いちごのつぶつぶの驚きの正体
種だと思われがちないちごのつぶつぶは、実は「果実」そのものなのです。いちごの花には100以上の「雌しべ」があり、これらが受粉すると、雌しべが生えている土台である「花托(かたく)」という部分が大きく膨らみます。
この肥大した花托がいちごの食べられる部分で、その周りに小さなつぶつぶ、正式には「痩果(そうか)」と呼ばれる果実が付いているのが特徴となっています。この痩果の中には、種になる胚珠が詰まっています。つまり、我々が一般的に認識しているいちごの「果実」部分は、花托の部分であり、表面に付着している「つぶつぶ」こそが真の果実なのです。
つぶつぶの色で熟度を判別する方法
ここからは、つぶつぶの色でいちごの熟度を判別する方法を見ていきましょう!いちごは熟度が高いほど甘みが強く美味しいため、この見分け方を覚えておくと高確率で甘いいちごをゲットすることができますよ◎
色による見分け方
いちごの美味しさは、その色である程度判断することができます。なんと、その手がかりとなるのがいちごの「つぶつぶ」部分です。一般に、いちごの果実部分が全体的に赤くなると、それは完熟に近いと考えられます。しかし、完全に完熟したいちごは、つぶつぶの部分も赤くなっています。
つまり、いちごを選ぶ際には、果実部分だけでなく、つぶつぶの色もチェックすることが重要です。つぶつぶが白っぽいものは未熟で十分な甘みを感じられないことが多いため避け、全体的に赤く、つぶつぶの部分まで赤く染まっているものを選ぶのがおすすめです。
美味しいいちごの選び方
美味しいいちごは、主に以下の3つのポイントから見分けることができます。
- 全体が赤く色づき、つぶつぶまで赤いもの
- 大きくて先端が平らなもの
- ヘタが鮮やかな緑色で大きく反り返っているもの
いちごのつぶつぶは、その色づきから熟度を判別することができますが、中でも大粒で先端が平らなものは、より強い甘みを感じることができます。いちごの果肉は先端にいくほど甘くなるので、先端が大きく平らになっているほど甘みが強い証です。
またヘタの状態からは、いちごの鮮度を判別することができます。新鮮ないちごのヘタは鮮やかな緑色で、大きく反り返っています。反対に、ヘタがしおれて茶色っぽく変色しはじめているものは、鮮度が落ちているため避けましょう。
いちごの見分け方や、より美味しく味わう食べ方について詳しく知りたい人は、ぜひこちらの記事も合わせてチェックしてくださいね♪
つぶつぶから芽が出る?出たいちごは食べていい?
「いちごのつぶつぶから芽が出ることがある」という事実は皆さんご存知でしょうか。いちごのつぶつぶの中には種が入っているため、一定の環境下では芽が出てくることもあります。そんないちごを見つけたときは不思議に感じるかもしれませんが、つぶつぶから芽が出るのは自然の摂理です。
もし、いちごのつぶつぶから芽が出ていたとしても、果肉の部分は問題なく食べることができます。毒性はなく栄養価も変わらないため、芽を取り除いていつも通り食べましょう。
また、実際につぶつぶから芽を出させる方法も存在します。つぶつぶをピンセットでつまみ取り、濡らしたキッチンペーパーなどに置きます。その後、水を補いながら発芽を待ちます。このようにして育てたいちごは、約1年後に収穫することが可能です。
2024年いちご人気ランキング
※2023年12月~2024年4月のデータまとめ
いちごのつぶつぶは痩果(そうか)と呼ばれる果実で、中に種となる胚珠が入っています。種と勘違いされがちないちごのつぶつぶは、実はいちごの果肉を形成するうえで大切な存在だったのですね。
また、いちごの熟度はつぶつぶの色で判別することができます。つぶつぶが赤く色づいているものは完熟に近いとされているので、いちごを選ぶ際のポイントにしてください。
さらに、つぶつぶから芽が出ることもあり、それを蒔くことで栽培することも可能です。興味がある人は、ぜひつぶつぶからいちごを育ててみてくださいね。
いちごを食べてJAはが野の挑戦を応援しよう!
いちご王国の首都、真岡市を含む栃木県の南東部を管轄する農協がJAはが野。
イチゴはもちろん、メロンや梨といったフルーツや、なす、ニラ、トマトなどの野菜の生産も盛ん!豊富に降り注ぐ太陽光ときれいな水、肥沃な大地、そして昼夜の寒暖差の大きな内陸型の気が農作物を鍛え、おいしく育みます。これらに加え、首都圏に近いことから、新鮮な果物や野菜をいち早く大消費地にお届けできることも特徴です。
そんなJAはが野では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAはが野では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、はが野地区では「いちご」「玉ねぎ」「アスパラガス」の3品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!