びわとは?びわの魅力は?
びわは、さっぱりとした酸味を天木、みずみずしさが特徴の果物です。主に暖かい地域で栽培されており、九州や四国を中心に栽培されています。また、びわには、皮膚や粘膜の健康を維持してくれる「βカロテン」や、体内の余分な塩分を外に出してくれる「カリウム」、糖尿病や動脈硬化などの原因になる活性酸素を抑えてくれる「ポリフェノール」など、豊富な栄養が含まれているのも魅力です。
びわの主な産地は?
びわの主な産地は、長崎県・千葉県・鹿児島県です。それぞれの都道府県では、びわがよく育つ環境の「気温が高い」「大きな環境の変化がない」「水源が豊富で、水はけの良い土地が多い」の3つのポイントを持っています。そのため、他県と比べてびわの生産量が非常に多いのが特徴です。また、独自のブランドのびわの栽培も行っています。
2024年びわランキング
※2024年1~5月のデータ日本のびわ栽培の歴史
びわは、中国で栽培されている果物で、奈良時代ごろに日本に伝わってきました。江戸時代になると日本でも盛んに栽培されていました。実の部分だけでなく、栄養価もあることから葉の部分も薬として使われることも多かったようです。
びわの代表品種と旬の時期
ここでは、びわの代表的な品種について詳しく解説します。
田中
田中は、日本の中で生産量が最も多い品種です。植物学者の田中芳男が長崎から東京に持ち込んだのがきっかけ。茂木に比べてサイズが大きく、酸味よりも甘みが強い特徴があります。食感は少し固めなので、歯応えがあるものが食べたい方におすすめです。6〜7月にかけて旬を迎えます。
陽玉
陽玉は、関東から九州まで幅広い地域で栽培されているびわです。他の品種に比べてサイズが大きく、果汁が豊富なのでジューシーさを味わえます。酸味と甘みのバランスが取れているのも魅力です。6〜7月ごろにかけて旬を迎えます。
茂木(長崎びわ)
茂木は、西日本を中心に栽培されている品種です。長崎びわと表記されていることもあります。他のびわに比べてサイズは少し小さめですが、酸味が少なく、甘みが強いです。また、皮が薄くて剥きやすいのも魅力です。4〜5月ごろにスーパーに並び始めます。
福原早生
福原早生は、100g以上のずっしりとした重さと大きなサイズが特徴のびわです。このびわはサイズが大きく、栽培中に実が落下したり傷つく可能性があるため、保護しながら一つ一つ丁寧に作られています。そのため価格が高額になる可能性があります。食べ応えやたくさんの果汁が含まれているのが魅力です。
美味しいびわの特徴は?見分け方・選び方のコツ
美味しいびわを見分けるためには下記の特徴をチェックしてみてください。
- 皮が色鮮やかでツヤがある
- 産毛がしっかり生えている
- 実がふっくらとしている
- 白っぽい粉の「ブルーム」がついている
皮の色がオレンジ色でツヤがあるものは太陽の光をいっぱいに浴びて育った証拠です。皮が茶色っぽかったり、傷がついていると、そこから腐ってしまうので選ばないようにしましょう。
また、皮の表面に産毛がしっかり生えていると鮮度が高いので、よくチェックしましょう。産毛が生えていないものより、産毛が多いものの方が鮮度が高い傾向にあります。
白っぽい粉が皮の周りについていると、乾燥を乾燥から守ってくれるので、できるだけブルームがついているものを選ぶと良いでしょう。
まとめ
今回は、びわの魅力や歴史、人気の品種、選び方について解説しました。びわは、江戸時代ごろから盛んに栽培されるようになりましたが、近年では季節に関係なく、スーパーで手軽に購入できるようになりました。記事内で紹介した品種以外にも様々な品種が栽培されています。そのため、食感や味など自分の好みに合わせて選んでも楽しめるでしょう。記事を参考に美味しいびわを見つけてみてください。