地元のスーパーで販売されているお米の産地表示について知ろう
お米の生産量が多い県は1位が新潟県、2位が北海道、3位が秋田県です。どれも米どころとして有名な産地で、この三県のブランド米は高級品として位置づけられています。スーパーでお米を購入する際、パッケージの表にも産地は記載されていますが、裏側に記載された名称や精米年月日なども確認すると、購入しようとしているお米の情報を得ることができますよ。
産地表示義務とは?
平成29年9月に食品表示基準が改正・施工され、国内で作られたすべての加工食品に対して、原料原産地表示を行うことが義務付けられました。食品事故などの問題が発生した場合などに流通ルートを速やかに特定するためにも役立ちますし、消費者側は、お米の情報を得ることができます。
産地表示によってわかること
名称には、玄米、精米、もち精米、うるち精米、原料玄米のいずれかが記載されています。原料には、どの産地で生産されたのか、品種、産年が記載されています。精米時期は、原料玄米を精白した年月旬を表示。精米時期の異なるものを混合した場合は、最も古い精米時期を表示します。原料玄米の部分に、複数原料米、ブレンド米と記載されている場合は、産地、品種、産年が同一の物ではありません。
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美味しいと思う基準は人それぞれ。柔らかくてモチモチ感があるお米が好きな人がいれば、少し硬めであっさりしたお米が好きな人もいます。このお米は美味しいと評判だったとしても、自分好みではないと、美味しいと感じないかもしれません。
目的別に選ぶ方法
自分好みの美味しさのお米に出会うためには、やはり食べてみて味を確かめることが一番です。ですが、日本全国で様々なお米が生産されているので、地域ごと・ブランド米ごとで食べ比べをしていては、計り知れないほどの時間が必要になります。
まずは、味や食感、地域や銘柄、栽培方法の3つにポイントをおいて選びましょう。
お米の味や食感
お米を食べた時に、甘みを感じたり、モチモチしていたり、粒を感じられるしっかりとした食感などで絞ると、自分好みのお米を絞りやすくなります。同じように炊いても、品種やブランド毎で食感や甘みが変わります。
やわらかいお米が好きな方は、新潟県産の新之助や魚沼産のコシヒカリがおすすめです。この二種類はもっちりとした食感になります。また、硬めの食感がお好きな方には、秋田県産のあきたこまちや、北海道産のななつぼしがおすすめです。あきたこまちは、もっちり系で、ななつぼしはあっさり系になります。
生産元や銘柄にこだわる
ブランド米や生産元にこだわるなら、新潟県のコシヒカリ、秋田県の”あきたこまち”などがおすすめです。長年の実績を持つブランド米なら間違いがなく、信頼ができます。生産者の顔が見えるお米も信頼性が高いので、お試しください。
栽培方法、無農薬にこだわる
毎日口に入れるものだから、健康のことを考えて、無農薬のお米を食べたいものですよね。そんな場合は、無農薬や有機栽培、化学肥料を減らしたものがおすすめです。無農薬など栽培方法についてはパッケージに記載されているので確認しましょう。
選ぶ際の注意点
日本で品種登録されているお米は900種類以上もあります。この膨大な数から、自分好みのお米を選ぶのは至難の業とも言えます。価格も大切ですが、「米・食味分析鑑定コンクール」や「お米日本一コンテスト」など、評価機関が評価したお米から選ぶのもおすすめです。
精米日
お米は生鮮食品なので、パッケージを開封していなくても、精米した日からどんどん鮮度が落ちていきます。お米には賞味期限や消費期限の記載に義務はありませんが、気温や湿度、保存方法により鮮度が落ちていきます。お米を選ぶ際は、裏側の表示項目の精米日を必ず確認して、なるべく購入日に近い日に精米されたお米を選びましょう。
米の粒や袋
袋に破れがないか、お米が割れていないかもチェックしましょう。袋が破けていると、そこから空気が入ってくるので劣化が進んでいる可能性があります。また、割れたお米が多いと、炊きあがった後の食感が固くなります。真っ白なお米は十分に成長できなかったお米か、鮮度が落ちている証拠です。
まとめ
スーパーで並んでいるお米を見ても、有名な産地のブランド米以外はどれが美味しいかどうかは見分けが付きませんが、品種ごとの食感、味の特徴をつかんでおくと選びやすくなります。また、パッケージ裏側に記載されている、原料原産地表示も忘れずに確認してくださいね。