日本一のイチゴ産地は?生産量推移
生産量全国1位を誇るイチゴの名産地といえば、「とちおとめ」で有名な栃木県です!栃木県は、とちおとめをはじめ様々なイチゴ品種の開発に取り組んでおり、次々と美味しいイチゴを世に届けています。
そんな栃木県では、年間2万5000トン以上ものイチゴが生産され、全国シェアは15.4%を占めます。また生産量だけでなく、栽培面積でも全国1位となっています。
美味しいイチゴが育つ条件とは?
イチゴの名産地といわれている地域には、気候や風土などイチゴ栽培に適した自然条件が揃っています。では具体的に、美味しいイチゴが育つ自然条件とは、どのようなものなのか詳しく見ていきましょう!
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※2024年8月のデータ太陽の光がたっぷり降り注ぐ
イチゴに限らず、作物にとって太陽の光はとても重要です。光合成は葉や花芽の生育に不可欠で、実の色づきや大きさ、糖分を蓄えるためにも必要とされています。
イチゴは、太陽の光をたっぷりと浴びることで甘く大粒に育ち、元気いっぱいの鮮やかな赤色へと色づきます。美味しいイチゴを育てるには、豊富に降り注ぐ太陽の光が欠かせないというわけです◎
夏と冬・昼と夜の寒暖差が大きい
イチゴは本来、暑さに弱く寒さに強い性質です。特に冬の寒さは美味しいイチゴを育てるのに重要で、気温が低いほど果実がゆっくりと成熟し、その間に十分な栄養や糖分を蓄えることができます。
また夏と冬、昼と夜の寒暖差はイチゴを鍛え、果肉がぎゅっと引き締まった甘い実へと育てます。激しい寒暖差の中で鍛えられ、じっくり時間をかけて成熟したイチゴは、強い甘みとコクがあり、ジューシーに仕上がります。
土が水持ちと水はけの両方に優れている
イチゴは乾燥、過湿に良く、土壌は水持ちと水はけの両方に優れているものが最適といわれています。
日本一のイチゴ産地である栃木県は、清流と肥沃な大地に囲まれた風土を生かし、イチゴ栽培に適した土壌が整えられています。栃木県内陸の土壌は、水はけが良く適度な水分も蓄えられ、美味しいイチゴを育てるのに最適といえます◎
あの地域がなぜ?イチゴの名産地の秘密に迫る!
イチゴは比較的広い地域で盛んに栽培されている果物で、全国的によく出回っています。しかしその中でも特に生産量が多く、美味しいイチゴの産地としてあげられるのは、栃木県、福岡県、熊本県の3県です。
これらの名産地では、どのような栽培方法が用いられ、美味しいイチゴを誕生させているのか気になりますよね。そこで、ここからは名産地3県のイチゴの特徴と、栽培へのこだわりについて紹介していきます!
【1位】栃木県のイチゴ栽培の特長
栃木県は、生産量、栽培面積共に全国1位を誇る、日本一のイチゴ産地です。主力品種は「とちおとめ」で、甘みと酸味のバランスが良く、濃厚な味わいが特徴です。
栃木県ではより安全で品質の高いイチゴを生産することに取り組んでおり、化学農薬の使用量を減らした栽培方法の確立や、技術向上に努めています。その中で生まれた「ロイヤルクイーン」という品種は、微生物農薬「ボトキラー」を使用した安心・安全なイチゴとして注目を集めています。
【2位】福岡県のイチゴ栽培の特長
福岡県は、九州を代表するイチゴの産地で、生産量は栃木県に次いで全国2位を誇ります。主力品種の「あまおう」は、大粒で甘みが強く、食べ応えバツグンです。
福岡県は自然と都会が共存し、経済活動の拠点と近接していることから、イチゴの需要と供給がバランスよく成立しています。また豊富に降り注ぐ陽光の中で育ったあまおうは県を代表する特産品となり、福岡県は九州で随一のイチゴ産地と呼ばれるようになりました。
【3位】熊本県のイチゴ栽培の特長
熊本県は、福岡県と並んで九州のイチゴ生産を支える産地。主力品種は「ゆうべに」で、味わいだけでなく、見た目や香りも優れているのが特徴です。
熊本県は古くからイチゴの名産地として知られ、様々なブランドイチゴを誕生させてきましたが、そんな中でより安定的に大量収穫できるイチゴを目指して開発されたのが、ゆうべにです。ゆうべには早生品種で収穫時期が早く、イチゴの需要が高まるクリスマスシーズンから主力として出回っています。
まとめ
今回は、イチゴの産地について紹介しました!
ひとくちにイチゴといっても、産地によって主力となる品種が異なり、それぞれ違った個性を持っています。
名産地と呼ばれる地域では、イチゴ栽培に適した環境と技術を生かし、日々美味しいイチゴの生産に尽力しています。今後イチゴを購入する際は、ぜひ産地ごとの品種やこだわりにも注目しながら選んでみてくださいね♪