なすの名産地はどこ?なぜ有名?美味しいなすを産む秘密に迫る!

なすの名産地はどこ?なぜ有名?美味しいなすを産む秘密に迫る!

甘みと旨みの詰まった、ジューシーな味わいが人気の野菜なす。日本には、古くから美味しいなすを育てている地域がたくさんありますが、中でも名産地で育ったなすは味も食感も格別です◎ そこで今回は、美味しいなすの産地について紹介します!国産なすの主な産地とは一体どこなのか、各産地のなす栽培にはそれぞれどのような特色があるのか詳しく解説するので、日本の美味しいなす産地について知りたい人はぜひ最後までチェックしてくださいね♪

「日本一のなす産地」と「今注目のなす産地」

なすの生産量全国1位を誇るのは、高知県です。高知県ではハウス栽培を中心に行い、年間を通して美味しいなすを収穫しています。また通常、なすがあまり出回らない冬から春にかけての生産量は特に多く、この時期に出回っているなすの多くは高知県産となっています。

しかし日本には高知県以外にも、美味しいなすを育てている地域はたくさんあります。では国産なすの生産量上位をランキングで見てみましょう!

  1. 高知県
  2. 熊本県
  3. 群馬県
  4. 福岡県
  5. 茨城県

生産量トップ5のなす産地は、上記の通りです。また生産量では上位に及ばないものの、優れた食味と外観の美しさで注目を集めているのが、山形県産のなすです。特に西村山地区で盛んに栽培されている「くろべえ」という品種は、とろけるように柔らかな食感と上品な味わいで、全国的に人気となっています。

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美味しいなすが育つ条件とは?

美味しいなすの産地は全国各地に点在しており、一見気候や土壌などの共通点はないように感じられますが、実は美味しいなすが育つのにはある共通の条件があります。その具体的な条件とは、主に以下の3つです。

  • 十分な日照時間
  • 昼と夜の寒暖差
  • 水分量の多い土壌

なすは日当たりの良い場所を好み、太陽の光をたっぷりと浴びるほど甘くジューシーに育ちます。生産量上位の地域や山形県は、地形の特徴などをうまく生かし、なすにとって十分な日照時間が確保されています。

また昼と夜の寒暖差はなすを鍛え、栄養を蓄えさせます。これによって果肉の甘みや旨みが凝縮され、より濃厚で味わい深いなすへと育つのです。

「なすは水で育つ」といわれるほど、生育にはたくさんの水分を必要とします。なすのみずみずしさは、豊富な水によって生まれるもので、生育過程で水分が不足すると、果実のハリツヤが失われ、ハダニなど病害虫の被害を受けやすくなってしまいます。

あの地域がなぜ?なすの名産地の秘密に迫る!

ここからは、生産量トップ3である高知県、熊本県、群馬県、さらに注目のなす産地である山形県の4県について、栽培の特長をそれぞれ見ていきましょう!

この4県ではどのようにして美味しいなすが育てられているのか、主力品種にはどんなものがあるのか、各産地のなすの魅力や旬の時期も合わせて解説するので、気になるなすの産地をぜひチェックしてみてください◎

高知県のなす栽培の特長

高知県は、生産量全国1位を誇る、なすの名産地です。年間を通してなすを生産できる技術や環境が備わっており、通常なすの収量が低下する冬から春にかけての生産量でも長年トップを走り続けています。

高知県のなすは、瀬戸内海由来のミネラル豊富な土壌で育ち、旨みや栄養をたっぷりと蓄えています。中でも主力品種の「竜馬」は柔らかな肉質と濃厚な味わいで全国的に多くのファンを獲得しています。

熊本県のなす栽培の特長

熊本県は、高知県に次いで生産量全国2位を誇る、日本でも屈指のなす産地。温暖な気候に恵まれ、大ぶりで甘みの強いなすが県内各地で毎年収穫されています。また熊本県では、なすのブランド化にも力を入れており、「熊本赤なす」というオリジナルブランドの栽培が盛んに行われています。

熊本赤なすをはじめとする熊本県のなすは2月から6月にかけてと、9月から11月にかけての年2回旬を迎えます。中でも「筑陽」という品種は緻密で滑らかな舌触りを持つ果肉が人気となっており、地元では古くから煮物や漬物にして食べられています。

群馬県のなす栽培の特長

群馬県は、東日本を代表するなす産地。冬春なすの生産量は高知県がトップなのに対し、夏秋なすの生産量は群馬県がトップとなっています。群馬県は日本で2番目に日照時間が長く、豊富に降り注ぐ太陽の光によって美味しいなすが育っています。

群馬県のなすが最盛期を迎えるのは7月から11月にかけてで、中でもじっくりと長い時間をかけて育てられた秋なすは、味わい・食感・色ツヤどれをとっても良質に仕上がっています。特に「式部」という品種は果肉にしっかりとした歯ごたえがあり、炒め物や揚げ物の食材として人気です。

山形県のなす栽培の特長

山形県は、さくらんぼやブドウが有名で「フルーツ王国」と呼ばれていますが、実は美味しいなすの産地でもあります◎生産量自体は上位に及ばないものの品質が良く、味わいや見た目の美しさに優れたなすが県内各地で収穫されています。

山形県の地形は周囲を高い山々に囲まれた盆地で、昼夜に大きな寒暖差のある気候が特徴です。この寒暖差で鍛えられたなすは栄養豊富で、甘みや旨みがぎっしりと詰まっています。

山形県のなすは7月から8月にかけて旬を迎える夏なすがメインとなっており、中でも人気の「くろべえ」という品種は、とろけるように柔らかく滑らかな食感と、えぐみの少ない上品な甘さで全国に多くのファンを獲得しています。

なすを食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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