干し柿とは？干し柿の魅力は？
干し柿とは、渋柿の皮を剥いて、日光の光を当てて乾燥させて作るドライフルーツの一種です。渋柿は渋みが強く、生では食べられません。しかし、日の光を当てて乾燥させることで、渋みを感じる成分のタンニンが水に溶けない不溶性に代わり、甘みが強くなります。
干し柿は生活習慣病を予防してくれるβカロテンや二日酔いを防止してくれるタンニンなど豊富な栄養が含まれているのが魅力です。加えて、よく噛んで食べるので満足感があり、ダイエットにもピッタリ。健康や美容に気を遣いたい人におすすめしたい食べ物です。
干し柿の主な産地は？
干し柿は日本の様々な場所で作られていますが、一番生産量が多いのは長野県です。「市田（いちたかき）」という柿が主に作られています。他には、福岡県や和歌山県などでも生産されています。
日本の干し柿生産の歴史
干し柿の歴史は古く、平安時代や鎌倉時代から作られていたとされています。宮中でお菓子として食べられていただけでなく、当時は保存がきく食品だったため、農民の間でも作られていました。
干し柿の代表品種と旬の時期
ここでは、代表的な品種の干し柿と旬の時期を紹介します。
市田柿（いちだがき）
市田柿（いちだがき）は、長野県で生産されている干し柿です。市田柿は渋柿の一種で、古くから栽培されています。ハウスや室内で湿気やカビに気をつけながら丁寧に作られています。市田柿（いちだがき）は食べやすい小さいサイズと鮮やかなオレンジ色、きめ細かい白い粉がついているのが特徴です。食感は弾力があり、上品な甘さなので、初めて干し柿を食べる人やあまり食べ慣れていない人にもおすすめです。旬は12月ごろで、寒い季節に出回ります。
祇園坊（ぎおんぼう）
祇園坊（ぎおんぼう）は、広島県安芸太田町で作られる干し柿の一種です。江戸時代から作られており、「柿の王様」ともいわれています。サイズが大きく、身がしっかりとしているのが特徴です。とろっとした食感で、しっかりとした甘さや風味があります。甘さや風味のバランスがよく、チョコレートやお酒との相性も抜群。自分が食べるのはもちろん、贈答用としても人気があります。旬は11月ごろです。
平核無（ひらたねなし）
平核無（ひらたねなし）は、タネがない品種の柿です。最もポピュラーな柿で、和歌山県を中心に日本各地で作られています。四角のような形で、サイズも比較的大きなものが多いです。平核無（ひらたねなし）であんぽ柿を作ると、水分が多く、とろっとした食感が楽しめます。ころ柿を作ると、甘さが強く、ぎゅっとした食感が楽しめます。旬は11月ごろです。
堂上蜂屋（どうじょうはちや）
堂上蜂屋（どうじょうはちや）は、岐阜県美濃加茂市で作られている干し柿です。平安時代から作られており、長い歴史があります。とろけるような食感と上品な甘さ、甘い風味のバランスが良いのが特徴です。生産方法にもこだわっており、サイズや重さクリアしたものを使っており、贈答品にもおすすめです。旬は11月〜12月です。
美味しい干し柿の特徴は？見分け方・選び方のコツ
美味しい干し柿を選ぶには、下記をポイントをチェックしてください。
- 食べたい食感や味で選ぶ
- 個包装のものを選ぶ
- 食べやすいサイズで選ぶ
- スイーツタイプを選ぶ
やわらかくて甘みが強い「あんぽ柿」やドライフルーツのような固さや控えめな甘さが良いなら「ころ柿」のように自分が食べたい食感や味で選びましょう。また、パッケージを開けてしまうと固くなり、食べられなくなってしまうので、個包装のものを選ぶのがおすすめです。
また、干し柿には、丸ごと1つのものだけでなく、スティックタイプのものや訳あり商品もあります。手頃に食べたいならスティックタイプを、たくさん食べたいなら大容量タイプの訳あり商品を選ぶと良いでしょう。
干し柿は甘さが強いことから、チョコレートでコーティングされたものやワッフルなど様々なスイーツに加工されているものもあります。スイーツタイプの干し柿は、プラスの甘さが欲しい方や贈答品を探している方にピッタリです。
まとめ
今回は、干し柿の魅力や歴史を解説しました。干し柿は古い時代から作られており、日本のさまざまな地域で生産されています。代用的な品種や美味しい干し柿を選ぶポイントも紹介しましたので、記事を参考に美味しい干し柿を見つけてみてください。
