたときの印象が全く異なる2つのお米。それぞれどんな特徴を持っているのか気になりますよね。そもそもこの2つがどんなお米なのか知ることで、比較したときの理解度がより深まりますよ◎
コシヒカリ
コシヒカリは、日本のお米のトップブランドとして知られている銘柄で、原産地は新潟県です。1944年の戦時下に育成が開始され、「農林22号」と「農林1号」の交配によって誕生しました。当時は味は、美味しいものの倒伏しやすく栽培は困難を極めましたが、後に栽培技術の発達により欠点を克服し、現在では日本一栽培されるお米となりました。
そんなコシヒカリの味わいは、旨みの中にかすかな甘みを感じ、様々な料理の味を引き立てます。食感は柔らかく、もっちりとした粘りがあるのが特徴です。
つや姫
つや姫は、平成10年から育成が進められ、およそ10年もの歳月をかけ誕生した山形県を代表するブランド米です。「近代日本の美味しいお米の始祖」である「亀ノ尾」のDNAを受け継ぎ、食味の良さはコシヒカリをも上回るといわれています。
そんなつや姫の味わいは、甘みが強く芳醇で、頬張るとお米特有の甘い風味が口いっぱいに広がります。また食感はしっかりとしていて粘りも強いため、食べ応えバツグン。お米自体の味を存分に楽しみたい人におすすめです。
コシヒカリとつや姫の違い
ここからは、以下のポイントごとにコシヒカリとつや姫を比較していきましょう!
- 味わい
- 見た目
- 産地
- 値段
- 相性の良い料理
コシヒカリとつや姫は、どちらも美味しいお米であることに間違いありませんが、味の好みや重視する点は人それぞれですよね◎また家庭用か贈答用かによっても、お米の選び方は変わってくるはずなので、それぞれの魅力を深堀りしながら、どちらの方がより適しているか考えてみてくださいね!
味わい
コシヒカリの味わいは旨みが強く、「料理に合う白ご飯らしい美味しさ」を持っています。柔らかくもっちりとした食感は食事の邪魔をせず、口の中にお米の旨みと甘みだけを心地よく残します。
一方、つや姫の味わいは非常に濃厚で、「後引くお米の美味しさ」を感じさせます。芳醇な甘みの中にしっかりとした旨みもあり、お米単体で食べても十分に満足できる味わい深さを持っています。
見た目
コシヒカリとつや姫は、どちらも透き通るような白さとツヤがあり、見た目に大きな違いはありません。ただしつや姫の特徴として粒揃いの良さがあり、粒厚2.0mm以上の割合がコシヒカリより5%ほど高くなっています。
粒の大きさが揃っていると、噛んだときの食感がより良く、口の中でさらりとほどけます。どちらも申し分ないほど美しい見た目をしていますが、粒揃いという点ではつや姫がわずかに上回っています。
産地
コシヒカリの原産地は新潟県ですが、現在では全国的に広く栽培されています。中でも「新潟県・魚沼、福島県・会津、京都府・丹波などは美味しいコシヒカリの産地として有名で、「お米の食味ランキング」で特Aを獲得しています。
つや姫の原産地は山形県で、他にも宮城県、島根県、長崎県、大分県で栽培されています。生産量はコシヒカリほどではありませんが、全国的に店頭販売されており、大手通販サイトでも取り扱われています。また山形県、宮城県、島根県で栽培されたつや姫は、過去5年間のほとんどの年の食味ランキングで特Aを獲得しています。
値段
コシヒカリとつや姫の値段相場は、どちらも5kgあたり2500円前後から販売されており、名産地で採れた一等米などになると、1万円を超えることもあります。お米の値段は産地や等級などによって幅広く、手軽に購入できるものから高価なものまで様々です。
ただ、コシヒカリに関しては全国的に広く栽培されている分、産地によっては安くゲットできる可能性があります。一方、つや姫は栽培環境の条件が厳しく、限られた土地でしか育たないため収量に限りがあります。その分、コシヒカリよりも希少性が高く、値段も高価になりがちです。
相性の良い料理
先ほど紹介したように、コシヒカリとつや姫の味わいや食感は異なり、それぞれ違った美味しさを持っています。そのため相性の良い料理もまたこの2つで異なり、最適な食べ方を選ぶことでよりそれぞれの魅力を堪能することができます◎
コシヒカリは、和食や肉料理などに合わせることでその魅力を発揮します。お米本来の旨みと柔らかな食感は食事のお供として最適で、様々なおかずの美味しさを引き立ててくれますよ。お店ではお寿司のシャリや、懐石料理などにも使用されています。
つや姫は、お米自体の味わいが濃く、食感もしっかりとしているため、おにぎりにして食べるのがおすすめです。2016年に行われた、一般社団法人おにぎり協会主催の「おにぎり食味会」では、エントリーされた9つの銘柄のうち見事つや姫が1位を獲得しています。濃厚で食べ応えのある美味しさを、ぜひおにぎりで味わってみてください。
その他にも美味しいお米の品種はたくさんあります!これを機会にぜひお好みのお米を探してみてください♪
お米を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!
さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!