なすは妊婦NG?推奨?
結論から述べると、なすは妊婦が食べても問題ありません◎なすに限らず、適量を超えて食べ過ぎたり、特定のものばかり食べ続けるのはおすすめできませんが、なすはむしろ妊婦に推奨されている食材です。
では、なすはなぜ妊婦に推奨されているのでしょうか。ここでは、なすが妊婦に推奨される理由や関係する栄養素、1日の適量について見ていきましょう!
妊婦に推奨の理由
なすには、胎児の成長に欠かせない栄養素の一つである葉酸が豊富に含まれています。葉酸は、両親の遺伝子を胎児に正しく届けたり、お腹の中で体を作ったりと非常に重要な役割を持っています。
またなすは整腸効果のある食物繊維も豊富で、妊娠中に起こりやすい便秘の解消に役立ちます。他にもビタミンやミネラル、ポリフェノールなど様々な栄養素が含まれているなすは、妊婦にとって大切な健康管理をサポートしてくれる食材です。そのため妊婦がなすを食べてはいけないということはなく、むしろ積極的に食べることをおすすめします◎
なすの1日あたりの適量は?
厚生労働省「健康日本21」によると、大人の野菜の摂取量は1日あたり350〜400gを推奨しています。そのうち、緑黄色野菜の摂取目標量は120gであることから、なすをはじめとする淡色野菜の摂取推奨量は230〜280gとなります。このことから、なすは1日3〜4本が目安となるでしょう。しかし他の野菜も合わせて摂ることが想定されるため、1日1~2本程度が適量といえます。
また「秋なすは嫁に食わすな」ということわざの意味に、「秋なすは体を冷やすので食べてはいけない」というものがあります。この意味は正しく、なすには体を冷やす働きがあり、夏バテ予防にも効果的です。しかし妊婦にとって体を冷やすのはあまり良くないことなので、食べ過ぎには十分注意し、温かい飲み物などと一緒に食べることをおすすめします。
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※2024年8月のデータ乳児になすを食べさせても大丈夫?
なす好きなお母さんにとって、生まれてきた我が子と一緒に大好きななすを食べられるのは、とても嬉しいことですよね◎
しかし、乳児は食べられるものに限りがあり、調理法や食べさせる量にも十分な配慮が必要です。ここでは、乳児になすを食べさせるときの注意点やポイントについて紹介します。離乳食に栄養豊富ななすを取り入れたいと考えている人はぜひ参考にしてください。
生後6カ月から食べられる
乳児がなすを食べられるようになるのは、生後6カ月頃から。この頃には離乳食を通して、赤ちゃんも野菜に慣れはじめている頃なので、少しずつなすを与えてみましょう。
なすは年間を通してスーパーなどの店頭に並び、比較的手に入りやすい野菜なので、離乳食にも活用しやすいですよね。また味も苦みが少なく、甘みがあって食べやすいので、離乳食初期の赤ちゃんにもおすすめですよ◎
離乳初期はしっかり茹でてから食べさせる
なすは生後6カ月を迎えた乳児から食べさせることができますが、与える形態には十分配慮しましょう。離乳食初期のうちはしっかりと茹でて裏ごししたペースト状のものを食べさせるようにしてください。
また皮はあらかじめピーラーなどで剥き取り、カットした実は10分程度水にさらしてアク抜きしてから加熱しましょう。生後9カ月以降からは、皮を剥けば裏ごしまでしなくてもOK。茹でて粗みじん切りしたものに、とろみをつけてあげると食べやすくなりますよ◎
1日20~30gを目安に食べさせる
なすを離乳食として与える際、はじめのうちは耳かき程度の量から様子を見て、大丈夫そうであれば最終的に1日20~30g程度を目安に食べさせましょう。ただし、この量は他の野菜や果物を含めての1日あたりの摂取量です。あまり一度にたくさんの量を食べさせてしまうと、アレルギーを引き起こす可能性があるため、最初はごく少量ずつ食べさせてあげてください。
離乳食後期には、他の野菜や果物含め最大40g程度、離乳食完了期には同じく最大50g程度までは食べさせても良いでしょう◎1歳半を過ぎた赤ちゃんなら、少量の油で炒めたり、少し皮を残したものでも食べられるようになります。何事も様子を見ながら、自分のお子さんに合ったなすの食べ方を見つけていきましょう。
妊婦・産後時期でも簡単!おすすめレシピ
妊婦さんや産後のママへ、おすすめのレシピをご紹介します。積極的に摂取したい栄養素を含む食材や、体調管理に役立つレシピをチョイスしました。ぜひ参考にしてくださいね。
レシピ①なすの酢豚風
なすと豚こま肉を使った酢豚風のレシピ。油で揚げないのでとってもお手軽です。材料も極力減らしていますが、ピーマンやにんじんを加えても彩りよく仕上がりますよ。
豚肉の豊富なビタミンB1は、糖質からエネルギーをつくり出す手助けをしてくれる栄養素なので、疲労回復にも役立ちます。
【材料】
- なす 大1本
- 豚こま肉 200g
- 玉ねぎ 1/4個
- ごま油 適量
(合わせ調味料)
- 酢・醤油 大さじ3
- 砂糖 大さじ2
- 水 大さじ3
- 片栗粉 小さじ2
【作り方】
- なすは一口大に、玉ねぎはくし切りにする
- フライパンにごま油を熱し、豚肉を炒める
- 豚肉に焼き色がついたら、なすと玉ねぎを加えて炒め合わせる
- 合わせ調味料を加え、煮絡める
レシピ②なすの香味和え
さっぱりと食べられる香味和えのレシピです。みょうがや小ねぎを入れても美味しいですよ。妊婦さんは高血圧に注意が必要です。カリウム豊富ななす、減塩でも美味しい食事に役立つお酢や香味野菜をつかったこのメニューは、高血圧予防にもぴったりです。
【材料】
- なす 2本
- 大葉 5枚
- ごま油
- ポン酢
- おろし生姜
【作り方】
- なすは縦半分に切って薄切りにし、電子レンジで加熱する(600W2〜3分)。
- 大葉は千切りにする
- ごま油、ポン酢、おろし生姜を好みの割合で混ぜ合わせる
- 1 と 2 を 3 で和える
レシピ③なすのスパイス炒め
食欲のないときは、にんにくとスパイスを使った料理で食欲アップ!カレー粉とは一味違った万能スパイス「ガラムマサラ」を使った、なすの炒め物をご紹介します。にんにくを生姜に変えて、お弁当のおかずにも◎
【材料】
- なす 2本
- ピーマン 1個
- にんにく 1/2片分
- サラダ油 大さじ1~2
- ガラムマサラ 少々
- 塩 少々
【作り方】
- 縦半分にカットしたなすを、薄切りにする
- ピーマンも縦にカットし種を取り、細切りにする
- にんにくはスライスしておく
- フライパンにサラダ油を熱し、3 を香りが立つまで炒める
- 4 に1 と2 を加えて炒め、ガラムマサラと塩を振り入れ味を整える
なすを食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!
さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!