食べるとは？
そもそも「食べる」とはどういうことなのでしょうか。食べるという行為を掘り下げ、重要性を考えていきましょう。
食べ物への認識
「食べる」とは、食べ物を認識するところから始まります。
用意された食べ物はどんなものなのか、どのくらい食べるのか。食べ物を認識することで唾液や胃液を分泌し、「食べる」準備が始まります。
食べ物を口に運ぶ
次に、食べ物を口に運びます。一口でどのくらい食べるのかを考えながら口に入れます。口をしっかり開けて食べ物を運び、食事が始まります。
食べ物を咀嚼する
口に食べ物を入れたら、咀嚼します。歯で噛み砕き、唾液と混ぜることで、食べ物を飲み込みやすい形状（食塊）へと変化させます。
食べ物を飲み込む
咀嚼により食塊へと変化した食べ物を飲み込み、食道へと送り込みます。
このときに気道に食べ物が入らないように、喉頭蓋が気道の入り口を塞いでくれます。この一連の流れが「食べる」メカニズムです。
食べることの目的とは？
人間は無意識に「食べる」行為を続けています。一体なんのために「食べる」のでしょうか。目的を考えてみましょう。
生命維持に必要な栄養素を摂取するため
食べることの目的1つ目は、生命維持に必要な栄養素を摂取するためです。
人間の身体は常に活動をしています。眠っているときでも心臓は動き、肺で呼吸し、胃腸などの内臓も動き続けています。身体の機能を正常に、健康的に動かすエネルギーを得るためにはしっかりと食事をとる必要があります。
食事をすることで身体に栄養をとりこみ、その栄養が生命維持のエネルギーとなるのです。
エネルギーや抵抗力をつけるため
食べることの目的2つ目は、エネルギーや抵抗力をつけるためです。
じっとしているだけでも、人間はエネルギーを消費してしまいます。活動的に過ごすためにも、エネルギーを食事で補う必要があります。また、病気や風邪を予防するには抵抗力が大切です。食事の栄養によって抵抗力をつければ、健康的な生活を送るサポートをしてくれるかもしれません。
コミュニケーションの場を作る役割もある
食べることの目的3つ目は、コミュニケーションの場を作ることです。
誰かと一緒に「食べる」ことで会話が生まれ、食事の時間が充実したものになるでしょう。食事の味や見た目の感想を共有し合うことで、より美味しく食べられるかもしれません。
食べることは心と体の健康に必要な行為
食べることは、心と身体の健康に必要な行為だといえます。
家族や友人と「食べる」ことで心を満たし、充足感を味わえるでしょう。また、食事の栄養は、体の健康をサポートしてくれるはずです。
食べることは、人間が心身ともに健康に生きていく上でとても大切な行為です。
健康的な食生活とは？
ただ「食べる」のではなく、健康的な食事をとりたいですよね。では、健康的な食生活とはどんなものなのでしょうか。
朝ご飯をしっかり食べる
まずは朝ご飯をしっかりと食べることが、健康的な食生活の第一歩といえるでしょう。
朝ご飯を食べることで寝ている間に低下した体温が上がり、1日を活動的に過ごせるはずです。時間がなくてもなるべく朝ごはんを食べ、生活リズムを整えましょう。
栄養バランスを意識して食べる
栄養バランスを意識して食べることも、健康的な食生活には欠かせません。
三大栄養素であるタンパク質、炭水化物、脂質をバランスよく摂ることが大切です。タンパク質には骨や筋肉を作る働きがあり、炭水化物はすぐに体のエネルギーになります。脂質はホルモンや細胞膜の材料になり、どれかが偏ってしまうと体調を崩す原因になるかもしれません。
また、果物や海藻などに含まれるビタミン、ミネラルも意識して摂りたい栄養素です。毎日を元気に過ごすためにも、栄養バランスを意識した健康的な食生活をこころがけましょう。
まとめ
人にとって食べるということは、
・生命維持に必要な栄養素の摂取
・エネルギーや抵抗力をつける
・コミュニケーションの場を作る
主にこれらの3つの目的があります。
日常と化した「食べる」という行為。意識している人は少ないかもしれません。ぜひ一度立ち止まって、「食べる」ことの大切さを考えてみましょう。
