ニラの栄養成分とその効能
まずは、ニラの栄養成分とそれぞれの効能について詳しく見ていきましょう!
ビタミンAとビタミンCの効果
ニラには、ビタミンAとビタミンCが豊富に含まれています。これらは、人間が生きていく上で欠かせない栄養素です。
ビタミンAは、肌や粘膜の健康を保つ効果があります。また、視力の維持や免疫力向上にも寄与します。一方、ビタミンCは抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぎ、美肌効果や風邪予防にも役立ちます。
また、これらのビタミンは水溶性であるため、体内に蓄積することなく余分な分は排出されるため、日々の食事から摂取することが重要です。
スタミナアップに役立つ「アリシン」
ニラがスタミナ源として称される一因は、「アリシン」という成分が豊富に含まれているからです。アリシンはニラの香り成分で、ビタミンB1の吸収を助ける働きがあります。
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える役割を持っており、不足すると疲労感や倦怠感を感じやすくなります。アリシンによりビタミンB1の吸収が促進されると、疲労回復やスタミナアップに繋がるのです。
なお、アリシンはニラの根元部分に特に豊富に含まれているため、料理する際は根元もしっかりと活用しましょう。
高血圧やむくみを予防「カリウム」
ニラはカリウムを豊富に含む野菜で、これが高血圧やむくみの予防に役立つとされています。カリウムは体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、これにより、高血圧やむくみの原因となる塩分過多を調整します。
血圧が気になる方や、むくみがちな方は、カリウムが豊富なニラを積極的に食事に取り入れると良いでしょう。
貧血予防に役立つ葉酸
ニラは貧血防止に役立つ栄養成分「葉酸」を豊富に含んでいます。葉酸は赤血球の成熟に必要な栄養素で、不足すると赤血球が正常に生成されず、貧血を引き起こす可能性があります。
また、葉酸はDNA合成や細胞分裂にも関与しており、妊婦さん、特に妊娠初期には葉酸の積極的な摂取が推奨されています。葉酸は、赤ちゃんの脳や神経管などの形成のために非常に重要な栄養素なのです。
お腹の調子を整える食物繊維
ニラは、健康的な食生活をサポートする食物繊維が豊富に含まれています。これは100gあたり2.7gも存在し、その中には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれています。水溶性食物繊維は腸の中の水分を吸収し、排便をスムーズにします。
また不溶性食物繊維は、腸に残った食べかすを取り除き、便として排出することを助けます。これらの働きにより、ニラは便秘予防や腸内環境の改善に役立ちます。
ニラの栄養を最大限に引き出す食べ方
ニラの栄養を最大限に引き出すための食べ方はいくつかあります。
生のまま食べる
ニラは生で食べることで、ビタミンAやCなどの栄養素を逃がさないで摂取することが可能です。サラダに加えたり、刺身の薬味として活用しましょう。特に青魚など、匂いの強い魚と相性バツグンです。
油で炒める
ニラに含まれるアリシンは熱に弱く、調理する際は注意が必要です。ただし、油と一緒に炒めることでアリシンが分解されにくくなるため、ニラの独特の香りと効能を引き立てることができます。具体的には、ニラと肉類を一緒に炒めた料理などがおすすめです。
ニラを使ったタレを作る
ニラは薬味やタレとしても活用できます。生のまま使用するため、ビタミンや酵素などの栄養素を逃さず摂取することができます。ニラを使ったタレは肉との相性が良く、唐揚げや焼き肉の味付けにもピッタリです。
ニラの栄養価が高まるおすすめレシピ
ここからはニラを使った定番料理から、ニラとの食べ合わせや栄養バランスがバツグンに良いなすを加えたアレンジ料理を紹介します。、ニラの栄養素を効率よく摂取できるレシピを習得して、美味しく健康を目指しましょう!
ニラレバ
ニラレバはニラの栄養価を最大限に引き出す絶品料理のひとつです。
【材料】
- 豚レバー 200g
- Aすりおろししょうが 小さじ1
- Aすりおろしにんにく 小さじ1/2
- Aしょうゆ 小さじ2
- A酒 小さじ2
- 片栗粉 適量
- もやし 1/2袋
- ニラ 1束
- Bしょうゆ 小さじ1
- Bオイスターソース 大さじ1
- B酒 大さじ1
- B豆板醤 小さじ1/2
- B砂糖 小さじ1/2
- サラダ油 大さじ2
【作り方】
- 豚レバーはボウルに入れ、たっぷりの水を注ぎ、数回水を替えながら15分程度おいて血抜きします。
- 水気をしっかりふき取り、ボウルに入れAで下味をつけて10分おきます。ニラは5センチ幅に切り、Bを合わせておきます。
- 1の水気をキッチンペーパーでしっかりふき取り、片栗粉をまぶします。
- フライパンにサラダ油を熱し、豚レバーを焼きます。両面にこんがり焼き色がついたらもやし、ニラを加えて手早くサッと炒めます。
- 野菜に油が回ったら、よく混ぜたBを加えてじゅわっとたれを煮絡めて完成。
ニラの豊富なビタミンAとC、免疫力を高めるアリシン、血圧調整やむくみ予防に役立つカリウムが、レバーの鉄分と相乗効果を生みます。さらに、レバーに含まれるビタミンB1がアリシンと結合することで、その効果を長時間持続させ、疲れた体をいやします。ニラを油で炒めることで、アリシンが分解されにくくなるため、ニラレバは栄養価が高いだけでなく、美味しく摂取できる理想的な料理です。
ニラ玉
「ニラ玉」は、ニラの栄養をたっぷりと堪能できる一品です。特に、ニラに含まれるビタミンA、ビタミンC、葉酸、アリシンなどの栄養素は、加熱調理によってもその効果を大いに発揮します。
【材料】
- ニラ 1/2束(50g)
- 卵 2個
- 鶏ガラスープの素 小さじ1/4
- 塩小さじ 1/4
- こしょう 少々
- ごま油 大さじ1
【作り方】
- ニラは5cmの長さに切る。 ボウルに卵、鶏ガラスープの素を入れて混ぜます。
- フライパンに半量のごま油を入れて熱し、卵を流し入れ、中火で混ぜながら卵がふんわりするまで炒めて取り出します。
- 同じフライパンに残りのごま油を入れて熱し、ニラを入れて中火でさっと炒め、塩、こしょう、2を加えて炒めたら完成。
ニラは火を通すことで食べやすくなり、卵と絡んで美味しくいただけます。また、卵からは高品質なタンパク質やビタミンB群を補給することができ、ニラの栄養と合わせてバランスの良い食事となります。
さらに、ニラ玉にはカリウムも豊富で、これが体内の余分な塩分を排出し、高血圧予防に役立ちます。美味しくて栄養満点のニラ玉は、日々の食生活にぜひ取り入れてみてください。
ニラとえのきのチヂミ
ニラの栄養価を最大限に引き出すためにおすすめなのが、「ニラとえのきのチヂミ」です。ニラにはビタミンA、ビタミンC、食物繊維などが豊富に含まれており、えのきには免疫力を高める効果があるといわれているβ-グルカンが含まれています。
【材料】
- えのき 1束(150~200g)
- にら 1束
- 卵 1個
- 小麦粉 100g
- 水 150cc
【作り方】
- ニラとえのきは洗ってみじん切りにし、ボウルに入れます。
- 卵、小麦粉、水を加えて混ぜ合わせます。
- フライパンに油を引き、中火で焼きます。両面がきつね色になったら完成です。
この一品で、ニラの栄養とえのきの栄養を一度に摂取することができます。風味豊かで満足感もあり、ダイエット中の方にもおすすめです。
ニラとなすの甘辛炒め
なすには、「ナスニン」と呼ばれるポリフェノールの一種が豊富に含まれており、強い抗酸化作用があります。このナスニンが、ニラに含まれるビタミンAやビタミンCと合わさることで相乗効果を発揮し、体の内側から健康をサポートしてくれるでしょう。
そんなニラとなすの栄養素をそれぞれ効率よく摂取するなら、炒め物がおすすめです。中でも定番の「ニラとなすの甘辛炒め」の作り方を紹介します。
【材料】
- ニラ 1/2束
- なす 2~3本
- ひき肉 50g
- 醤油 大さじ2
- 味醂 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
- 炒め油 適量
【作り方】
- なすを1口大にカットして、耐熱性ビニール袋に茄子とオリーブオイルを入れ少し揉んで、1~2分レンチンして柔らかくします。
- フライパンに薄く油を引き、ひき肉を炒めます。
- 2にレンチンしたなすを入れ、炒め合わせます。
- 3に2cmぐらいの長さにカットしたニラを加え軽く炒めたら、砂糖と味醂を入れてさらに炒めます。
- 4に醤油を入れて軽く炒めたら完成です。
なすのとろっとした食感とニラの風味がマッチして、ご飯が進む満足おかずに。冷めても美味しく、お弁当にもおすすめの一品です。
ニラ・なす・エビのベトナム風炒め
相性の良いニラとなすに、高タンパクなエビを加えた栄養満点レシピ。サテトムとオイスターソースで本格的なベトナム風の味付けに。
【材料】
- ニラ 1/2束
- エビ 12尾
- なす 大1個
- サラダ油 大さじ1
- サテトム 小さじ1/2
- オイスターソース 小さじ1
- 料理酒 大さじ1
【作り方】
- エビは、背わたを取り、しっぽ以外の殻をむきます。
- なすは乱切り、ニラは4〜5センチ長さに切っておきます。
- フライパンにサラダ油を入れ、なすを加えてよく混ぜてから中火にかけます。
- なすに少し火が通ったら、エビとニラを加えて炒め合わせます。
- 調味料を全て加え、全体をかき混ぜてフタをして3分待ちます。
- 最後にフタを取って軽く水分を飛ばしたら完成です。
栄養バランスが良く、ご飯にもお酒にも合う一品です。一風変わった味付けなので、マンネリ解消にもおすすめですよ。
正しいニラの保存方法
新鮮なニラを長持ちさせるには正しい保存方法が重要です。ニラは水分を含む葉が多いため、保存する際は水分を適度に管理することが必要です。
まず、購入したニラを使わない場合はビニール袋に入れて野菜室で保存しましょう。ただし、袋の口は閉じずに少し開けておくことで湿度をコントロールします。また、ニラが湿った状態で保存すると腐りやすくなるため、水洗いした後はキッチンペーパーでしっかりと水分を取り除いてから保存しましょう。
ニラの保存方法については、下記のサイトもご覧ください♪
まとめ
ニラは栄養価が高く、ダイエットにも理想的な食材です。
ビタミンAとビタミンCを豊富に含み、免疫力を高め、体の抗酸化作用を支えます。さらに、スタミナアップに役立つアリシンや、高血圧やむくみを予防するカリウム、貧血予防に役立つ葉酸も含まれています。また、食物繊維も豊富で、お腹の調子を整える効果もあります。
食べ方に工夫をすることで、ニラの栄養を最大限に引き出すことが可能です。ニラを使ったレシピは多岐にわたり、ダイエット中でも美味しく摂取できます◎
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【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
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