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美味しい栗の選び方!甘い栗の特徴と産地や品種にも注目

美味しい栗の選び方!甘い栗の特徴と産地や品種にも注目

秋が旬の栗。秋と言えば、スポーツの秋、秋の紅葉、食欲の秋ですよね!秋には栗をはじめ、美味しい食べ物が旬を迎える季節です。そんな秋の代表格ともいえる栗の選び方はご存じでしょうか?選び方によっては、食べてみて残念な結果を迎えてしまうものも。 今回は失敗しない美味しい栗の選び方や品種、産地、特徴についてご紹介します!

店頭で美味しい栗を選ぶ方法は?

栗の見た目や重さで美味しい栗かどうかを選ぶ方法は表皮の張りや弾力、重さ、小さな穴の有無、栗の大きさなどで判断できます。

ポイント①鬼皮にツヤがある

表面の鬼皮に張りとツヤがあり、みずみずしいものを選びましょう。鬼皮が固いので、他の野菜やフルーツなどと比べると乾燥しにくいように見えますが、2~3日で鮮度が低くなります。弾力も鮮度の目安になるので、購入した栗を指で押してみて、弾力がなくなってきていたら、すぐに食べるようにしましょう。

ポイント②ずっしりと重みがある

手に持ったときに、ずっしりと重みがあるものを選びましょう。外皮に張りがなくツヤがなくなった栗は、実の水分が減っています。水分が減った栗は持ち上げてみると重みを感じなくなっていて、甘味や風味も落ちています。

ポイント③小さな穴が空いていない

鬼皮に小さな穴が開いたていたり黒ずんでいるものは、虫が入っている可能性が高いので避けましょう。

ポイント④ふっくらたと丸みがあって粒が大きいもの

栗の品種により形は様々ありますが、同じ品種の中で選ぶなら、できるだけふっくらとした丸みがあって粒が大きい栗を選びましょう。平たいものは、イガの中に入っていたとき、他の栗に挟まれていた栗です。平たい栗は果肉が少ないので

大きいものを選びましょう。

美味しい栗は産地で選ぶのもおすすめ

有名な栗のブランドと言えば京都府の丹波栗や長野県の小布施栗ですが、収穫量や出荷量で見ると茨城県、熊本県、愛媛県、岐阜県が日本の栗生産量ランキングの上位4県となります。

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※2024年8月のデータ

茨城県

栽培面積、出荷量ともに全国1位の栗の産地は茨城県です。茨城県では明治30年頃から栽培が始まったとされています。茨城県で栽培されている代表的な品種は丹波、ぽろたん、利平、筑波、銀寄、石鎚、岸根などです。主な産地は笠間市、かすみがうら市、石岡市です。中でも有名な栗が、笠間の栗「貯蔵栗(極み)」です。冷蔵貯蔵により糖度を高め甘みをグッと引き出した栗です。

熊本県

熊本県の栗栽培がとくに盛んな地域は、山鹿市、山都町、菊池市です。特に山鹿市の栗は美味しいと全国でも有名です。山鹿市では、主に丹波・筑波・ぽろたん・銀寄・利平などの品種が栽培されています。熊本県で栗栽培が盛んに行われるようになった理由は、昭和36年に果樹振興法で、重点果樹に指定されたことがきっかけでした。

愛媛県

愛媛県で栗の栽培が盛んな地方は、大洲市、伊予市、城川町です。主に栽培されている品種は銀寄、大峰、筑波、石鎚、岸根。伊予市の中山町で栽培されている栗は中山栗と呼ばれ、16世紀前後に三代将軍家光にも献上したとされています。

岐阜県

岐阜県の栗は、樹の高さを低くする栽培方法が普及し、生産性と品質の向上に向けた取り組みをしています。栗栽培が盛んな地域は、西南濃・中濃・東濃地域を中心として生産されています。和菓子メーカーと契約栽培も盛んに行われ、岐阜県の銘菓である栗きんとんの原材料としても多く利用されています。渋皮が簡単にむける新品種ぽろたんの導入も進められています。

人気の 品種 はどれ?おすすめの栗品種5選

栗の品種も多く、それぞれ味や見た目、旬の時期に違いがあります。どれも美味しいのですが中でも人気の品種を5選ご紹介します!

ぽろたん

ユニークなネーミングが特徴的な栗の品種、ぽろたん。果実が大きく食味が優れ、渋皮(内側の皮)がむきやすい画期的な栗です。栗は美味しいのですが、渋皮が剥きにくいため旬の生栗の調理に手こずることも多くあります。しかし、ぽろたんなら加熱するとポロリと簡単に剥けるので手間いらずです。果汁は30g程度。肉質はやや粉質で、果肉は黄色、甘みと香りともに良好です。ぽろたんは熊本県や茨城県、埼玉県などで多く栽培されています。ぽろたんの旬は9月中旬から下旬ごろ。

秋峰(しゅうほう)

秀峰は、筑波に524-1を交雑して育成させた品種です。果実は黄色みが強く甘いので食味良好です。トゲがやや長く、果実は筑波より小さく石鎚とほぼ同じ大きさ。果皮の毛が多いという特徴があります。旬の時期は9月下旬から10月上旬の晩生品種です。

ぽろすけ

ぽろたんと同様に渋皮(中の皮)がむきやすいので、栗の渋皮剥きが苦手な人におすすめの品種。旬の時期は8月下旬から9月上旬の早生品種です。果実はぽろたんより小さく、重さは21g程度。ぽろたんや丹沢と比較すると、果肉の色が薄黄色で甘みや香りも若干少なくなります。肉質はやや粉質でホクホクしています。ぽろたんと併せて栽培されることが多いです。

美玖里(みくり)

9月下旬から10月上旬に旬を迎える晩生種の美玖里(みくり)。石鎚と秋峰の組み合わせから誕生しました。全国で栽培されており、甘みと香りが強く、果肉の色と食味が優れた優秀な品種です。肉質はホクホクとした粉質。筑波の後に収穫でき、果実は28g程度と大きい。果皮は美しく外観も優れています。

岸根栗(がんねぐり)

岸根栗は山口県坂上村に逃れた平家の落ち武者が、大字岸根の白瀧山に白を築いたとき、その山に自生していた栗に広島から取り寄せた穂木を接木し、近隣の農民にも伝授したことが起源とされています。

岸根栗は30~40g。大粒の丹波栗を凌ぐ大きさです。肉質は粉質が強く、食味も優秀。大正2年、全国栗品種名称調査会で510種類の中でも優秀品種として評価された程です。岸根栗は、山口県、愛媛県、茨城県で多く栽培されています。

まとめ

栗は見た目こそ地味な果樹ですが、一口食べると日頃の疲れを癒してくれるような優しい甘さがあります。スーパーやスイーツ店などで栗や栗のスイーツを購入することもできますが、産地では栗拾いや希少価値の高い栗の品種、栗のイベントや栗のスイーツなど、栗を満喫することができるので、ぜひ産地にも足を運んでくださいね!


【参考サイト】

茨城をたべよう
農産物-くり(岐阜県)

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