無洗米玄米とは?
まずは無洗米玄米とは、一体どんなお米なのか詳しく見ていきましょう!そもそも無洗米玄米は通常の玄米とどう違うのか、無洗米になることでどんなメリットがあるのか気になりますよね。
無洗米玄米ならではの特徴やメリットについて知ることで、玄米食に対する不安を大幅に解消できるでしょう◎
無洗米玄米の製法
玄米とは、稲からもみがらだけを取り除いた、精米されていないお米のことです。そのため精米の過程で取り除かれるぬかや胚芽が残ったままで、白米よりも多くの栄養素を含む半面、水分を吸収し辛く炊飯前の浸水に時間がかかります。
無洗米玄米は、玄米に残っているぬかの表面に細かな傷を付け、水分を吸収しやすく加工したお米です。米粒の見た目では通常の玄米と違いはなく、傷も本当に細かくわずかなものなので、風味や食感が悪くなるということもありません。
無洗米玄米のメリット
無洗米玄米は、調理の面で様々なメリットがあります◎まず1つに、研がずに炊けるという手軽さ。お米を炊く際、いちいち研ぐのが面倒だと感じる人も多いかと思いますが、無洗米玄米は研がずにそのまま炊けるため時短になります。
また通常なら浸水に6時間から一晩ほどかかる玄米ですが、無洗米なら白米と同じ30分から1時間程度でOK!浸水時間も含めると、いつもの玄米を無洗米に変えるだけで、調理にかかる手間や時間を大幅にカットできますね。
無洗米玄米の栄養価や効能
浸水や洗米にかかる手間や時間を省き、手軽に炊くことができる無洗米玄米ですが、通常の玄米と比較して栄養価はほとんど変わりないのです◎
玄米の栄養素の多くは、ぬかや胚芽に含まれているため、これらを完全に取り除かない限り、栄養価が損なわれることはありません。無洗米玄米はぬかの表面にわずかな傷が付いているだけなので、通常の玄米と同様に、食物繊維やビタミン、ミネラルなどを豊富に含んでいます!
日常的に食べることで、整腸効果や美肌効果、アンチエイジング効果などが期待できます。またGABA(ギャバ)というアミノ酸成分の効果で脳の緊張がほぐれ、リラックスできるため、質の良い睡眠が取れるようにもなりますよ。
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※2024年1~8月のデータ無洗米玄米の炊き方
無洗米玄米を炊くときの浸水時間や水加減は、白米と同じでOK!玄米だけでは食べ辛いという人も、無洗米玄米なら白米と混ぜて炊きやすいので、無理なく続けられそうですね◎無洗米玄米の炊き方の手順は、以下を参考にしてみてください。
- さっと洗って30分から1時間ほど浸水させます
- 浸水後、5分間ザルにあげて水を切ります
- 白米と同じ水加減で炊飯器にセットし、通常モードで炊きます
- 炊き上がったら底からさっくりと混ぜます
- 空気が入るようふんわりとお茶碗に盛れば完成です
手順2で、一度ザルで水を切るのがポイントです。こうすることで一粒一粒が立ち、よりもちっとした食感に仕上がります。白米と混ぜて炊く際も、同様の手順で美味しく炊くことができるので、炊き込みご飯や炒飯など、色んなアレンジレシピに挑戦してみてくださいね。
お米の炊き方や研ぎ方については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧くださいね◎
無洗米玄米の保存方法
無洗米玄米を保存する際は、保存袋や密閉容器などに小分けし、冷蔵庫で保管するのがおすすめです◎ぬかが残っている玄米は白米より油分が多く酸化しやすいため、できるだけ空気に触れさせないよう注意しましょう。
涼しい時期であれば、2~3カ月ほど美味しさをキープできますが、できれば1カ月以内で食べきれる量を購入することをおすすめします。特に暑い時期は品質が劣化しやすいため、できる限り早めに食べきるよう意識してみてくださいね。
お米の保存方法や賞味期限については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください!
玄米を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!
さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!