米の保存期間の目安は精米後は約2ヶ月
お米は精米すると、そこから鮮度が落ちやすくなります。保存方法や保存場所によって差がありますが、概ね冬場だと精米後約2ヶ月、春や秋は約1ヶ月、夏場は2週間となります。保存期間の目安が過ぎたから、品質が悪くなって食べられなくなるということはありませんが、食味が落ちてしまいます。お米を美味しく食べたい人は、目安の日数以内に食べきることをおすすめします。
米の美味しさを日持ちさせるには?
お米をできるだけ長く美味しい状態で食べたいですよね。そんな時は、以下のポイントを抑えてください。保存方法を間違えると、美味しく食べられる目安期間も短くなってしまいます。
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※2024年1~8月のデータポイント①湿度の高い場所は避ける
お米が嫌がる場所は、湿気がある場所。湿気が多い場所で保管すると、お米にカビが生えることもあります。毎日出し入れするものなので、できるだけ使い勝手の良い場所で保存したいところですが、シンクの下に保存するのはNGです。また、手に水が付いた状態で計量カップを使わないようにしましょう。お米に水分が付く原因となりますので、お米を計量する際は、手がしっかりと乾燥した状態で行いましょう。
ポイント②温度に気を付ける
お米の保存には15℃前後の温度が最適です。保存しているお米に直射日光が当たったり、高温になるとお米が乾燥してヒビが入る可能性があります。また、お米につく虫は高温多湿の環境下で多発します。虫は15℃以下の温度では、ほとんど活動しないため温度管理は大切です。
ポイント③密閉容器に入れる
お米は未開封でも通気のために小さな穴が開いていることもあります。その穴から空気が入り込むとお米が酸化します。また、お米はニオイ移りしやすい食品です。近くにある物のニオイが移ることもあるので、密閉性の高い容器に入れて保存しましょう。
まだ、未開封だからと洗剤と一緒に保管していると、ニオイがお米に移ってしまいます。一度移ってしまうと、しっかりと洗ってもニオイは簡単に落としきることはできません。
冷蔵保存の目安とコツ
冬場でも暖房器具を使って部屋を温めるため、室温は15℃以上になることも多くなります。美味しい状態でお米を保存するためには、いつも15℃以下に保てる冷蔵庫がおすすめです。冷蔵庫は気温を低く保ってくれますし、湿気もありません。その上、直射日光を避けることができるため、お米の保存に最適な環境です。
保存容器にはガラスの密閉容器や、保存用袋に入れます。使用後のペットボトルに入れると、冷蔵庫の扉収納にスッポリと納まるのでスペースの有効化に役立ちます。いつも食べる量をビニール袋などに小分けにして保存袋にまとめて入れておくと手間が省けて使いやすいです。
お米が変色する理由
未開封のお米でも変色することがあります。通気口から水分が入ってしまった、または高温多湿の場所で保管していたため、結露が発生して変色する可能性があるため、未開封の状態でも密閉容器に入れておくと安心です。
粒が白く濁っている。または一部が白いお米
お米の粒が白く濁っているものは、乳白粒、粉状質米、白未熟粒、しらたなどと呼ばれています。これは、猛暑や冷夏によって発生する発達障害のお米のことです。米粒へのデンプン蓄積に異常があっただけなので、食べても問題ありません。
粒の一部が黒く変色しているお米
お米の粒が一部、黒く変色したものが混じっている場合があります。これは、斑点米と呼ばれるものです。生育中の稲が、カメムシなどの虫によって傷が付けられると黒く跡が残ってしまうことがあります。一般的には食べても健康には害はありませんが、栄養分や旨味が吸い取られて美味しさが損なわれています。それに、食感も悪くなっているので、洗米の際に見つけたときは取り除きましょう。
お米全体、表面が黒っぽくなっている
お米の表面に黒いものが付いている状態で、洗米すると水が黒っぽく濁ったときはカビが発生しているかもしれません。洗うと落ちますが、目に見える表面のカビだけが落ちるだけで、米粒の内部にまで菌糸が生えているかもしれません。カビの種類によっては、人間に害を与えるものもありますので、食べることを控えましょう。カビは熱に強く、炊飯の熱では分解されません。
お米が黄色、または青色
お米が濃い黄色、または青色に変色している場合はカビの可能性がありますので食べないようにしましょう。お米の色がいつもと違うと感じたら、ニオイや見た目に異変がないか、いつものようにサラサラと乾燥しているか、固まっている部分はないかを観察してください。
まとめ
毎日食べるお米だからこそ、毎日美味しく食べたいですよね。サラサラと乾燥しているお米は常温で保存しても日持ちすると思いがちですが、湿気や水分、直射日光を避けて温度が15℃程度に保てる場所に保存しましょう。そして、目安期限までに食べきれる量を購入して、美味しいお米がいつでも食べられるようにしましょう!